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神子と騎士と幼なじみ
第20話 優しい言葉
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生きろと命令された日から、アルフォンスは瑠璃のことを付きっきりで看病した。
白には会いたくないと言ったことも律儀に守っていて、この部屋に入ってくるのはアルフォンスとたまに様子を見に来るオルキナスだけだった。
瑠璃の体は快復に向かっており、一日のほとんどを寝て過ごした。
少しずつながら体力も元に戻って来ていると判断され、寝ている間に誰かしらが治癒魔法をかけているのか一日が過ぎる事に痛みを訴える傷は減って行った。
寝てばかりいるせいで日付感覚など疾うに狂ってしまっているが、あれからまた1週間ほどは経過したように思う。
窓から差し込む光が眩しくて、ベッドの上で顔を顰めながら窓の外を眺めた。
「ルリくん起きてるー?入ってもいい?」
扉のすぐ外から声が聞こえてそちらに顔を向ける。
威圧感を与えないようふわふわと柔らかく間延びした喋りをするこの声はオルキナスだ。
アルフォンスにも気さくな様子で口調を崩して話しかけているのを見るに、恐らく瑠璃を気遣ってというよりかはオルキナスがそもそも人懐こい質なのかもしれない。
オルキナスが部屋を訪れる時はいつも入室前に入ってもいいか声をかけられる。
許可を求めるという点ならアルフォンスも同じではあるが、オルキナスの場合は返事をしなくても入室してくる。
それは許可していないのに無遠慮に入ってくるという訳ではなく、頭の中で許可したことを口に出さずともオルキナスは分かっているようなのだ。
頭の中を覗かれているようで不思議な感覚だが、オルキナス曰く気配に敏感だから何となく分かる、との事だった。
今日も例に漏れず「どうぞ」と口に出そうとした瞬間扉が開かれオルキナスが姿を見せた。
「おはようルリくん。今日は元気?」
「…おはようございます。はい、元気です」
男が怖くないと言えば嘘になるが、瑠璃が目を覚ましてから殴りもしないし体を暴くこともないオルキナス達とは少し落ち着いて会話できるようになってきた。
とはいえ、どうせいつかは本性を表して瑠璃を虐げるはずだ。
あまり隙を見せないようにアルフォンスともオルキナスとも会話は最小限に留めている。
無論、彼らの言葉を無視なんてすればお仕置と言って拳が飛んでくるかもしれない。
だからこそ彼らとは最低限の会話はするようにしている。
「あれ、まだあんま食欲無い?」
「ご、ごめんなさい…あのっ、美味しくなかったとかじゃ無いんです、全部食べます」
「大丈夫大丈夫!ご飯ちょっと多かったよね。怒ったりしないし無理して食べなくてもいいからね」
オルキナスが瑠璃と目を合わせないよう、食事が残された器を見て言う。
ここで用意される食事は瑠璃にとっては多すぎたのだ。
目が覚めた時ベッド脇に置かれた食事を見て、呆気にとられて言葉が出なかった。
ここ暫くは睡眠時間が長いせいで一日一食しか取らないのに、三食分あるのかと見間違えたほどだ。
体の大きさがあまりにも違うせいで、彼らは瑠璃の食事の適正量が全く分かっていない。
昨日アルフォンスが部屋を訪れた際、食べ残された食事を見てどこか悲しそうな顔をしていた。
恐らく彼らにとってはこの食事すら少ないと思っているのだろう。
せっかく用意してくれた食事を残すことも忍びないし、かと言って食事量に文句をつけて彼らの気に触れるようなこともしたくはなかった。
何とかして胃に詰め込もうとするのだが、瑠璃の小さい胃にはとても入り切らなかった。
あまり食事に対して文句をつけることもしたくないが、味も瑠璃の好みとはかけ離れており、大きな肉の塊に香辛料を効かせたものや、素材の味を感じられないほど濃い味付けの物が多かった。
こちらの世界の人々は皆体が大きくて見るからに豪快な食事を好みそうなのは分かっていたが、そういった食事が毎日続くことがこれほど辛いとは思っていなかった。
日本にいた頃は和食中心の自炊生活で、叔父の食べ残しを少しずつ食べるような生活だったせいで今の食事に瑠璃が慣れるには暫くかかりそうだと感じた。
