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勇者タツヒコの冒険 ❸
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王都にたどり着いた翌日、オレ達は冒険者ギルドに向かった。
新しい回復役を雇う為だ。
今度こそ【聖女】を仲間にする!
そう思って冒険者ギルドの中に入った途端、真っ青な顔をしたギルドスタッフに、『直ぐに先日の部屋へ行く様に!』と言われた。
先日の部屋というのはこの前、セイマとの契約に使った部屋の事だろう。
先に【聖女】を募集する依頼を出したかったが仕方ないか……
オレ達が先日の部屋に行くと、既にギルドマスターやギルドの幹部らしい連中が、集まっていた。
「君達が何故…呼ばれたかわかっているかね?」
オレ達の【勇者認定】の為だろう?
それにしては雰囲気が暗いみたいだけど……
あ!?まさか、【勇者】が選ばれたという事は【魔王】が復活したという事か!?
だから皆んな、深刻な表情をしているんだな!
安心しろ【魔王】はオレ達【勇者パーティー】が倒してやる!!
「オレ達が【勇者】に認定されたからだろ?」
そう自信を持って答えた!
しかしギルドマスターを始め、他の幹部達はオレ達の事を白い目で見た。
えっ!?何か違ったのか?
「君達いったい何を勘違いしているんだ!?」
「お前らは只の稀人のA級冒険者…それもさっきまでだがな。」
やっぱりオレ達A級冒険者から【勇者】になれたんだな!
それにしては雰囲気が暗い。
「王家と神殿から苦情が来て、お前達の国外追放を要求されている!」
とギルドの幹部達が喚き出した。
えっ!?何で?
冒険者ギルドってそういう権力から、守ってくれる所じゃなかったっけ?
「あ…あの…冒険者ギルドって、権力者の脅しには屈しないんじゃ!?」
マサユキが質問すると、ギルドマスターは悔しそうに……
「普通ならな……だが、今回はそういう訳にはいかないんだよ!
君達が護衛任務を怠った相手が、相手でね…… 」
護衛任務?
そんな…じゃあオレ達が、雇われていたって事なのか?
「まさか…お前達、知らずに仕事を受けたのか?」
「何という事だ!?」
「やはり…急ぎだと言われたからといって、稀人に殿下の護衛を任せたのは間違いだったのだ。」
幹部達がまた喚き出す。
殿下って誰だよ?
まさか…あの神官の事なのか?
「嘘だろ?あの、のほほんとしたアイツが殿下?」
ヨウジが驚くのも無理もない、オレだってビックリだ!
アイツが…アイツが王子だったなんて……
「ユイナーダ王国第三王子、セイマ・F・ユイナーダ殿下。
聖魔法使いの【聖人】です。
君達はその殿下の護衛を、途中で放棄したんだよ!」
「どのみち君達は王家と神殿の両方から睨まれてしまった。
このままこの国で、仕事をするのは無理だ。
即刻退去した方が身の為だろう。」
せっかく【勇者】に成れたのに、ここを去らなきゃいけないのかよ。
すまない…オレ達のミスの所為で冒険者ギルドに迷惑をかけてしまった。
「セイマ殿下はユイナーダ王国の、国民的アイドルでもあるのです。
その殿下を君達が蔑ろにした事が、国民にバレたら…… 」
えっ?マジで??
アイツそんな有名人だったのかよ!?
オレ達ヤバくね?
とにかく、なるべく早くこの国を去るしかない。
くそっ!せっかく【勇者】に成れたのに。
こんなところで、挫折する訳にはいかないんだ!
(まだ勘違い中…… )
こうしてオレ達はユイナーダ王国を去らなければならなくなった。
☆ストックが切れたので、不定期になります。
新しい回復役を雇う為だ。
今度こそ【聖女】を仲間にする!
そう思って冒険者ギルドの中に入った途端、真っ青な顔をしたギルドスタッフに、『直ぐに先日の部屋へ行く様に!』と言われた。
先日の部屋というのはこの前、セイマとの契約に使った部屋の事だろう。
先に【聖女】を募集する依頼を出したかったが仕方ないか……
オレ達が先日の部屋に行くと、既にギルドマスターやギルドの幹部らしい連中が、集まっていた。
「君達が何故…呼ばれたかわかっているかね?」
オレ達の【勇者認定】の為だろう?
それにしては雰囲気が暗いみたいだけど……
あ!?まさか、【勇者】が選ばれたという事は【魔王】が復活したという事か!?
だから皆んな、深刻な表情をしているんだな!
安心しろ【魔王】はオレ達【勇者パーティー】が倒してやる!!
「オレ達が【勇者】に認定されたからだろ?」
そう自信を持って答えた!
しかしギルドマスターを始め、他の幹部達はオレ達の事を白い目で見た。
えっ!?何か違ったのか?
「君達いったい何を勘違いしているんだ!?」
「お前らは只の稀人のA級冒険者…それもさっきまでだがな。」
やっぱりオレ達A級冒険者から【勇者】になれたんだな!
それにしては雰囲気が暗い。
「王家と神殿から苦情が来て、お前達の国外追放を要求されている!」
とギルドの幹部達が喚き出した。
えっ!?何で?
冒険者ギルドってそういう権力から、守ってくれる所じゃなかったっけ?
「あ…あの…冒険者ギルドって、権力者の脅しには屈しないんじゃ!?」
マサユキが質問すると、ギルドマスターは悔しそうに……
「普通ならな……だが、今回はそういう訳にはいかないんだよ!
君達が護衛任務を怠った相手が、相手でね…… 」
護衛任務?
そんな…じゃあオレ達が、雇われていたって事なのか?
「まさか…お前達、知らずに仕事を受けたのか?」
「何という事だ!?」
「やはり…急ぎだと言われたからといって、稀人に殿下の護衛を任せたのは間違いだったのだ。」
幹部達がまた喚き出す。
殿下って誰だよ?
まさか…あの神官の事なのか?
「嘘だろ?あの、のほほんとしたアイツが殿下?」
ヨウジが驚くのも無理もない、オレだってビックリだ!
アイツが…アイツが王子だったなんて……
「ユイナーダ王国第三王子、セイマ・F・ユイナーダ殿下。
聖魔法使いの【聖人】です。
君達はその殿下の護衛を、途中で放棄したんだよ!」
「どのみち君達は王家と神殿の両方から睨まれてしまった。
このままこの国で、仕事をするのは無理だ。
即刻退去した方が身の為だろう。」
せっかく【勇者】に成れたのに、ここを去らなきゃいけないのかよ。
すまない…オレ達のミスの所為で冒険者ギルドに迷惑をかけてしまった。
「セイマ殿下はユイナーダ王国の、国民的アイドルでもあるのです。
その殿下を君達が蔑ろにした事が、国民にバレたら…… 」
えっ?マジで??
アイツそんな有名人だったのかよ!?
オレ達ヤバくね?
とにかく、なるべく早くこの国を去るしかない。
くそっ!せっかく【勇者】に成れたのに。
こんなところで、挫折する訳にはいかないんだ!
(まだ勘違い中…… )
こうしてオレ達はユイナーダ王国を去らなければならなくなった。
☆ストックが切れたので、不定期になります。
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