【蜜味】 怖がりの人には怖すぎるかも知れない短編集

MJ

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フェラチオ

フェラチオ5

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相澤はすぐさま病院に運ばれた。
無様な姿で無様な叫び声をあげていた。

桐子は首輪で繋がれ、手錠をされたまま身動きができない。

ホテルの支配人は血だらけの口元を見て悲鳴をあげた。

毛布が投げつけられるようにかけられた。

まもなく警察の手によって桐子は保護され、後日事情聴取を受けることになった。

杉田刑事が執拗に質問する。

主に今回の事件の件と今まで股間が食いちぎられていた事件のことについてである。

杉田刑事は威圧的な態度で桐子に接した。

桐子は何も喋らなかった。
そう心に決めていた。

どんな質問も男達に受けた恨みに比べれば大したことではない。

杉田刑事は桐子の態度にますますヒートアップしていった。

しかしながら間もなく手厚い看病を受けた後に釈放された。

どうやら、相澤は一部始終を隠しカメラでビデオ撮影していたらしい。

その映像が決め手となって正当防衛と見なされたそうだ。

さらに杉田刑事が、神田桐子の過去を洗ったところ、桐子は十六歳の頃に性犯罪の被害者となっていた。

それが理由で当時の恋人であった秋田行男に振られてしまっていた。

杉田刑事は桐子に
「今回だけは許すが、今後これ以上犯罪を犯したら直ぐにお前を逮捕する。分かったな」
そう言った。

桐子は最後に一人だけターゲットを決めていた。

それは秋田行男であった。

あの時私を振った秋田行男に仕返しをしてから逮捕されよう。
そう決めていた。                                                             
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