【最終章】どうやら俺はただのモブではなかったらしい、フラグは折る為にある！

第4章 異世界編

10 異世界に行って来ました！ 1-10

お土産のコーヒー…
ポーラルタオ王家にはやはり『ロイヤルブレンド』が良いかな？
このカフェのもなかなか美味しいが、俺が前世で行きつけだった喫茶店で購入しよう。
マスター元気かなぁ？
帰国(？)前に寄って名物の『タラコスパゲティー』を食べて『グァテマラ』を飲んで帰ろう。
自分用にも豆を数種類買って帰らないと。


後なんとこのカフェ、高級オフィス街にあるだけあってあの『ジャコウコーヒー』があったんだ！
これこそ王家への献上品に最高じゃないか！！


コーヒー豆は大量に買って帰らないといけないから、国王陛下に渡す物以外は、専門店を何店舗か廻って購入した方がいいな。


ロピアー次期公爵はコーヒーを入れる名人だと聞いたから今回のお礼に、何種類か買って行こう。
次期公爵夫人は甘いお菓子に目がないと、先輩から聞いた事があるからこっちで日持ちするお菓子とレシピ本を買って行く事にした。


買って来たのはいいけど、日本語の本をそのまま渡す訳にもいかず、翻訳するのがここまでたいへんだとはその時は思ってなかった。
結局、事情を知っているおっさんに手伝ってもらって、渡せたのは帰国直前だった。
渡した時はかなり感謝された。


先輩には『コロンビア』と『モカブレンド』。
絵を描くのが趣味なので、色鉛筆や絵の具など画材を買う事にした。
画集も何冊か買って行こう。
これは秋羽原の方がいいだろう。
後、先輩の飼い猫勇者シルバーにはこちらの猫達に大人気のチュ～◯だな♪
先輩ならその内自力で作りそうだけど。



問題は帰国後に仕える事になっている、第二王子(現王太子)とその側近達へのお土産だ。
第二王子の側近のリーダーだったランディーを追い出した形で俺が加わる事になった為、かなり気まずい……


おまけに碌にコミュニケーションを取らないうちに、ユイナーダ王国に留学してしまったし。
もちろん、長期休暇の度に会いに行ってはいるがやはり仲間に入り難い。


向こうは幼い頃から十年以上の付き合いがあるが、こっちは新参者で距離感がある。
特に面倒なのが現騎士団長(元副騎士団長)の二男ブレディーだ。
彼はランディーとは特に仲が良かった為、顔合わせの時点で凄く嫌そうな顔をされた。


まぁ彼の妹がランディーの婚約者だったから、余計に俺が気に入らないのだろう。
もちろんランディーが本物の公爵子息じゃない事が解った時点で、この婚約は白紙になったが……


まだ14歳だし現騎士団長の娘だから、おそらく騎士団の中から期待できる相手を探すのだろう。


お土産はやはりコーヒー豆で良いかな？
王太子は『ロイヤルブレンド』と『グァテマラ』。
他は『各種ブレンド』で良いか……
アクセサリー類は向こうの方が良い物がある。


それにこっちのアクセサリーは普通の鉱石や鉱物だが、向こうの物は魔石だ。
魔物からも採れるが何故か普通に鉱山からも採れる。


さて、そろそろ秋羽原に移動して買い物を済ませるか。


秋羽原駅に着くと、駅前ですっかり忘れていたヤマさんに会った。
待ちくたびれて、もの凄くイライラしていたが知った事じゃない。


俺は予定通り買い物を済ませて神社に帰宅する事にした。