爪の黒いところ

順調に回復しかし

手術した１日目はかなり辛く、右手全体が浮腫んでしんどかった。

しかし、次の日になると、顔のむくみも、指のむくみもだいぶ取れて楽になった。

看護師さんも様子を見て
「昨日と比べてだいぶ元気になりましたね」
と言ってきたので、見た目でだいぶ元気さが変わってきたのだろう。


そして、その日にはイノシシに襲われて骨折したとかいう高校生が退院していった。

次の日には、小さくて黒いうんこを病室に運んできたおじいさんも嬉しそうに退院して行った。

午後になると新たなおじいさんが入院してきた。
このおじいさんはずっと寝てる感じだったのだが、寝苦しそうになって心電図がしょっちゅうピコピコ鳴る。
その度に看護師さんが駆けつけてきて、調整をすると心電図がなり止むのだが、すぐにまたピコピコ鳴り始めるということの繰り返しだった。

さすがにこれがずっとだと大変だなと思っていたら、強制的にスタッフステーションの近くの個室に移された。


次に入ってきた人も老人で、この人はすぐにナースコールを押す人だった。

「おしっこが出そう」

と言って看護師さんを呼ぶ。

「出ないみたいですね」と看護師さんが病室を出て五歩も歩かないうちにナースコールを押す。

また、看護師さんが駆けつける。

「どうしたんですか」

「おしっこが出そう」

「出ませんね」の繰り返し。

看護師さんも大変だなと思っていたら、この人もスタッフステーションの近くに引越していった。

その次に来た老人は以前に入院した事のあるベテランの人みたいで分別のいる人だった。

ただ、牛乳パックのストローが無いと言って看護師さんを呼んだ時、パックの横にストローが付いている事に気づかなかったことにショックを受けていた。

「ダメじゃ。ここに付いとるのに気づかんとは。わしもボケたのう」


自分も数十年後には老人となって病院に入院する日が来るだろう。その時にはいろんな人のお世話にならないといけない。

その時に、お世話になる人に嫌な思いをできるだけさせないような年の取り方をしたいものだと思った。

ちなみに、現在、手術して三週間。

順調に回復しております。

現在は手術代が心配で最初21万の請求が来ました。

これはいきなり払うのは無理ー

と思って高額医療の月の限度額しか払わなくていいようにしてもらった。その書類が届くのに一週間くらいかかったのだが、とりあえず今月は10万円位しか払わなくて良くなった。

この後、保険の申請で入院一日につき1万円位とか、手術1回につきいくらとか請求できるはずなので、書類を頑張って書こうと思います。

痛い目を見たし、毎年高い保険代払っているわけだから少なくとも治療費位は返ってくることを望みます。

それよりも、今度は左の人差し指の爪が黒くなっているのが気になります。
これが端に来る頃に新たな怪我をしなければいいのですが。。。