【蜜味】 怖がりの人には怖すぎるかも知れない短編集

MJ

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シューティング

シューティング3

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黒鬼はエントランスの受付に近づき、カウンターを覗き込んで、受付の人々がしゃがんで隠れていることを確認した。
そして、上からマシンガンを放った。四人中三人は頭から銃弾を受けて即死した。
一人の女性には銃弾が当たっていなかったが、失禁した。
黒鬼はその様子を見て楽しんでいるようだった。恐らく恐怖心を味合わせるためにわざと生かしておいたと思われる。

黒鬼は受付の奥にある男子トイレを物色した。大便用の個室は三つあり、手前の個室から順番に人がいないか確認していった。

一番奥の個室で太った男が用を足していたが、図書館中に響き渡る銃声に異常を察知して便器の上に立って隠れていた。
人の気配がして個室の扉が順番に開かれていく。隣の扉が開かれた。次は自分の隠れている扉が開かれる番だ。

しかし、扉は開かれなかった。

人が去っていく気配がして数十秒後に個室から顔を出すと黒鬼がマシンガンをこちらに向けて待ち構えていた。

男は黒鬼の姿をみるとドキリと自らの心臓が脈打つのが聞こえた。

次の瞬間、ドドドドドと黒鬼の容赦ない銃弾が太った男の体を蜂の巣にした。

大学の警備室には図書館の監視カメラの映像が流れていた。
三人いた警備員は図書館で銃撃される人々の映像を見て直ぐに警察へ連絡した。警察は直ぐに特殊部隊の要請をした。
二人の警備員は構内に出て、学生達に図書館に近づかないように命令した。
図書館の銃声を聞いていた学生達は既にもの陰に隠れて警察へスマホで連絡をしていた。
図書館の窓から飛び降りた学生達を物陰から手招きして助けている。

大学の食堂にいたジョージは構内が騒がしいことに気づいた。そして、図書館でシューティング事件が起きていることを知った。ジョージの恋人のクレアが卒業論文を書くために最近は図書館にこもっている事を思い出し、心配で図書館に向かった。

そこでは警備員が図書館に向かおうとして、マシンガンで撃たれて負傷していた。
白いマスクを被った男がエントランスから外を見張っている。
動くものを見つけると容赦なくマシンガンを撃っていた。
下手に近づくと危ない。

ジョージはクレアの無事を祈った。
怪我人だらけの悲惨な状況を見た目からは涙が出てくる。


12時20分現在(犯人乱入から15分経過)

死者 24人 

一階エントランスホール 2人(即死)
一階受付 3人(即死)
一階トイレ 1人(即死)
階段付近  8人(7人即死、1人失血死)
二階 テーブル席付近 5人(3人即死、2人失血死)
二階 本棚付近 2人(2人即死)
二階 ソファ 付近 1人(即死)
外庭 2人 (2人失血死)

負傷者  30人 

一階エントランスホール 5人
二階本棚付近 13人
二階テーブル席付近 1人
二階ソファ付近 1人
外庭 10人
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