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1-8 手首に包丁を当てて自殺を試みていると携帯電話が鳴った
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日曜日の朝起きると、誠也はまだ小太りなおじさん崇の体のままだった。
絶望的だ。
このまま生きていくなんて出来ない。
死のう。
誠也はどうやって死ぬか考えた。
首吊り、手首を切る、練炭、飛び降り死に方は沢山ある
死ねば生まれ変われるかもしれない。
包丁で手首を切ろうとするがやはり怖い。
思い切って切りつけてみる。
痛い。
手首に血が滲む。
こんな体でも血が出るし痛い。
そうしていると書斎から携帯電話がなっているのが聞こえた。
書斎に入って探して見ると充電器の上の携帯電話が光りながら鳴っていた。
たぶん崇の携帯電話だ。
「もしもし」と電話に出る。
「もしもし」と誠也の声が聞こえる。
「俺の声?」
「ワシの声?」
「俺生きているの?」誠也の頭は混乱した。
「君はもしかして誠也くん?ワシは崇だが」
「崇ってこのおじさん?」
「もしかしてワシらは入れ替わったのかもしれん」
「入れ替わった?じゃあ俺の体は生きている?」
「そうだ」
「とにかく、今からそっちに行くから」
自分の肉体が無くなっていないことに希望を抱いた誠也は急いで服を着替えて自分の住んでいた新宿のマンションに向けて出発した。
この外見で外出するなんて思ってもみなかった。
なんだか背も低くて体が重い。
何となく電車に乗るのも恥ずかしい。
マンションに到着して、チャイムを鳴らして、ロックを解除してもらい部屋に入る。
誠也は自分の体を見て不思議な感じがした。
見た目は完璧な誠也の体なのだが、自分の意思で動いていない。
誠也は自分の体をベタベタと触って確かめた。
崇は自分に触られている光景に違和感を感じた。
お互いに不思議な親近感と警戒感を感じている。
そうしている間にベッドで寝ていた涼介が目を覚ました。
目の前で誠也がおじさんにベタベタと触られている。
「おっさん!誠也に何してるんだ!」と涼介が起きる。
「涼介!」と何故かおじさんが抱きついてくる。
「うわっ」
何だこのおじさん。
初対面なのに妙に馴れ馴れしい。
と涼介は突き飛ばす。
誠也は涼介に突き飛ばされてショックを受けた。
そして、自分の姿がおじさんになっていることを思い出した。
「涼介!俺は誠也なんだよ」
「!?」
「このおじさんと中身が入れ替わっちゃったみたいなんだ」
「そんな事急に言われても信じられないよ」
絶望的だ。
このまま生きていくなんて出来ない。
死のう。
誠也はどうやって死ぬか考えた。
首吊り、手首を切る、練炭、飛び降り死に方は沢山ある
死ねば生まれ変われるかもしれない。
包丁で手首を切ろうとするがやはり怖い。
思い切って切りつけてみる。
痛い。
手首に血が滲む。
こんな体でも血が出るし痛い。
そうしていると書斎から携帯電話がなっているのが聞こえた。
書斎に入って探して見ると充電器の上の携帯電話が光りながら鳴っていた。
たぶん崇の携帯電話だ。
「もしもし」と電話に出る。
「もしもし」と誠也の声が聞こえる。
「俺の声?」
「ワシの声?」
「俺生きているの?」誠也の頭は混乱した。
「君はもしかして誠也くん?ワシは崇だが」
「崇ってこのおじさん?」
「もしかしてワシらは入れ替わったのかもしれん」
「入れ替わった?じゃあ俺の体は生きている?」
「そうだ」
「とにかく、今からそっちに行くから」
自分の肉体が無くなっていないことに希望を抱いた誠也は急いで服を着替えて自分の住んでいた新宿のマンションに向けて出発した。
この外見で外出するなんて思ってもみなかった。
なんだか背も低くて体が重い。
何となく電車に乗るのも恥ずかしい。
マンションに到着して、チャイムを鳴らして、ロックを解除してもらい部屋に入る。
誠也は自分の体を見て不思議な感じがした。
見た目は完璧な誠也の体なのだが、自分の意思で動いていない。
誠也は自分の体をベタベタと触って確かめた。
崇は自分に触られている光景に違和感を感じた。
お互いに不思議な親近感と警戒感を感じている。
そうしている間にベッドで寝ていた涼介が目を覚ました。
目の前で誠也がおじさんにベタベタと触られている。
「おっさん!誠也に何してるんだ!」と涼介が起きる。
「涼介!」と何故かおじさんが抱きついてくる。
「うわっ」
何だこのおじさん。
初対面なのに妙に馴れ馴れしい。
と涼介は突き飛ばす。
誠也は涼介に突き飛ばされてショックを受けた。
そして、自分の姿がおじさんになっていることを思い出した。
「涼介!俺は誠也なんだよ」
「!?」
「このおじさんと中身が入れ替わっちゃったみたいなんだ」
「そんな事急に言われても信じられないよ」
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