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おまけの話 豆狸、幽霊退治を頼まれる
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ある夏の夜…豆狸達は、ペンションの裏庭でこんな話をしていました。
『そういえば従兄…この前、ハクビシンを退治した、山のふもとのお寺の狸達の様子を見に行ったんじゃが、《人間達の間で恐ろしいウワサが流れとる》そうなんじゃ…… 』
『恐ろしいウワサ?』
『なんでも…駅向こうの寺の和尚の幽霊が、大きな道にかかっとる鉄の橋に出たんじゃと!?』
『怖いのぅ。ワシなら怖くて、とてもその橋は通れんのぅ。』
従兄豆狸はその話を聞いただけで、怖くてたまらなくなりました。
『ワシも怖かったが、怖がる狸達に頼まれての…しばらく見張っておったが何も出んかった。』
『それでしばらく、留守にしとったのか?
きっともう、その幽霊はどこかに行ってしもうたんじゃろう。』
『そうじゃの。なら安心じゃ!
エサを食べたらさっそく狸達に、言いに行って来よう。』
『それがええじゃろうのぅ。
よし!ワシも一緒に行ってやろう!』
『従兄が一緒なら、狸達も余計安心じゃろう。』
『そうじゃろう、そうじゃろう!』
自分がやった事を、すっかり忘れているのんきな豆狸でした。
『そういえば従兄…この前、ハクビシンを退治した、山のふもとのお寺の狸達の様子を見に行ったんじゃが、《人間達の間で恐ろしいウワサが流れとる》そうなんじゃ…… 』
『恐ろしいウワサ?』
『なんでも…駅向こうの寺の和尚の幽霊が、大きな道にかかっとる鉄の橋に出たんじゃと!?』
『怖いのぅ。ワシなら怖くて、とてもその橋は通れんのぅ。』
従兄豆狸はその話を聞いただけで、怖くてたまらなくなりました。
『ワシも怖かったが、怖がる狸達に頼まれての…しばらく見張っておったが何も出んかった。』
『それでしばらく、留守にしとったのか?
きっともう、その幽霊はどこかに行ってしもうたんじゃろう。』
『そうじゃの。なら安心じゃ!
エサを食べたらさっそく狸達に、言いに行って来よう。』
『それがええじゃろうのぅ。
よし!ワシも一緒に行ってやろう!』
『従兄が一緒なら、狸達も余計安心じゃろう。』
『そうじゃろう、そうじゃろう!』
自分がやった事を、すっかり忘れているのんきな豆狸でした。
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