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初体験
初体験-狼と兎
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僕達はお互いの家を頻繁に出入りするようになった。部活動のない試験週間などはよく一緒にお互いの部屋で勉強した。
ただ、若い男女が閉鎖された同じ部屋にいて勉強ばかりしている訳もなく、休憩時間と称してはキスをした。
その勢いで僕はナオをベッドの上に押し倒した。ナオは身体を固く強ばらせていた。僕はこの間見たナオの乳首の残像が頭から離れず、もう一度見たいと思った。Tシャツの下から手を滑り込ませて、ブラジャーのホックを外した。僕は服をずりあげようとしたが、ナオは胸を服の上から押さえて抵抗した。
「いや。恥ずかしい」
「見るだけだから」
「それが恥ずかしい」
「大丈夫だから」
僕はナオの手をつかんで頭の横に持っていき、バンザイの格好をさせた。それからシャツを唇で掴んでずりあげた。ナオはくすぐったがって体をよじったが徐々にTシャツはめくれていった。
緩くなったブラジャーが胸を隠している。
僕はそれを唇でつまんで引っ張った。
目の前にはナオの綺麗な乳首が二つ出てきた。その下には良く鍛えられて張りのあるBカップの胸の膨らみがあった。
僕はその胸をまざまざと観察した。乳首の周辺には産毛が生えていて、まだ女性として熟し切っていない様子が伺えた。
僕はその全てが愛おしくて頬ずりをした。
薄ピンク色の乳首はぷっくりと膨らんでいて興奮している様がわかった。
僕は約束違反をしてその乳首を口に含んだ。
「ああ。ダメ」
僕はナオが快感を得ている反応に喜びを覚えたが、直ぐに抵抗にあい、唇と乳首は引き離された。
僕とナオはベッドの上で体を起こして向き合っていた。興奮のために目は血走り、体中全ての粘膜の毛細血管に血が押し寄せていた。
「もう少しだけ」
僕は懇願するように言った。
「もう十分だわ」
ナオは怒って言った。
彼女は狼に襲われる兎のように警戒していた。
「ごめん」と言って僕はそれ以上は何もしなかった。
僕は彼女がそれを望んでいないのかと思いガッカリした気分と同時に、欲望に負けて自分勝手な行動に出たことに腹を立てた。
何よりもナオに嫌われる事を恐れた。
僕はそれからしばらくおっぱいを見たい、セックスをしたいという欲望を封印して距離を取った。
しばらくと言っても一週間位だが、キスをしない日が続いた。
運良く、住吉花火大会があり、一緒に行く約束をした。
約束の場所に現れたナオは浴衣姿でとても綺麗だった。頭の上で束ねている髪型は彼女の特徴的なうなじを美しく見せていた。
気がつくと去年とても憧れたカップルの花火大会が実現していた。相手がナオになるとは去年は予想も出来なかった。一年で色々なことが起こって今はナオの事が好きになっていて、それがとても幸せだった。
しかし、人混みの中を二人で歩くのは気が休まらなかった。彼女と歩くのが誇らしく感じたり、美しい彼女を他人に見せたくなかったり、複雑な感情が入り交じった。
知り合いとすれ違う度に、落ち着かない気持ちになった。
実はその間、とても恥ずかしいのだが、僕はナオの匂いや視覚的な刺激に反応してずっと勃起していた。その状況はとても歩きにくく、ポケットに手を突っ込んでポジションの修正ばかりしていた。
自分の中に現れてきた獣の感覚を抑え込むのには物凄いパワーを消費し、疲れ果てた。
ナオの事ばかり気になって花火はほとんど見ていなかった。
あれほど羨ましかったカップルで見る花火大会も大変なんだと認識した。
バス停まで彼女を見送り、家に帰ってベッドに寝転がると、せっかく会ったのに人が多過ぎてキスさえもしていなかったことに気づいた。
