【最終章】どうやら俺はただのモブではなかったらしい、フラグは折る為にある!

砂月ちゃん

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第4章  異世界編

4 異世界に行って来ました! 1-4

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「…………… 。」


気まずい…非常に気まずい。
俺はひとまず、迎えに来た公明きみあきの神社に行く事を許可された。


『犯人と無関係だとハッキリするまで、居場所がわかる様にしといて下さいよ。』


この警察官が俺の事を必要に疑う理由が、解らない。
まさかマリンバカ女の言った事を、鵜呑みにしてないだろうな?


せっかく助けてやったのに、何でこんな事に!?
これじゃ明日の秋羽原行きは、中止かな?
仕方ない…とりあえずこの近くの大型商業施設で、買えるだけ買って帰るかな?


「おい…裕翔ゆうと!」


まず、本屋からか……
俺の愛読書のあのシリーズは絶対全巻買って帰る!
ハードが無いからDVDとかは持って帰れない……


「裕翔!!」


「うるさいなぁ~!今、考え事してるんだから静かにしてくれよ!!」


あっ!ヤバっ!?
つい、前世の名前で呼ばれたのに返事をしてしまった……


「御使い様の仰っていたのは、本当だったんだな……
まさか死んだはずの裕翔に、会えるとは思わなかった。」


俺もだよ……
マリンバカ女が余計な事をしなければ、こっそり様子を見てから帰ろうと思っていたんだがなぁ~。


「すまん…お前との約束守れなくて……
まさかアイラの元彼に、新しい彼氏と間違われて刺されると思わなかった。」


そう…俺が死んだ理由はアイラの元彼にナイフで刺されたからだった。


『武道を習っていたのに情けない?』


仕方ないだろう!
3日間も徹夜した仕事明けの帰り道だぞ……
普段はそんな会社じゃないのに、その時はいろいろなトラブルが重なって、何故か俺だけ3日も寝れなかった。


寝ようとする度に皆んなが俺を起こしに来て、ほぼ一睡も出来なかったんだ。


もちろん、刺された時に何の抵抗もしなかった訳じゃない。
ちゃんと撃退した。
3日完徹明けと刺された事による出血で、意識が朦朧もうろうになってそのまま倒れ、出血多量で死んでしまった。


【猫森 裕翔 享年28歳】


それが俺…ジョナサン・F・チェイテスの前世だ。
因みにアイラとは13歳違い……


俺が死んだ時の事を回想していると、公明は酷く驚いた顔をして、とんでもない事を言い出した!


「今の話し本当か!?
まずいな…その犯人まだ捕まってないぞ!」


嘘だろ!?
あの男の髪を毟って握りしめていたし、足跡もあっただろ?
それなのになんで捕まってないんだよ?


「あの夜、雨が降って証拠がだいぶ流されたらしい。」


と凄く悔しそうに話す公明。
えぇ~何その2時間ドラマみたいな展開?


「アイラは何か証言しなかったのか?
アイツの所為で殺されたんだぞ!」


「いや…『心当たりは無い。』と言っていたな。」


おいおい、嘘だろ?
俺が殺されたのは、ほとんどアイラの所為じゃないか!


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