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第3章 ズーラシアン王国編
4 【聖女と♡聖獣騎士団】2
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《行った時間より後ならどの時間にでも戻れる。》というのはかなり良い条件だ。
行ってから1秒後とかでも可能だという事だな。
まず持って行く物の選定……
換金性の高い物だな。
宝石とか金とか…装飾品。
手持ちの物は割りと少ないから、銀行預金から引き落として買いに行くかな?
こっちの雑貨なんかも良いかも知れない。
ネットで売ればそれなりに……
あ、でも俺の口座は使えないか。
とすると古物商とか貴金属の買い取りをしてくれる所……
とりあえずいろいろ取り揃えてみよう。
そういえば11枚綴りって何か微妙だよなぁ。
お得感を出したつもりだろうけど、片道切符だと最後の1枚とか無駄じゃね?
行ったら帰って来れないじゃないか!!
一応《異世界転移》のスキルでもしかしたら戻れるかも知れないが、かなり危険な賭けだ。
だが、コレはコレで使い道はある。
無いとは思うが、俺が別の世界に召喚された時に正確に元の世界の座標を確認出来なくても、確実に戻れるというメリット。
この後、念の為《異世界転移11枚綴り券》を確認すると、何故か1枚増えていて12枚になっていて更に往復券になっていた。
ついでに《元居た世界の正確な座標と転移した世界の正確な座標を把握する事が出来る》というスキルが増えていたのは驚きだ。
これって神様のサービス?
そんな事より今は前世の世界への転移の準備だ!
この後俺はいろいろな物を買い揃え、向こうでも浮かない衣装をインベントリから取り出した。
まさかこんな所で学生の頃、コスプレの衣装を作っていた経験が役に立つとはな……
シャツはこっちの物をそのまま使える。
むしろオーダーメイドだから向こうでも高級品。
スラックスとジャケットを作って置いたのだ。
こっちにも有るには有るが、何か微妙にデザインが古い。
たぶん以前この世界に来た稀人の影響だろうけど……
それから数日後、準備を整えた俺は異世界転移する為、邪魔が入らない様に王都の外れに有る森にやって来た。
ここは普段、【聖獣祭】の時と王族の慶事以外はあまり立ち入らない森だそうだ。
今はその時期からも外れているし、人目に触れずに行動するにはうってつけだな。
確か森の中に綺麗な泉が有ると言っていたから、目標座標にしよう。
今夜は満月だし、転移するのに丁度良いだろう……
雰囲気的にww
そう思って泉に行ったんだが、まさかこんな事になるなとはな……
【乙女ゲーム】ってつくづくご都合主義だよなぁ。
ここが《聖なる森》なのは知っていたが、まさかこのタイミングで落ちて来るとは思わなかった。
何が?落ちて来たかって?
アレだよ、アレ!!
ヒロインだ!
しかも俺の目の前に……
突然泉が光って、空から落ちて来たんだ。
確か水って15m以上だったと思うが普通に落ちると、水面の硬さはコンクリート並みだと聞いた事がある。
泉の深さはかなり浅く、飛び込みの選手でも無理だろう。
そんな所へ普通に落ちて来た。
気絶はしているが別に怪我をしている様子はない。
今、聖女が必要な案件は何処にもないし、このままお帰りいただいても別に良いのでは?
一応、ヤータ神様にお伺いを立てて見る。
『OK♪そのまま返していいよ。
一応、彼女の希望通り異世界に行くというあの見習いが勝手にした約束は守ったし。
彼女は死んでこっちに来た訳じゃありませんから。
君が要らないと判断したのならかまいません。
じゃあ転移先は彼女が落ちた公園付近にしておくね♪』
良いんだ♪
『ついでにサービスで手持ちの物をいくらか、あちらのお金に換金しましょうか?
