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第4章  異世界編

15 異世界に行って来ました! 1-15

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*今回は軽くホラーです。

【世にも奇妙な◯語】風?



(首藤side)

休日の日課であるマンションの1階にあるカフェで、いつもの通りコーヒーを注文した。


「何時もの……」


こう言えばマスターが何時も通りブルーマウンテンを煎れてくれる。
実に優雅な休日の朝だ……


さて…今日は2日前にに陥れた外国人の捜査をしよう。


こんな奴が『のうのうと我が国を彷徨いている』など許せる事じゃない。


それをネットに書き込んだら、さっそくその外国人が起こした《別の事件の被害者だ!》という人物から連絡があった。


その人物の情報によると、その外国人は数日前にも、コンビニ強盗※1をしておきながら、仲間に罪を押しつけて逃げおおせたそうだ!


俺に情報提供してくれた人物はそのコンビニのアルバイト店員で、奴の犯罪を訴えたが相手にされず、逆に強盗犯との繋がりを疑われバイトをクビになったという。


まったくとんでもない奴だな!!


こんな人物を野放しにしておく事などできない!
直ぐに本人を特定してを晴らさなければ!!


そう思って、ネットでこのを拡散する事にした。


もう昨日からある程度の情報は集まっている、名前と今住んでいる場所の特定も間も無くだ。


どうやらK県のY市にある知り合いの家にらしい。


犯罪者だとわかって匿っているそいつらも同罪だな。
よし!コイツらの事も拡散してやろう!!
悪いのはの奴とそれを知っていて匿ったコイツらだ!


暫くするとノートパソコンに元コンビニバイト店員から、新しい情報が届いたので開いてみた。
《あの男の現在の潜伏先の住所・詳しい情報・画像》のURLで送付したと書いてある。


早速送付されたURLをクリックすると、それは警告文だった。


【警告】

《コレイジョウ、コノケンニカカワルナ。
イマスグヤメナケレバ、オマエノ【ツミ】ガセカイジュウニシレワタルコトニナル。》


チッ!警告文か……


何故、急にこんな物が送られて来たんだ!?
慌てて周囲を見廻して怪しい人物を探す。


室内なのに何時もサングラスをかけている、オールバックのマスター。
そういえば、マスターがサングラスを取ったところを見た事がない……


最近入ったマスターの身内だというウェイトレス……
接客中以外は全くの無表情でまるで人形の様だ。


そして、俺の斜め後ろにいる、謎の外国人。
さっきから◯パットの画面を見て、何語かわからない言葉でブツブツと話している。


こうしてみると皆んな怪しく見えてきた……


とにかくこのメールを寄越したのは事件の関係者で間違いない!
これも含めて拡散してやろう!!


そう思って、今までのデータを送信したのだ。


ところが送信したデータは何故か家にあるはずのPCに繋がった。


《メインPCと連携しました。データを更新します》


俺の送信したデータは隠して置いたコレクションのデータに書き換えられ、何処かに送信され始めた!


《データを更新しました。
(SNS)に投稿します。》

《データを更新しました。
社内メールに送信します。》

《データを更新しました。
◯◯さん(婚約者)のPCにデータを送信します。》


と、勝手に動き出す。


慌てて電源を落としたが無駄だった……


何かに操られた様にノートパソコンは勝手に動き続けた。
俺は慌ててノートパソコンを掴みコーヒー代をキャッシュレスで払おうとしたがなかなか上手くいかない。
ようやくコーヒー代を支払い、足をもつれさせながら、カフェから出た。


その際、ノートパソコンを店の前の道路に落としてしまったから、これでもう動かないだろう。


自宅のPCはやはり勝手に動き、コレクションのデータを送信し続けていた。


PCも勿体ないが徹底的に壊し、ノートパソコンと一緒に水の入ったバスタブに放り込んだ。
これで一安心だ……


だが翌日、出社した俺を見る皆んなの視線がおかしい事に気がついた。
何時もなら社長子息の俺に、直ぐに挨拶してくる社員や女子社員に避けられている。


受付嬢に挨拶すると、彼女達の様子もおかしかった。


「首藤さんってストーカーなんですって?
昨日からずっとネットで流れてますけど、よく平気な顔して出社出来ましたね!」


「えっ!?」


「もう私達に話しかけないで下さい!
仲が良いなんて思われたら、迷惑なんです!!」


な、どういう事だ!?

