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初恋
初恋-シンデレラ
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夏休みが終わり学校が始まると教室でつまらない授業を受ける日々が再開した。どうして催眠術のような眠たい授業ばかりなのか不思議でしょうがなかった。相変わらず僕は赤点ギリギリの毎日だったが、何とか生き延びていた。それと並行して体育祭と文化祭の準備が始まった。僕はこういった行事ごとは大好きで積極的に参加した。授業とは違って退屈しなかった。
僕達のクラスは斎藤さん家で決まった通り文化祭で劇をする事にした。
内容はシンデレラに決まった。
しかし、この歳になって堂々と主役のシンデレラ役を引き受ける女子などいる訳がなく、僕が女装してシンデレラをすることになった。そうすると、王子役も男子ではなくて女子がするべきだということになり、ナオちゃんが王子役をすることになった。話の内容もシンデレラを喜劇にしたものに変更されていき、当時流行っていた映画のパロディも組み込まれた。
劇に出る主要なメンバーは毎日放課後に残って練習をした。
オリジナリティの高い劇は割りとうけて生徒達からは好評だったのだが、クラスの真面目な担任は喜劇にしたのが不満だったらしくおしかりを受けた。
とにかく、この文化祭で僕達は担任の事が嫌いになり、クラスメイトの絆は深まった。特に僕はナオちゃんと急接近したような気がする。なぜなら劇のラストシーンはシンデレラ役の僕が王子役の彼女に両手を広げて受け止めてもらったからだ。
ただ、この時僕はナオちゃんのことを彼女にしたいとは思っていなかった。なぜならふうちゃんの事が好きだったから。僕は時折、遠慮がちにふうちゃんに電話をかけていた。
秋が過ぎてクリスマスがやって来てもなんの進展もなかった。僕はふうちゃんに告白してフラれるのが怖かった。そんな状況が一転したのがバレンタインデーだった。
僕達のクラスは斎藤さん家で決まった通り文化祭で劇をする事にした。
内容はシンデレラに決まった。
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