1 / 1
だが断る!
しおりを挟む
私が生徒会長を務める王立学園に、最近貴族になったばかりだという男爵令嬢が高等部第1学年に転入して来た。
「貴族になったばかりでまだ何も解らず、たいへんでしょうからどうか気に掛けてやってくれませんか?」
と学園長が私に言って来た。
何故王族の私が男爵令嬢の面倒をみなければならない?
「解った…では1年前男爵に叙爵されたウノ家のご令嬢を付けよう。
立場も近いし良い手本になるだろう。」
ウノ家は商家でその商売の実績から、男爵に叙爵された。
早くも子爵への陞爵も噂されている家だ。
そのご令嬢も品行方正で、彼女を婚約者にと望む貴族令息も多いと聴く。
そんな彼女の側にいれば、きっとその男爵令嬢も立派な淑女になれるはずだ。
「あ…いや…その、是非殿下のお側で…… 」
はぁ?だから何故、王族の私が男爵令嬢の面倒をみなければならないんだ?
おかしな事を言う。
「学園長はその男爵家に、何か弱みでも握られているのか?
そうでなければ、その様なおかしな話を持って来る訳あるまい。
話によっては相談に乗るが…… 」
という私の言葉に、学園長は慌てて『急用が出来た。』と言って学園内にある私の執務室から出て行った。
その翌年…今度は貴族になったばかりの子爵令嬢が高等部第2学年に転入して来るという。
「貴族になったばかりでまだ何も解らず、たいへんでしょうからどうか気に掛けてやってくれませんか?」
「解った…では2年前に代替わりして平民から子爵家になったドス家のご令嬢を付けよう。
立場も近いし良い手本になるだろう。」
ドス家の現当主は元々ドス家の3男で、成人後は平民として暮らしていたが跡取りの長男が跡継ぎを遺さぬまま病死し。次男の頭が残念だった為に急遽、跡継ぎとして家族ごと子爵家に戻って来たのだ。
因みに現子爵の妻も元子爵令嬢なので、問題ないらしい。
たいへんだったのは子爵令嬢だ。
だが普段からの躾が良かったからか、少し元気過ぎる所はあるがきちんとマナーの守れる良いご令嬢だ。
いずれは彼女が子爵家を継ぎ、女子爵になる予定である。
「あ…いや…その、是非殿下のお側で…… 」
はぁ?だから何故、王族の私が子爵令嬢の面倒をみなければならないんだ?
おかしな事を言う。
「学園長はその子爵家に、何か弱みでも握られているのか?
そうでなければ、その様なおかしな話を持って来る訳あるまい。
話によっては相談に乗るが…… 」
という私の言葉に、学園長は慌てて『急用が出来た。』と言って学園内にある私の執務室から出て行った。
更にその翌年…今度は貴族になったばかりの伯爵令嬢が高等部第3学年に転入して来るという。
「貴族になったばかりでまだ何も解らず、たいへんでしょうからどうか気に掛けてやってくれませんか?」
「解った…では3年前に伯爵家の養子なったトリイ家のご令嬢を付けよう。
立場も近いし良い手本になるだろう。」
トリイ家の養子になったご令嬢は領主の妻の連れ子だが、非常に頭も良く品行方正で既にいくつかの大店から是非息子の嫁にと言われているそうだ。
「あ…いや…その、是非殿下のお側で…… 」
はぁ?だから何故、王族の私が伯爵令嬢の面倒をみなければならないんだ?
おかしな事を言う。
「学園長はその伯爵家に、何か弱みでも握られているのか?
そうでなければ、その様なおかしな話を持って来る訳あるまい。
話によっては相談に乗るが…… 」
という私の言葉に、学園長は慌てて『急用が出来た。』と言って学園内にある私の執務室から出て行った。
いったい何がしたかったのだろうか?
そもそも王族や上位貴族と中位貴族、下位貴族では立場やマナーが違い過ぎる。
もちろん男性と女性では覚えなければいけない事が、まったく違う。
それに私にも側近候補達にも、それぞれ婚約者がいる。
そんな私達がその転入生のご令嬢の面倒をみる様な事をしていたら、下手をすると婚約破棄問題、廃嫡にまで発展する恐れがある。
それなのに何故、学園長は頻りに元平民の娘の面倒をみる様に薦めて来たのだろうか?
まさかハニートラップ?