「……もしかしてこっちのご飯あまり得意じゃないかな?」
「い、いえそんなことは……」
瑠璃は気付いていないが、瑠璃は嘘をつくことや隠し事が一等下手なのだ。
今もオルキナスに図星をつかれてきょろきょろと視線を這わせて挙動不審になっている。
そんな状態で否定しても、傍から聞けば言外に「はいそうです」と言っているようにしか見えない。
「ほんとに?ルリくんわがまま言っていいんだよ?美味しくないなら料理担当変えることもできるし、いつでも言ってね」
「そんなお手を煩わせるわけには……本当に大丈夫ですから…」
もじもじと指先をいじりながらいくら固辞したところで、遠慮して自分の意見を言えない子供のような瑠璃を見てオルキナスが引き下がることは無い。
「うーん……あ!いっそ神子殿にご飯作ってもらったら良いんじゃないかな!ルリくんと神子殿同郷だったでしょ?こっちのご飯が苦手そうならその方がいいかなと思ったんだけど…」
顎をさすりながら思案していたオルキナスだったが、良いことを閃いたと言わんばかりにその顔貌にぱっと喜色を浮かべた。
「だめです…っ!それこそ白にそんなことさせられないです…」
「え、なんで?ルリくんの為だって言ったらご飯くらい喜んで作りそうだけど」
瑠璃の剣幕にオルキナスが心底疑問だと言うふうに問う。
なんでも何も、白は瑠璃のことが嫌いなのだろう。
好いてもいない相手の食事の面倒を見るなんて、嬉しいものではないだろうと思ったのだ。
「だって…白、僕のこと嫌いだから……」
分かってはいても改めて口に出すと悲しさが押し寄せてくる。
小さく震える手で肌触りの良いシャツの裾を握りしめ、滲んだ視界に気付かないふりをした。
「……そっか。あそこには君を傷付ける奴らしかいなかったんだね」
何かを悟ったような顔をしてオルキナスが小さく呟く。
「あのねルリくん。ルリくんに元気になって欲しいって気持ちも、ルリくんを守りたいって気持ちも嘘じゃないんだよ。すぐに信じるのが難しいなら、俺達がそう思ってるってこと覚えてくれてるだけでもいいからさ」
オルキナスが目尻を垂れさせて柔らかい笑みを浮かべる。
会ったばかりでろくな会話もしていない瑠璃のことを守りたいだなんて、瑠璃にとってそんなに都合がいい話あるのだろうか。
ずっと目を逸らしていたオルキナスが初めて瑠璃の目をみつめた。
疑心暗鬼から抜け出すことが難しくても、目の前で真っ直ぐ瑠璃の目を見つめるオルキナスが嘘をついているとも思えなかった。
「もちろん神子殿もだよ。あの子がルリくんのこと嫌いだなんて、それこそありえないよ。1年間ずーっとルリくんがどれだけ良い子なのかって話ばっかりしてたんだから」
「ぼくがいいこ…本当に…?本当に白がそんなこと言ってたんですか?」
「ほんとほんと。俺嘘つくの嫌いだから!」
軽薄そうな物言いにも聞こえるが、オルキナスは瑠璃の瞳を真っ直ぐ見つめて逸らさず確固たる信念を持って話しているようにも聞こえた。
「……で、でも…」
どうしてももう一度信じることが怖かった。
白が優しいのは知っている。
オルキナスもアルフォンスももしかしたら本当に優しくて、瑠璃に害をなすつもりは無いのかもしれないと最近は思うようになっている。
それでも、瑠璃自身が自分を信じられないのだ。
幼い頃から植え付けられた自分は他人からの優しさを享受してはならない人間だという思想、こちらの世界に来てからより確固としたものになったそれは、そう簡単に覆るものでは無い。
「僕良い子じゃないんです…白も、オルキナス様も、僕なんかに優しくしたらダメなんです……」
自身の過去の行いを自らの口でオルキナスに伝えることは、臆病な瑠璃には出来なかった。
瑠璃が過去に犯した罪について白から聞かされているのだと分かっていても、これ以上失望されるのが恐ろしくてたまらなかった。
「俺達がルリくんに優しくするのは俺達が勝手にやってる事。ルリくんは気にしなくていいんだよ、ってこんなこと言っても、はいそうですかとは言えないよね」
何を言っても瑠璃の心に響かないのを感じたのか、オルキナスが困ったような笑みを浮かべて頭を搔いた。
「…ご飯、さげとくね。お腹いっぱいでもう眠いでしょ。今日はゆっくり休んで」
