【蜜味】 怖がりの人には怖すぎるかも知れない短編集

MJ

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変なできものが出来たんです

変なできものが出来たんです1

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34歳の翔子は誰もが羨むスタイルをしていた。

同年代の女性がみんな出産や食べすぎ、運動不足でスタイルを崩して行く中、翔子は奇跡とも言うべきスタイルを維持していた。

翔子は毎日一度は鏡の前で自分の姿を映して確認する。
いつ見ても惚れ惚れする体である。

胸の大きさはEカップあり、程よい筋肉に支えられて乳首は上向きに整っている。

腰のクビレがヒップの美しい丸みを強調している。

全身すべすべの吸い付くような白い肌である。

手足も長く、ミス○○というものに即決で選ばれても不思議ではない体型だ。

ただ、顔は派手ではなくどちらかと言うと地味な顔立ちなので、何度か応募したがミス○○に選ばれたことは無い。

それだけに、翔子は自信のある体の手入れには労力を惜しまない。毎日かなりきついトレーニングと食事制限をしている。


男共はそんな翔子の裸を見た途端に皆証拠の虜になる。

誰もが、翔子の体を気に入って優しく丹念に愛撫する。

その優越感は何物にも変え難い。


そんな血のにじむような努力とプライドと意地の塊のような美貌を持つ翔子だが、最近気になることがあった。

右の乳房の下に出来もができたのである。
最初は自分からは見えにくい位置にあったので気づかなかったのだが、ある日手が触れた時に痛みを感じた。

触ってみると大きな乳首が出来たような形をしている。
鏡で映してみると、紫色と青色と赤色がごちゃごちゃに混ざったような気持ち悪い色の出来ものであった。

とても醜い。

早速、病院に行った。

男性の医者に乳房を見せるのに抵抗はない。

むしろ、その反応を見て優越感に浸る喜びが強いくらいである。
大抵の医者は無関心を装うが、翔子の魅力的な乳房に惚れ惚れとした表情で見てくる。中にはあからさまに褒め称え、乳房を必要以上に触ってくる医者もいる。

翔子は医者に行って簡単なレーザー手術を受けた。
できるだけ跡が残らないように最も高い方法を使ってもらった。
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