それと彼方での仮の身分証もご用意しました。
お土産楽しみにしています♪』
おぉう、それは助かる♪
身分証が無いから実は困ってたんだよ。
こうして俺は気絶しているヒロインを連れて、前世の世界へと旅立った。
行ってから1秒後とかでも可能だという事だな。
まず持って行く物の選定……
換金性の高い物だな。
宝石とか金とか…装飾品。
手持ちの物は割りと少ないから、銀行預金から引き落として買いに行くかな?
こっちの雑貨なんかも良いかも知れない。
ネットで売ればそれなりに……
あ、でも俺の口座は使えないか。
とすると古物商とか貴金属の買い取りをしてくれる所……
とりあえずいろいろ取り揃えてみよう。
そういえば11枚綴りって何か微妙だよなぁ。
お得感を出したつもりだろうけど、片道切符だと最後の1枚とか無駄じゃね?
行ったら帰って来れないじゃないか!!
一応《異世界転移》のスキルでもしかしたら戻れるかも知れないが、かなり危険な賭けだ。
だが、コレはコレで使い道はある。
無いとは思うが、俺が別の世界に召喚された時に正確に元の世界の座標を確認出来なくても、確実に戻れるというメリット。
この後、念の為《異世界転移11枚綴り券》を確認すると、何故か1枚増えていて12枚になっていて更に往復券になっていた。
ついでに《元居た世界の正確な座標と転移した世界の正確な座標を把握する事が出来る》というスキルが増えていたのは驚きだ。
これって神様のサービス?
そんな事より今は前世の世界への転移の準備だ!
この後俺はいろいろな物を買い揃え、向こうでも浮かない衣装をインベントリから取り出した。
まさかこんな所で学生の頃、コスプレの衣装を作っていた経験が役に立つとはな……
シャツはこっちの物をそのまま使える。
むしろオーダーメイドだから向こうでも高級品。
スラックスとジャケットを作って置いたのだ。
こっちにも有るには有るが、何か微妙にデザインが古い。
たぶん以前この世界に来た稀人の影響だろうけど……
それから数日後、準備を整えた俺は異世界転移する為、邪魔が入らない様に王都の外れに有る森にやって来た。
ここは普段、【聖獣祭】の時と王族の慶事以外はあまり立ち入らない森だそうだ。
今はその時期からも外れているし、人目に触れずに行動するにはうってつけだな。
確か森の中に綺麗な泉が有ると言っていたから、目標座標にしよう。
今夜は満月だし、転移するのに丁度良いだろう……
雰囲気的にww
そう思って泉に行ったんだが、まさかこんな事になるなとはな……
【乙女ゲーム】ってつくづくご都合主義だよなぁ。
ここが《聖なる森》なのは知っていたが、まさかこのタイミングで落ちて来るとは思わなかった。
何が?落ちて来たかって?
アレだよ、アレ!!
ヒロインだ!
しかも俺の目の前に……
突然泉が光って、空から落ちて来たんだ。
確か水って15m以上だったと思うが普通に落ちると、水面の硬さはコンクリート並みだと聞いた事がある。
泉の深さはかなり浅く、飛び込みの選手でも無理だろう。
そんな所へ普通に落ちて来た。
気絶はしているが別に怪我をしている様子はない。
今、聖女が必要な案件は何処にもないし、このままお帰りいただいても別に良いのでは?
一応、ヤータ神様にお伺いを立てて見る。
『OK♪そのまま返していいよ。
一応、彼女の希望通り異世界に行くというあの見習いが勝手にした約束は守ったし。
彼女は死んでこっちに来た訳じゃありませんから。
君が要らないと判断したのならかまいません。
じゃあ転移先は彼女が落ちた公園付近にしておくね♪』
良いんだ♪
『ついでにサービスで手持ちの物をいくらか、あちらのお金に換金しましょうか?
それと彼方での仮の身分証もご用意しました。
お土産楽しみにしています♪』
おぉう、それは助かる♪
身分証が無いから実は困ってたんだよ。
こうして俺は気絶しているヒロインを連れて、前世の世界へと旅立った。
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