そして数ヶ月後…卒業式を前に何故か学園長は学園を去る事になり、学園長代理は侯爵夫人が努める事になった。
その後、卒業式及び卒業パーティーは無事に終わった。
そうそう元学園長のハニートラップ疑惑の真相、それは……
実は元学園長が面倒をみる様に頼んで来た元平民の娘は全員、元学園長の庶子であわよくば私や側近候補達の嫁にしようと企んでいたそうだ。
しかも男爵家、子爵家、伯爵家の弱みを握り無理矢理養女にさせていたとか……
私が危惧していた事と真逆だった。
途中で諦めていれば良かったのに、欲をかいて3人目の娘まで伯爵家の養女にしたところで奥方にバレてしまい婿養子だった学園長は離婚されて3人の庶子と共に家を追い出されたそうだ。
因みに私も婿養子に出るので、気をつけようと思う。
♡♡♡
☆※1高位貴族
公爵、侯爵、辺境伯(国によっては侯爵爵と同等の爵位)
☆中位貴族
伯爵
☆下位貴族
子爵、男爵
(継承権有り)
☆貴族未満
准男爵、騎士爵
(称号だけでほぼ平民に近い、継承権は無い。)
国によって多少の違いがありますが、概ねこんな感じです。
☆叙爵…貴族では無い者が爵位をもらう事。
☆ 陞爵 …貴族の身分が上がる事。
「貴族になったばかりでまだ何も解らず、たいへんでしょうからどうか気に掛けてやってくれませんか?」
と学園長が私に言って来た。
何故王族の私が男爵令嬢の面倒をみなければならない?
「解った…では1年前男爵に叙爵されたウノ家のご令嬢を付けよう。
立場も近いし良い手本になるだろう。」
ウノ家は商家でその商売の実績から、男爵に叙爵された。
早くも子爵への陞爵も噂されている家だ。
そのご令嬢も品行方正で、彼女を婚約者にと望む貴族令息も多いと聴く。
そんな彼女の側にいれば、きっとその男爵令嬢も立派な淑女になれるはずだ。
「あ…いや…その、是非殿下のお側で…… 」
はぁ?だから何故、王族の私が男爵令嬢の面倒をみなければならないんだ?
おかしな事を言う。
「学園長はその男爵家に、何か弱みでも握られているのか?
そうでなければ、その様なおかしな話を持って来る訳あるまい。
話によっては相談に乗るが…… 」
という私の言葉に、学園長は慌てて『急用が出来た。』と言って学園内にある私の執務室から出て行った。
その翌年…今度は貴族になったばかりの子爵令嬢が高等部第2学年に転入して来るという。
「貴族になったばかりでまだ何も解らず、たいへんでしょうからどうか気に掛けてやってくれませんか?」
「解った…では2年前に代替わりして平民から子爵家になったドス家のご令嬢を付けよう。
立場も近いし良い手本になるだろう。」
ドス家の現当主は元々ドス家の3男で、成人後は平民として暮らしていたが跡取りの長男が跡継ぎを遺さぬまま病死し。次男の頭が残念だった為に急遽、跡継ぎとして家族ごと子爵家に戻って来たのだ。
因みに現子爵の妻も元子爵令嬢なので、問題ないらしい。
たいへんだったのは子爵令嬢だ。
だが普段からの躾が良かったからか、少し元気過ぎる所はあるがきちんとマナーの守れる良いご令嬢だ。
いずれは彼女が子爵家を継ぎ、女子爵になる予定である。
「あ…いや…その、是非殿下のお側で…… 」
はぁ?だから何故、王族の私が子爵令嬢の面倒をみなければならないんだ?
おかしな事を言う。
「学園長はその子爵家に、何か弱みでも握られているのか?
そうでなければ、その様なおかしな話を持って来る訳あるまい。
話によっては相談に乗るが…… 」
という私の言葉に、学園長は慌てて『急用が出来た。』と言って学園内にある私の執務室から出て行った。
更にその翌年…今度は貴族になったばかりの伯爵令嬢が高等部第3学年に転入して来るという。
「貴族になったばかりでまだ何も解らず、たいへんでしょうからどうか気に掛けてやってくれませんか?」
「解った…では3年前に伯爵家の養子なったトリイ家のご令嬢を付けよう。
立場も近いし良い手本になるだろう。」
トリイ家の養子になったご令嬢は領主の妻の連れ子だが、非常に頭も良く品行方正で既にいくつかの大店から是非息子の嫁にと言われているそうだ。
「あ…いや…その、是非殿下のお側で…… 」
はぁ?だから何故、王族の私が伯爵令嬢の面倒をみなければならないんだ?
おかしな事を言う。
「学園長はその伯爵家に、何か弱みでも握られているのか?
