うさキロク

雲古

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ろく

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※薫(主人公)視点です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



俺は今兄さんと食堂前

「ほら、これ付けろ」

「ありがと」

今、渡されたのは耳栓だけど
何故かって?  そんなん

「薫開けるぞ」


兄さんが食堂の扉を開ける


「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー‼️」

うぅ...やっぱ耳栓しててもキーンてなる
ホントに男子校か、ここは!?
もう慣れたけどね‼️でもここに慣れるの怖いよ....

「やっぱり不釣り合いだよな~」
ヒソヒソ
「だよな、幾ら兄弟とは言っても...似てなさすぎw会長はあんなカッコイイのにその弟は根暗ってww」ヒソヒソ

俺と兄さんが兄弟って事は周りに知られている。
そんな俺と兄さんを比べて陰口を叩かれるのはもう慣れた。けど怖く無い訳じゃない...

ふと兄さんを見上げると
兄さんは、陰口を言っていた人を睨みつけ
「お前ら覚えておけよ...」
案の定睨みつけられている人は顔を青くして崩れ落ちる

「行くぞ」
おお、これはカッコイイ...
尊敬してます。


「....うん!」

役職持ちの生徒専用の2階席へと階段を駆け上がる

皆さん忘れていると思うだけど...一応、俺は副風紀委員長だから...
役職持ちだよ



席について机に常備してあるタッチパネルで料理を注文する

今日は、酢豚にしよっと
野菜いっぱいの少し酸っぱい酢豚の中に甘酸っパイナップルがアクセントで...美味しそうジュルリ

「おい、酢豚だけか?...」

「そうだけど兄さん」

「ん、分かった」

兄さんも自分のを注文する。








暫くして料理が運ばれてきた。
ウェイトレスさんに礼を言うと手を合わせて「いたたきます」

早速、酢豚に手を伸ばす
そして
兄さんは運ばれて来た白ご飯をあからさまに僕の方へススーと...

それ兄さんが頼んだやつじゃ...
ん?ま、まさか...これを僕に食べろというのか....ありえない僕は酢豚食べたらお腹いっぱいなのに...

俺は兄さんを見つめる。
バチッ目が合った兄さんはどうした?という顔で俺を見つめ返し、何食わぬ顔で料理を食べている。
俺は白ご飯を兄さんに突き返す
なんて兄さんだ...兄さんを睨む

兄さんが口を開く
「大きくなれない...」

「な、な、なな...」

俺は怒って白ご飯を手に取り、ムシャムシャ

兄さんは、フッと笑った。満足したようだ 、んんんっこの笑顔は憎めない...







何とか完食です.......
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