【第4章】🦝ウチで雇ってるバイトがタヌキって言ったら、誰か信じる❓🦝

砂月ちゃん

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第1章 アルバイト始めました

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「アヤメさんさっきの話、もう少し詳しく教えてくれないかな?」


徳さんがアヤメさんに尋ねると、どうやら誰かに喋りたくて堪らなかったらしく、かなり詳しく教えてくれた。
それによると……


頻繁ひんぱんに事故が起き始めたのは、1ヶ月前の3月……
最初は『よくある自損事故』と思われていたんだけどね。
事故を起こした人達のほとんどが、『まずゴウ!と言う音がして、熱波と衝撃波と共に燃えるような車と般若のマークのついたバイクを目撃した。』『マネキンの様な顔の運転手に煽られた。』と証言しているの。
幸いにも皆んな軽傷だったのよ…昨日までは……

でも昨日、とうとう重傷者が出たわ!
我が町唯一の暴走族【猛火漢モヒカン】が、謎の暴走車に煽られている一般車両を発見!

助けるつもりだったのか、ただの対抗意識だったのか、わからないけど結果的にその一般車両を助ける形で、謎の暴走車とデットヒート。

リーダーの男と幹部4人がバイクや車で追いかけ、下っ端の数名は原付だったから、途中で諦めたのが別れ道になったの。

その結果、仲間のバイクや車両を巻き込んでの大事故になった訳。
謎の暴走車は、そのまま闇の中に消えて行ったらしいわ……

リーダーの男は、全治6ヶ月の重傷。
サブリーダーの男も全治5ヶ月の重傷。
他にも怪我人がいて、総合病院うちだけじゃ手が足りないから、他の病院にも回されたの。」

「えー?!何ソレ?ぜったい人間業に思えないんだけど!?
『マネキンの様な顔の運転手』とか、もうお化けじゃない!!」


と私が言うと、アヤメさんもそう思っていたらしく。


「でっしょーー!それなのに、警察って頭硬いのよねーー。
『飲酒運転か薬による幻覚だ!』って決めつけちゃっててさぁ。」

「仕方ないんじゃないですか?
今の警察はそういう事信じませんから…… 
昔は、信じてくれたんだけどなぁー。」


そう徳さんが言うとアヤメさんは……


「徳さんって時々、年齢詐称みたいな発言するわよね?
昔っていつの話よ?
明治初期じゃあるまいし!」

… 。

… 。


「そ…そうかなぁ~ 。あはははっ!」


笑ってごまかすとか、すっごく怪しいと思うんですけど……


「あゝこういう時、誰か本当に【地獄戦隊オニレンジャー※1】みたいに、その謎の暴走族やっつけてくれないかしら?」


えぇっ?アヤメさんのファンなの?
あの特撮大好きな瑞稀が第1話で挫折した、毎週土曜日の朝にやってる子供達に不人気で、腐女子大きなお友達に大人気という、特撮ヒーロー番組の!?


アヤメさんは【オニレンジャー】略して【オニレン】への愛を力強く語った後、徳さんと満月が仲良くしているのを見て……


「尊い…… 」


と呟やき、お会計を済ませて帰って行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※1

【地獄戦隊オニレンジャー】

閻魔大王の命を受けた側近、小野篁おののたかむらを司令官に、その子孫の5人の若者が日本の平和を守る為、襲い来る西洋妖怪怪人にオニレンジャーに変身して立ち向かう特撮ヒーロー番組。


☆この番組はフィクションです。
実際には放映されていません。


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