そうでなければ、その様なおかしな話を持って来る訳あるまい。
話によっては相談に乗るが…… 」
という私の言葉に、学園長は慌てて『急用が出来た。』と言って学園内にある私の執務室から出て行った。
いったい何がしたかったのだろうか?
そもそも王族や上位貴族と中位貴族、下位貴族では立場やマナーが違い過ぎる。
もちろん男性と女性では覚えなければいけない事が、まったく違う。
それに私にも側近候補達にも、それぞれ婚約者がいる。
そんな私達がその転入生のご令嬢の面倒をみる様な事をしていたら、下手をすると婚約破棄問題、廃嫡にまで発展する恐れがある。
それなのに何故、学園長は頻りに元平民の娘の面倒をみる様に薦めて来たのだろうか?
まさかハニートラップ?
そして数ヶ月後…卒業式を前に何故か学園長は学園を去る事になり、学園長代理は侯爵夫人が努める事になった。
その後、卒業式及び卒業パーティーは無事に終わった。
そうそう元学園長のハニートラップ疑惑の真相、それは……
実は元学園長が面倒をみる様に頼んで来た元平民の娘は全員、元学園長の庶子であわよくば私や側近候補達の嫁にしようと企んでいたそうだ。
しかも男爵家、子爵家、伯爵家の弱みを握り無理矢理養女にさせていたとか……
私が危惧していた事と真逆だった。
途中で諦めていれば良かったのに、欲をかいて3人目の娘まで伯爵家の養女にしたところで奥方にバレてしまい婿養子だった学園長は離婚されて3人の庶子と共に家を追い出されたそうだ。
因みに私も婿養子に出るので、気をつけようと思う。
♡♡♡
☆※1高位貴族
公爵、侯爵、辺境伯(国によっては侯爵爵と同等の爵位)
☆中位貴族
伯爵
☆下位貴族
子爵、男爵
(継承権有り)
☆貴族未満
准男爵、騎士爵
(称号だけでほぼ平民に近い、継承権は無い。)
国によって多少の違いがありますが、概ねこんな感じです。
☆叙爵…貴族では無い者が爵位をもらう事。
☆ 陞爵 …貴族の身分が上がる事。
72
お気に入りに追加
15
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
告白さえできずに失恋したので、酒場でやけ酒しています。目が覚めたら、なぜか夜会の前夜に戻っていました。
石河 翠
恋愛
ほんのり想いを寄せていたイケメン文官に、告白する間もなく失恋した主人公。その夜、彼女は親友の魔導士にくだを巻きながら、酒場でやけ酒をしていた。見事に酔いつぶれる彼女。
いつもならば二日酔いとともに目が覚めるはずが、不思議なほど爽やかな気持ちで起き上がる。なんと彼女は、失恋する前の日の晩に戻ってきていたのだ。
前回の失敗をすべて回避すれば、好きなひとと付き合うこともできるはず。そう考えて動き始める彼女だったが……。
ちょっとがさつだけれどまっすぐで優しいヒロインと、そんな彼女のことを一途に思っていた魔導士の恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
無能だと捨てられた王子を押し付けられた結果、溺愛されてます
佐崎咲
恋愛
「殿下にはもっとふさわしい人がいると思うんです。私は殿下の婚約者を辞退させていただきますわ」
いきなりそんなことを言い出したのは、私の姉ジュリエンヌ。
第二王子ウォルス殿下と私の婚約話が持ち上がったとき、お姉様は王家に嫁ぐのに相応しいのは自分だと父にねだりその座を勝ち取ったのに。
ウォルス殿下は穏やかで王位継承権を争うことを望んでいないと知り、他国の王太子に鞍替えしたのだ。
だが当人であるウォルス殿下は、淡々と受け入れてしまう。
それどころか、お姉様の代わりに婚約者となった私には、これまでとは打って変わって毎日花束を届けてくれ、ドレスをプレゼントしてくれる。
私は姉のやらかしにひたすら申し訳ないと思うばかりなのに、何やら殿下は生き生きとして見えて――
=========
お姉様のスピンオフ始めました。
「体よく国を追い出された悪女はなぜか隣国を立て直すことになった」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/465693299/193448482
※無断転載・複写はお断りいたします。
聖人な婚約者は、困っている女性達を側室にするようです。人助けは結構ですが、私は嫌なので婚約破棄してください
香木あかり
恋愛
私の婚約者であるフィリップ・シルゲンは、聖人と称されるほど優しく親切で慈悲深いお方です。
ある日、フィリップは五人の女性を引き連れてこう言いました。
「彼女達は、様々な理由で自分の家で暮らせなくなった娘達でね。落ち着くまで僕の家で居候しているんだ」
「でも、もうすぐ僕は君と結婚するだろう?だから、彼女達を正式に側室として迎え入れようと思うんだ。君にも伝えておこうと思ってね」
いくら聖人のように優しいからって、困っている女性を側室に置きまくるのは……どう考えてもおかしいでしょう?
