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ギャングスター勢力拡大

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「末期癌?俺が?」
身体の異変に気付いた青山が、病院で聞いたのは、余命数日の命ということだった。

東京を支配下に置いたギャングスターは、青山と黄島の思い通りの街に、作り替えられていた。市民から、無闇に税金を納めさせ、ギャングスターの娯楽のためだけに、東京の街を動かされていた。

「青山、身体は、大丈夫なのか?」
病院から戻ってきた青山の姿を見つけた黄島は、診断の結果が気がかりだった。
「…黄島、お前が好きな街は、東京だけか?」
「え?」
黄島は、青山の質問に、疑問を抱いたが、
「俺は、札幌の街に憧れているんだ。」
と、素直な意見を答えた。黄島の意見を聞いた青山は、
「俺は、大阪が好きでな。よし、大阪と札幌を、この東京のように支配しよう!」
青山は、黄島には、余命数日の件を隠したが、残りの人生を、より極悪非道を推し進めたものにするために利用しようと、企んでいた。

「俺は、大阪の街へ攻撃に行く。黄島は、札幌の街を頼んだぞ!」
ブルーギャングの姿となった青山が、イエローギャング・黄島に指示すると、それぞれ好きな街を支配するため、大阪と札幌へ向かった。
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