「……」
依然として暖かい言葉をかけてくれるオルキナスを前にして、瑠璃は俯いた頭をあげることが出来なかった。
白には会いたくないと言ったことも律儀に守っていて、この部屋に入ってくるのはアルフォンスとたまに様子を見に来るオルキナスだけだった。
瑠璃の体は快復に向かっており、一日のほとんどを寝て過ごした。
少しずつながら体力も元に戻って来ていると判断され、寝ている間に誰かしらが治癒魔法をかけているのか一日が過ぎる事に痛みを訴える傷は減って行った。
寝てばかりいるせいで日付感覚など疾うに狂ってしまっているが、あれからまた1週間ほどは経過したように思う。
窓から差し込む光が眩しくて、ベッドの上で顔を顰めながら窓の外を眺めた。
「ルリくん起きてるー?入ってもいい?」
扉のすぐ外から声が聞こえてそちらに顔を向ける。
威圧感を与えないようふわふわと柔らかく間延びした喋りをするこの声はオルキナスだ。
アルフォンスにも気さくな様子で口調を崩して話しかけているのを見るに、恐らく瑠璃を気遣ってというよりかはオルキナスがそもそも人懐こい質なのかもしれない。
オルキナスが部屋を訪れる時はいつも入室前に入ってもいいか声をかけられる。
許可を求めるという点ならアルフォンスも同じではあるが、オルキナスの場合は返事をしなくても入室してくる。
それは許可していないのに無遠慮に入ってくるという訳ではなく、頭の中で許可したことを口に出さずともオルキナスは分かっているようなのだ。
頭の中を覗かれているようで不思議な感覚だが、オルキナス曰く気配に敏感だから何となく分かる、との事だった。
今日も例に漏れず「どうぞ」と口に出そうとした瞬間扉が開かれオルキナスが姿を見せた。
「おはようルリくん。今日は元気?」
「…おはようございます。はい、元気です」
男が怖くないと言えば嘘になるが、瑠璃が目を覚ましてから殴りもしないし体を暴くこともないオルキナス達とは少し落ち着いて会話できるようになってきた。
とはいえ、どうせいつかは本性を表して瑠璃を虐げるはずだ。
あまり隙を見せないようにアルフォンスともオルキナスとも会話は最小限に留めている。
無論、彼らの言葉を無視なんてすればお仕置と言って拳が飛んでくるかもしれない。
だからこそ彼らとは最低限の会話はするようにしている。
「あれ、まだあんま食欲無い?」
「ご、ごめんなさい…あのっ、美味しくなかったとかじゃ無いんです、全部食べます」
「大丈夫大丈夫!ご飯ちょっと多かったよね。怒ったりしないし無理して食べなくてもいいからね」
オルキナスが瑠璃と目を合わせないよう、食事が残された器を見て言う。
ここで用意される食事は瑠璃にとっては多すぎたのだ。
目が覚めた時ベッド脇に置かれた食事を見て、呆気にとられて言葉が出なかった。
ここ暫くは睡眠時間が長いせいで一日一食しか取らないのに、三食分あるのかと見間違えたほどだ。
体の大きさがあまりにも違うせいで、彼らは瑠璃の食事の適正量が全く分かっていない。
昨日アルフォンスが部屋を訪れた際、食べ残された食事を見てどこか悲しそうな顔をしていた。
恐らく彼らにとってはこの食事すら少ないと思っているのだろう。
せっかく用意してくれた食事を残すことも忍びないし、かと言って食事量に文句をつけて彼らの気に触れるようなこともしたくはなかった。
何とかして胃に詰め込もうとするのだが、瑠璃の小さい胃にはとても入り切らなかった。
あまり食事に対して文句をつけることもしたくないが、味も瑠璃の好みとはかけ離れており、大きな肉の塊に香辛料を効かせたものや、素材の味を感じられないほど濃い味付けの物が多かった。
こちらの世界の人々は皆体が大きくて見るからに豪快な食事を好みそうなのは分かっていたが、そういった食事が毎日続くことがこれほど辛いとは思っていなかった。
日本にいた頃は和食中心の自炊生活で、叔父の食べ残しを少しずつ食べるような生活だったせいで今の食事に瑠璃が慣れるには暫くかかりそうだと感じた。
「……もしかしてこっちのご飯あまり得意じゃないかな?」
「い、いえそんなことは……」
瑠璃は気付いていないが、瑠璃は嘘をつくことや隠し事が一等下手なのだ。
今もオルキナスに図星をつかれてきょろきょろと視線を這わせて挙動不審になっている。
