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第5章 婚約破棄編
報酬の話し 2
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「では次にパーティー【サイエンス】の皆さんは犯罪奴隷を28人。
逃亡中に更に罪を犯しているので、その分の賞金も含めて合計金貨14枚ですね。
⑧ラノベ作家御用達本『実用異世界技術』(翻訳版)は大金貨2枚でお買い上げですね。」
なるほど…数で勝負か。
借金奴隷より犯罪奴隷の方が、もちろん賞金額が高い。
結果的に【勇者シルバーのパーティー】より一人頭の賞金は高くなっている。
「一人金貨2枚って事で良いよね。
残りはいつも通り共同貯金で!」
「「「「了解♪♪」」」」
【サイエンス】のメンバーは同じ高校の、化学部員だったそうだ。
現在26~28歳の男性5人組のパーティー。
んっ?あれ?
そう言えば、俺が前世の世界に行った時、読んだ新聞に……
インベントリに入れっぱなしだった、カートを引っ張り出し、中から新聞を出してみた。
あっ!やっぱり載ってる。
【K県N高校化学部員失跡事件】
『部活中、部室として使っていた、化学室が突然眩しく光り、爆発かと思われたが部室内にその痕跡はなく、7人の部員がこつぜんと姿を消してしまった。』
間違いなく彼らの事だと思うけど、5人しか居ない……
2人足りないし年齢も合わないな。
本人達に確認した方がいいよなぁ。
俺が直接ここで話し掛けるのは、ちょっとまずいので、ギルドマスターに頼む事にした。
「【サイエンス】の皆さんにはこの後、お聴きしたい事がありますので、少々お時間をいただけますか?」
【サイエンス】のメンバーは訝しげな表情で、こちらを見て来た。
本当に用があるのは俺の方だと、気づいているようだ。
流石はS級冒険者パーティーだな。
「次はランディー・アンバーさんですが、こちらではなく王都の冒険者ギルドで報酬を受け取るそうです。」
そうか…来ないんだアイツ……
実は直接会った事は一度もない。
会わない方が、お互いの為なのだろう。
どうやらテレーゼには、なんとか話し合いで諦めてもらえた様だ。
この騒ぎの所為で、ユイナーダ学園の皆んなとゆっくりお別れの挨拶をしている暇が無くなってしまった。
来月からポーラルタオの魔法学院に行かないといけない。
ロピアー侯爵家やボルネオール家へのお土産は渡せたけど、他の皆んなの分はメッセージカードを添えて、タマキのおっさんに配達してもらう事にした。
その後はこのオッハーナのサブギルドマスターで町の防衛戦の立役者、ロイドさんに金貨9枚が支払われた。
マーサを捕まえた分、金貨1枚は領民の皆んなで、使うそうだ。
おそらく夜の宴会で消えるんだろうなぁ。
今回彼のおかげで、ワタヌキ達を倒せたと言っても過言ではない。
「何があった時はいつでも、チェイテス公爵家を訪ねてくれ、いつでも力になる!」
とロイドさんに言うと、苦笑いしながら
「その時は頼みます。」
と言って本来の仕事に戻って行った。
と…【サイエンス】のメンバーを待たせていたんだ。
ここから先の話しは流石に、ギルドマスターにも聞かせられない話しなので、退席してもらい、防音魔法を使って盗聴を防止する。
ギルドの二階にある、この会議室はある程度盗聴防止策が、されているのに更に防音魔法をかける意味を察して、【サイエンス】のメンバー達は益々警戒を強めた。
「で…そこまで厳重にして公爵子息様は我々に、何の御用ですか?」
リーダーのアキト氏を始め、【サイエンス】メンバーはかなりこちらを警戒しているが、一応話しは聞いてくれるらしい。
いざという時の為に、いつでも反撃できる態勢を取っている……
「実は皆さんに見ていただきたい物が、あります。
偶々手に入れた物ですが…… 」
そう言いながら、俺は机の上に例の新聞を広げた。
【サイエンス】のメンバー達はそれを見て驚愕している。
無理もない…それはこの世界に有ってはならない物……
自分達の失跡を報じた新聞なのだから。
「この失跡した化学部員達ってあなた方の事ですよね?」
逃亡中に更に罪を犯しているので、その分の賞金も含めて合計金貨14枚ですね。
⑧ラノベ作家御用達本『実用異世界技術』(翻訳版)は大金貨2枚でお買い上げですね。」
なるほど…数で勝負か。
借金奴隷より犯罪奴隷の方が、もちろん賞金額が高い。
結果的に【勇者シルバーのパーティー】より一人頭の賞金は高くなっている。
「一人金貨2枚って事で良いよね。
残りはいつも通り共同貯金で!」
「「「「了解♪♪」」」」
【サイエンス】のメンバーは同じ高校の、化学部員だったそうだ。
現在26~28歳の男性5人組のパーティー。
んっ?あれ?