え?おかしいって思っているのは、私だけなのですか?
周囲の人が彼の行動を絶賛しても、私には受け入れられません。
何としても逃げ出さなくては。
入籍まであと一ヶ月。それまでに婚約破棄してみせましょう!
※ゆる設定、コメディ色強めです
※複数サイトで掲載中
地味女は、変わりたい~告白するために必死で自分磨きをしましたが、相手はありのままの自分をすでに受け入れてくれていました~
石河 翠
恋愛
好きな相手に告白するために、自分磨きを決心した地味で冴えない主人公。彼女は全財産を握りしめ、訪れる女性をすべて美女に変えてきたという噂の美容サロンに向かう。
何とか客として認めてもらった彼女だが、レッスンは修行のような厳しさ。彼女に美を授けてくれる店主はなんとも風変わりな男性で、彼女はなぜかその店主に自分の好きな男性の面影を見てしまう。
少しずつ距離を縮めるふたりだが、彼女は実家からお見合いを受けるようにと指示されていた。告白は、彼女にとって恋に区切りをつけるためのものだったのだ。
そして告白当日。玉砕覚悟で挑んだ彼女は告白の返事を聞くことなく逃走、すると相手が猛ダッシュで追いかけてきて……。
自分に自信のない地味な女性と、容姿が優れすぎているがゆえにひねくれてしまった男性の恋物語。もちろんハッピーエンドです。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
「不吉な子」と罵られたので娘を連れて家を出ましたが、どうやら「幸運を呼ぶ子」だったようです。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
マリッサの額にはうっすらと痣がある。
その痣のせいで姑に嫌われ、生まれた娘にも同じ痣があったことで「気味が悪い!不吉な子に違いない」と言われてしまう。
自分のことは我慢できるが娘を傷つけるのは許せない。そう思ったマリッサは離婚して家を出て、新たな出会いを得て幸せになるが……
当て馬令息の婚約者になったので美味しいお菓子を食べながら聖女との恋を応援しようと思います!
朱音ゆうひ
恋愛
「わたくし、当て馬令息の婚約者では?」
伯爵令嬢コーデリアは家同士が決めた婚約者ジャスティンと出会った瞬間、前世の記憶を思い出した。
ここは小説に出てくる世界で、当て馬令息ジャスティンは聖女に片思いするキャラ。婚約者に遠慮してアプローチできないまま失恋する優しいお兄様系キャラで、前世での推しだったのだ。
「わたくし、ジャスティン様の恋を応援しますわ」
推しの幸せが自分の幸せ! あとお菓子が美味しい!
特に小説では出番がなく悪役令嬢でもなんでもない脇役以前のモブキャラ(?)コーデリアは、全力でジャスティンを応援することにした!
※ゆるゆるほんわかハートフルラブコメ。
サブキャラに軽く百合カップルが出てきたりします
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5753hy/ )
私の婚約者を狙ってる令嬢から男をとっかえひっかえしてる売女と罵られました
ゆの
恋愛
「ユーリ様!!そこの女は色んな男をとっかえひっかえしてる売女ですのよ!!騙されないでくださいましっ!!」
国王の誕生日を祝う盛大なパーティの最中に、私の婚約者を狙ってる令嬢に思いっきり罵られました。
なにやら証拠があるようで…?
※投稿前に何度か読み直し、確認してはいるのですが誤字脱字がある場合がございます。その時は優しく教えて頂けると助かります(´˘`*)
※勢いで書き始めましたが。完結まで書き終えてあります。
その断罪、三ヶ月後じゃダメですか?
荒瀬ヤヒロ
恋愛
ダメですか。
突然覚えのない罪をなすりつけられたアレクサンドルは兄と弟ともに深い溜め息を吐く。
「あと、三ヶ月だったのに…」
*「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
殿下の論破が清々しい!
(元)学園長の野心(計画が穴だらけ)は露と消えましたねw
あ、『伯爵』の一部が『泊爵』になってます(^▽^)/
ご指摘ありがとうございます。
修正しておきます。
何故いつも学園側は王族や高位貴族の令息に下位貴族の令嬢の世話を依頼するのか疑問に思っていたので、この際論破してみました。
こうして乙女ゲームは始まるよりも前に潰れたのでした。