そんな状態で否定しても、傍から聞けば言外に「はいそうです」と言っているようにしか見えない。
「ほんとに?ルリくんわがまま言っていいんだよ?美味しくないなら料理担当変えることもできるし、いつでも言ってね」
「そんなお手を煩わせるわけには……本当に大丈夫ですから…」
もじもじと指先をいじりながらいくら固辞したところで、遠慮して自分の意見を言えない子供のような瑠璃を見てオルキナスが引き下がることは無い。
「うーん……あ!いっそ神子殿にご飯作ってもらったら良いんじゃないかな!ルリくんと神子殿同郷だったでしょ?こっちのご飯が苦手そうならその方がいいかなと思ったんだけど…」
顎をさすりながら思案していたオルキナスだったが、良いことを閃いたと言わんばかりにその顔貌にぱっと喜色を浮かべた。
「だめです…っ!それこそ白にそんなことさせられないです…」
「え、なんで?ルリくんの為だって言ったらご飯くらい喜んで作りそうだけど」
瑠璃の剣幕にオルキナスが心底疑問だと言うふうに問う。
なんでも何も、白は瑠璃のことが嫌いなのだろう。
好いてもいない相手の食事の面倒を見るなんて、嬉しいものではないだろうと思ったのだ。
「だって…白、僕のこと嫌いだから……」
分かってはいても改めて口に出すと悲しさが押し寄せてくる。
小さく震える手で肌触りの良いシャツの裾を握りしめ、滲んだ視界に気付かないふりをした。
「……そっか。あそこには君を傷付ける奴らしかいなかったんだね」
何かを悟ったような顔をしてオルキナスが小さく呟く。
「あのねルリくん。ルリくんに元気になって欲しいって気持ちも、ルリくんを守りたいって気持ちも嘘じゃないんだよ。すぐに信じるのが難しいなら、俺達がそう思ってるってこと覚えてくれてるだけでもいいからさ」
オルキナスが目尻を垂れさせて柔らかい笑みを浮かべる。
会ったばかりでろくな会話もしていない瑠璃のことを守りたいだなんて、瑠璃にとってそんなに都合がいい話あるのだろうか。
ずっと目を逸らしていたオルキナスが初めて瑠璃の目をみつめた。
疑心暗鬼から抜け出すことが難しくても、目の前で真っ直ぐ瑠璃の目を見つめるオルキナスが嘘をついているとも思えなかった。
「もちろん神子殿もだよ。あの子がルリくんのこと嫌いだなんて、それこそありえないよ。1年間ずーっとルリくんがどれだけ良い子なのかって話ばっかりしてたんだから」
「ぼくがいいこ…本当に…?本当に白がそんなこと言ってたんですか?」
「ほんとほんと。俺嘘つくの嫌いだから!」
軽薄そうな物言いにも聞こえるが、オルキナスは瑠璃の瞳を真っ直ぐ見つめて逸らさず確固たる信念を持って話しているようにも聞こえた。
「……で、でも…」
どうしてももう一度信じることが怖かった。
白が優しいのは知っている。
オルキナスもアルフォンスももしかしたら本当に優しくて、瑠璃に害をなすつもりは無いのかもしれないと最近は思うようになっている。
それでも、瑠璃自身が自分を信じられないのだ。
幼い頃から植え付けられた自分は他人からの優しさを享受してはならない人間だという思想、こちらの世界に来てからより確固としたものになったそれは、そう簡単に覆るものでは無い。
「僕良い子じゃないんです…白も、オルキナス様も、僕なんかに優しくしたらダメなんです……」
自身の過去の行いを自らの口でオルキナスに伝えることは、臆病な瑠璃には出来なかった。
瑠璃が過去に犯した罪について白から聞かされているのだと分かっていても、これ以上失望されるのが恐ろしくてたまらなかった。
「俺達がルリくんに優しくするのは俺達が勝手にやってる事。ルリくんは気にしなくていいんだよ、ってこんなこと言っても、はいそうですかとは言えないよね」
何を言っても瑠璃の心に響かないのを感じたのか、オルキナスが困ったような笑みを浮かべて頭を搔いた。
「…ご飯、さげとくね。お腹いっぱいでもう眠いでしょ。今日はゆっくり休んで」
「……」
依然として暖かい言葉をかけてくれるオルキナスを前にして、瑠璃は俯いた頭をあげることが出来なかった。
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