【第4章】🦝ウチで雇ってるバイトがタヌキって言ったら、誰か信じる❓🦝

砂月ちゃん

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第2章 コンビニの訪問者

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数日後、私達は【オカルト研究同好会】のメンバー(私・薫ちゃん・坂野君)と退院して元気になった倉本先輩と弟君、今回の件で協力してくれたりくと徳さんと満月、そしてそのと一緒に、両親には《倉本先輩の全快祝い》と言う名目でちょっとしたパーティーを開いた。


「え~ではが皆さんの協力で解決した事を祝しまして、僭越せんえつながら私…勝屋薫が乾杯の音頭を取らせていただきます!皆さん、飲み物は行き渡りましたかぁ?」


「「「「「はーい♪」」」」」

「では、カンパーイ!!」

「「「「「カンパーイ!!」」」」」


乾杯が終わった途端…豆狸タヌキは美味しそうにお酒を飲み、稲荷狐キツネは飲み物をサッサと飲み干して稲荷寿司に群がった。その中に突っ込んで行く坂野君……
勇気あるわねー。


「本当に稲荷寿司大好きなのね。この前のイベントの時も凄かったけど…… 」


稲荷狐キツネ達は連休中のイベント3日間…薫ちゃんを手伝ってくれたけど、毎日大量の稲荷寿司を作らされて大変だったそうだ。


しかも最終日には《》と呼ばれる、派手なキツネのコスプレをした方が、お従きの方達と差し入れを持って来てくれたのだとか……
おかげで薫ちゃんのブースは大人気。


「今度お礼に稲荷寿司を持って行く約束したんだけど、時期的にそろそろマズいと思うのよねぇ~。今回、向こうから来てくれて助かったけど。」


その《》達は今…倉本先輩と弟さんと瑞稀みずきを囲んで盛り上がっている。
なんでも倉本先輩が『昔、好きだった男の人に似ている。』んだって。
『昔』っていつの話よ……


「ところでさぁ…あの徳さんと満月さんの身内って人達と一緒にお酒飲んでいる方って見間違いじゃなければ、《スクモ様》だよね?」

「やっぱり薫ちゃんにも視えるんだ……
気の所為じゃなかったんだね。」


途中からお姿を見せにならなかった《スクモ様》は、『このままでは、霊力が無くなって消えてしまうかもしれないから。』と、古狸達の説得でH大考古学部の資料室に置いてある銅鏡の欠片に宿っていらしたらしい……


それが何故か今、ストロベリームーンウチ豆狸タヌキ達と一緒に祝杯を上げている。


「やっぱ、勝屋んの稲荷寿司美味いなぁ♪俺、5つも食べたの初めてだぜ!」


いつの間にか稲荷狐キツネの群れの中から戻って来ていた坂野君……
今度は麹漬けの唐揚げを、お皿に山盛りにして食べている。


どうやら坂野君には《スクモ様》が視えていないようね。そして人間より妖怪や神使、人外の多いこの異様な状況が、全然わかっていない。
ある意味羨ましいわ……


実は普通に話ている様に見える薫ちゃんだけど、流石に何か感じているらしく若干怯え気味なのよ。その証拠にグラスを持つ手が震えている。


こういう時…大人なら『お酒を飲んで忘れる!』という手段があるんだけど、私達は未成年なのでその手は使えない……


「とりあえず、視なかった事にして騒いじゃおうよ!」

「そ…そうね。視なかった事にしよう!!」


その晩は8時くらいまで皆んなで宴会をした後、薫ちゃん達はお母さんの車で家に帰って行った。


皆んなが帰った後は大変だった。お父さんが酔っているのを良い事に、豆狸タヌキ稲荷狐キツネも他の妖怪達お友達も正体現し放題。
私とりくは、お母さんを誤魔化すのに必死だった。


明日は店が代休で良かったわ。もちろん私達は学校があったけどね。


翌朝【たぬき祠】の前を通ったら、若干お酒臭かった。アンタ達どんだけ飲んだのよ!?



第2章【完結】


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