そう言えば、俺が前世の世界に行った時、読んだ新聞に……
インベントリに入れっぱなしだった、カートを引っ張り出し、中から新聞を出してみた。
あっ!やっぱり載ってる。
【K県N高校化学部員失跡事件】
『部活中、部室として使っていた、化学室が突然眩しく光り、爆発かと思われたが部室内にその痕跡はなく、7人の部員がこつぜんと姿を消してしまった。』
間違いなく彼らの事だと思うけど、5人しか居ない……
2人足りないし年齢も合わないな。
本人達に確認した方がいいよなぁ。
俺が直接ここで話し掛けるのは、ちょっとまずいので、ギルドマスターに頼む事にした。
「【サイエンス】の皆さんにはこの後、お聴きしたい事がありますので、少々お時間をいただけますか?」
【サイエンス】のメンバーは訝しげな表情で、こちらを見て来た。
本当に用があるのは俺の方だと、気づいているようだ。
流石はS級冒険者パーティーだな。
「次はランディー・アンバーさんですが、こちらではなく王都の冒険者ギルドで報酬を受け取るそうです。」
そうか…来ないんだアイツ……
実は直接会った事は一度もない。
会わない方が、お互いの為なのだろう。
どうやらテレーゼには、なんとか話し合いで諦めてもらえた様だ。
この騒ぎの所為で、ユイナーダ学園の皆んなとゆっくりお別れの挨拶をしている暇が無くなってしまった。
来月からポーラルタオの魔法学院に行かないといけない。
ロピアー侯爵家やボルネオール家へのお土産は渡せたけど、他の皆んなの分はメッセージカードを添えて、タマキのおっさんに配達してもらう事にした。
その後はこのオッハーナのサブギルドマスターで町の防衛戦の立役者、ロイドさんに金貨9枚が支払われた。
マーサを捕まえた分、金貨1枚は領民の皆んなで、使うそうだ。
おそらく夜の宴会で消えるんだろうなぁ。
今回彼のおかげで、ワタヌキ達を倒せたと言っても過言ではない。
「何があった時はいつでも、チェイテス公爵家を訪ねてくれ、いつでも力になる!」
とロイドさんに言うと、苦笑いしながら
「その時は頼みます。」
と言って本来の仕事に戻って行った。
と…【サイエンス】のメンバーを待たせていたんだ。
ここから先の話しは流石に、ギルドマスターにも聞かせられない話しなので、退席してもらい、防音魔法を使って盗聴を防止する。
ギルドの二階にある、この会議室はある程度盗聴防止策が、されているのに更に防音魔法をかける意味を察して、【サイエンス】のメンバー達は益々警戒を強めた。
「で…そこまで厳重にして公爵子息様は我々に、何の御用ですか?」
リーダーのアキト氏を始め、【サイエンス】メンバーはかなりこちらを警戒しているが、一応話しは聞いてくれるらしい。
いざという時の為に、いつでも反撃できる態勢を取っている……
「実は皆さんに見ていただきたい物が、あります。
偶々手に入れた物ですが…… 」
そう言いながら、俺は机の上に例の新聞を広げた。
【サイエンス】のメンバー達はそれを見て驚愕している。
無理もない…それはこの世界に有ってはならない物……
自分達の失跡を報じた新聞なのだから。
「この失跡した化学部員達ってあなた方の事ですよね?」
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