僕は自分の中に抱え込んだ肉体的な欲望とナオに嫌われたくない精神的な欲望と、彼女をとても好きだという感情が渦巻いて何をどうすればいいのか分からなかった。
僕はこの気持ちを優先するために犯罪者にだってなる覚悟が出来ていた。
ただ、若い男女が閉鎖された同じ部屋にいて勉強ばかりしている訳もなく、休憩時間と称してはキスをした。
その勢いで僕はナオをベッドの上に押し倒した。ナオは身体を固く強ばらせていた。僕はこの間見たナオの乳首の残像が頭から離れず、もう一度見たいと思った。Tシャツの下から手を滑り込ませて、ブラジャーのホックを外した。僕は服をずりあげようとしたが、ナオは胸を服の上から押さえて抵抗した。
「いや。恥ずかしい」
「見るだけだから」
「それが恥ずかしい」
「大丈夫だから」
僕はナオの手をつかんで頭の横に持っていき、バンザイの格好をさせた。それからシャツを唇で掴んでずりあげた。ナオはくすぐったがって体をよじったが徐々にTシャツはめくれていった。
緩くなったブラジャーが胸を隠している。
僕はそれを唇でつまんで引っ張った。
目の前にはナオの綺麗な乳首が二つ出てきた。その下には良く鍛えられて張りのあるBカップの胸の膨らみがあった。
僕はその胸をまざまざと観察した。乳首の周辺には産毛が生えていて、まだ女性として熟し切っていない様子が伺えた。
僕はその全てが愛おしくて頬ずりをした。
薄ピンク色の乳首はぷっくりと膨らんでいて興奮している様がわかった。
僕は約束違反をしてその乳首を口に含んだ。
「ああ。ダメ」
僕はナオが快感を得ている反応に喜びを覚えたが、直ぐに抵抗にあい、唇と乳首は引き離された。
僕とナオはベッドの上で体を起こして向き合っていた。興奮のために目は血走り、体中全ての粘膜の毛細血管に血が押し寄せていた。
「もう少しだけ」
僕は懇願するように言った。
「もう十分だわ」
ナオは怒って言った。
彼女は狼に襲われる兎のように警戒していた。
「ごめん」と言って僕はそれ以上は何もしなかった。
僕は彼女がそれを望んでいないのかと思いガッカリした気分と同時に、欲望に負けて自分勝手な行動に出たことに腹を立てた。
何よりもナオに嫌われる事を恐れた。
僕はそれからしばらくおっぱいを見たい、セックスをしたいという欲望を封印して距離を取った。
しばらくと言っても一週間位だが、キスをしない日が続いた。
運良く、住吉花火大会があり、一緒に行く約束をした。
約束の場所に現れたナオは浴衣姿でとても綺麗だった。頭の上で束ねている髪型は彼女の特徴的なうなじを美しく見せていた。
気がつくと去年とても憧れたカップルの花火大会が実現していた。相手がナオになるとは去年は予想も出来なかった。一年で色々なことが起こって今はナオの事が好きになっていて、それがとても幸せだった。
しかし、人混みの中を二人で歩くのは気が休まらなかった。彼女と歩くのが誇らしく感じたり、美しい彼女を他人に見せたくなかったり、複雑な感情が入り交じった。
知り合いとすれ違う度に、落ち着かない気持ちになった。
実はその間、とても恥ずかしいのだが、僕はナオの匂いや視覚的な刺激に反応してずっと勃起していた。その状況はとても歩きにくく、ポケットに手を突っ込んでポジションの修正ばかりしていた。
自分の中に現れてきた獣の感覚を抑え込むのには物凄いパワーを消費し、疲れ果てた。
ナオの事ばかり気になって花火はほとんど見ていなかった。
あれほど羨ましかったカップルで見る花火大会も大変なんだと認識した。
バス停まで彼女を見送り、家に帰ってベッドに寝転がると、せっかく会ったのに人が多過ぎてキスさえもしていなかったことに気づいた。
僕は自分の中に抱え込んだ肉体的な欲望とナオに嫌われたくない精神的な欲望と、彼女をとても好きだという感情が渦巻いて何をどうすればいいのか分からなかった。
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