爪の黒いところ

手術を決意

家に帰ってソファーに座って肩が痛くない位置をキープした。

肩の痛みが強いので指の痛みが気にならなくなっているが不思議である。

これまで自分が経験した痛みの中でベストスリーには入るなと思った。

まず、断然1位は親知らずを抜いてドライソケットになった時。
あれは間違いなく1位だ。

あれはずっと痛かった。
痛み止め飲んでも10日くらい痛くて微熱が続いたもんな。
死ぬかと思った。
戦場にいて治療できない時、死ぬ前にこんな痛みだったら耐えられんなあと思ったりした。

次にはなんか痛いのあっただろうか。

そう言えば歯の治療でcanal toothとか言って麻酔もせずに1時間くらい奥歯の神経をいじられた時があったなあ。あれは痛かった。
あれが2位か。

そんな事を考えていると、電話がかかってきた。

ファールをした若いディフェンダーの子のお父さんからだった。同じチームの先輩なので気を使って電話をしてきてくれた。
息子さんも電話を代わって謝ってくれた。
僕は「避けきれんかっただけじゃけえ、わざとじゃないけ気にせんで」と言っておいた。

それと、この先輩も同じ肩の怪我を去年したらしく、その時、手術をしなかったせいで治りがかなり遅くなったし、今も痛みがあると教えてくれた。
同じ怪我をした別の人は手術をして早く治ったらしい。

それで、僕は手術を面倒くさがってないで受けようと決意した。

いい情報をありがとう。

早速、次の日病院に行って

「手術をお願いします。日帰りでできる針金のやつ」と先生に言った。

僕はすぐにでも手術をしてもらおうと思っていた。

そしたら、
「じゃあ、総合病院にいい先生がおるけえ、その先生に紹介状書いとくけ来週行ってみて」との事。

なんじゃ、ここですぐ手術できる訳じゃないんや。面倒やなー。

早速、次の火曜日に総合病院に行くと、長く待たされた末、
「擦傷があるからすぐには手術できんね。来週、擦傷が治っていたら手術しよう。来週の火曜日に来て」との事。

なんか、だんだんややこしい事になってきたぞ。

三角巾して出社したら女の子に爆笑された。

「そんな状態でよう会社来たわ」

普段話さない人からも
「歳なんじゃけえ無理したら行けんよ」
とか心配された。

金曜日、そう言えば、病院で処方された軟膏を総合病院の近くの薬局が渋滞していたから買ってなかったことを思い出した。