昨日のアレはプロバイダーにも連絡して全て削除したはずだ!
婚約者には誰かの悪戯だと言って削除してもらった。


だが誰かの声をきっかけに社員達が次々に、ネット情報を話し始めた。


「ネット情報じゃ三年前に、殺人事件まで起こしているって!」


「殺人犯のくせに、会社で威張ってたのかよ!?」


「無実の人をネットで誹謗中傷したって!」


「殺人犯がネットで誹謗中傷とかあり得ない!!」


皆んなに非難され、俺は慌てて会社から逃げ出した!!


――――――――――――――――


「……さん?……藤さん!?
首藤起きて下さい!大丈夫ですか?」


???
ゆ…夢????
どうやら、仕事の疲れからかカフェで寝てしまい、ウェイトレスに起こされた様だ。


「首藤さん?ずいぶんとうなされていましたけど、大丈夫ですか?」


良かった…夢だったのか。
そうだよな…あんな事は有り得ない。


疲れているのか?
部屋に戻って寝よう。


―――――――――――――――――

だが翌日、出社した俺を見る皆んなの視線がおかしい事に気がついた。
何時もなら社長子息の俺に直ぐに挨拶してくる社員や女子社員に避けられている。


受付嬢に挨拶すると彼女達の様子もおかしかった。


「首藤さんってストーカーなんですって?
昨日からずっとネットで流れてますけど、よく平気な顔して出社出来ましたね!」


「えっ!?」


「もう私達に話しかけないで下さい!
仲が良いなんて思われたら、迷惑なんです!!」


な、どういう事だ!?
昨日のアレは夢だったはずだ!
その声をきっかけに社員達が次々に、ネット情報を話し始めた。


「ネット情報じゃ三年前に、殺人事件まで起こしているって!」


「殺人犯のくせに、会社で威張ってたのかよ!?」


「無実の人をネットで誹謗中傷したって!」


「殺人犯がネットで誹謗中傷とかあり得ない!!」


皆んなに非難され、俺は慌てて会社から逃げ出した!!


―――――――――――――――――


「……さん?……藤さん!?
首藤起きて下さい!大丈夫ですか?」


???
ゆ…夢????
どうやら、仕事の疲れからかカフェで寝てしまい、ウェイトレスに起こされた様だ。


「首藤さん?ずいぶんとうなされていましたけど、大丈夫ですか?」


良かった…夢だったのか。
そうだよな…あんな事は有り得ない。


疲れているのか?
部屋に戻って寝よう。



ちょと待て!?
いったい何度目だ??


うわぁぁ~!!


どうなってるんだ!?
いつまでたっても日曜と月曜の2日間が終わらない!!




そしてエンドレスで続く2日間……



「て、こんなんでどう?
私もパソコンとかハイテクには疎いから適当だけどね♪」


薫さんすげぇ~な♪
K県内から俺が借りた◯パットを通して、居眠りしている首藤の夢に介入してこんな事が出来るなんて!


自慢の尻尾もワサワサと揺れている♪
尻尾の数も多いなぁ~。
6本くらいある。


流石は、県内一のお狐様の娘だ!


首藤、狐に化かされ中♪♪
―――――――――――――――――


※1

異世界編で最初に巻き込まれた事件。









【後書き】

ネットによる誹謗中傷で、傷ついている方が沢山います。
ネット情報が全て正しい訳ではありません。
よく知りもしない方に対して、自分勝手な正義感で誹謗中傷をするのは辞めましょう!!
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