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第3章 ファーストライブ!
スノーフェアリーズ
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ゴールデンウィーク明け。
練習曲がキャンストとヒカリノツバサの二曲に増え、三人の練習にも熱が入る。
「そういえば」
今日の練習を終え、更衣室で着替えながら美空が玲に話し掛ける。
「玲ちゃんランニングで遅れなくなってきたよね。最初の頃よりペース速くなってるはずだけど」
「そういえば始めのころよりもペース上げてるかも」
「なんだ、佑香ちゃん意図的に上げてたんじゃなかったんだ」
「うん、なんか自然と練習に熱が入ってというか」
そんな美空と佑香の会話を聞きながら、玲が答える。
「アタシ、体力全然無いから。家に帰ってから毎日家の周りをランニングするようにしてる」
「えー、れいちゃんエライ! わたし個人練習なんてしてないよ~」
「私もだよ佑香ちゃん。でも二、三週間のランニングですぐに効果が出てくるなんてよほどキツい負荷をかけてるんだね。凄いな」
「そんな大したことはしてないよ。ただ、三十分は必ず走るようにしてるだけ」
「大したことだよ。三十分毎日走ったら必ず心肺機能高くなるよ」
美空に褒められ、顔を赤くして照れる玲。玲は少しでも褒めるとすぐに照れるのだが、その照れ顔も普段の大人っぽさとのギャップがあって可愛いなと思う佑香だった。
「ランニングだけじゃなくて、ダンスでも足を引っ張らないようにするから」
「こっちこそ、歌で足を引っ張らないように頑張らないと。私も家で歌練しようかな」
「わたしも家で歌もダンスもがんばろう!」
そんな三人の変化に気付いたのか、数日後の部室で紗夜香が三人に話し掛ける。
「そろそろライブの本番も近付いてきたわ。みんな土日返上で練習しているし、家でも練習しているでしょう? そろそろ休養日も設けた方がいいと思うの」
「え、本番が近いのにですか?」
不満そうな佑香に対して、美空が言う。
「いや、紗夜香先輩の言う通りだよ。本番前は疲労を抜いていくこともやっていかないと。本番当日に疲れが残っていて百パーセントのパフォーマンスが出せませんでした、じゃ困るから」
「さすが本番慣れしてるみそらっちやなぁ」
「それでね、今日はみんな練習するつもりで来ているだろうからきちんと練習して、その代わりに明日を休養日にしましょう」
「放課後も集まらないんですか?」
玲の質問に対して、紗夜香が答える。
「うーん、どちらでもいいのだけれど、身体は休めながらもできることもあるわね」
「身体を休めながらできること?」
「佑香ちゃん、ライブで曲と曲の合間にやることといえば?」
「あ、MC!」
佑香がなるほどと頷く。
「そう、MCの内容を考えたりも必要じゃないかしら。実際に十五分間という持ち時間の中で、曲の時間と準備時間を引いた残り時間で何を話すか。MCもアイドルの見せ場の一つよ」
「MCって具体的にどんな感じのことをするんですか?」
美空の質問に対し、紗夜香ではなく佑香が返す。
「あ、じゃ明日ライマスのライブDVD持ってきますね! 実際にどんなことしゃべってるか見た方がみそらちゃんもれいちゃんもわかりやすいと思うし」
★
翌日、約束通りライマスのDVDを持ってきた佑香。放課後五人全員で部室に集まり、DVDを見ることにした。
DVDを再生すると、暗闇の中からぱっとステージに照明が入り、ライマスのメンバー達がオープニングの一曲目を歌い始める。
「凄いね」
「うん……」
アイドルのライブというと先輩達Re-alize!の体育館ライブしかまともに見たことのない美空と玲が、さいたまスーパーアリーナ、通称SSAを埋め尽くした約三万八千人の観客の地鳴りのような歓声と、それに応えるステージ上のパフォーマンスに圧倒される。
「これはプロの中でもトップクラスの人達だから。そんなに緊張しなくてもいいわよ」
「はい……」
紗夜香からそう声を掛けられた玲だったが、気持ちは完全に圧倒されていた。
一曲目が終わり、ステージ全体が明るくなる。
「あ、ここからMCがはじまるよ」
佑香が解説を入れる。MCのことをあまりわかっていない美空と玲がモニターに注目する。
『すっごい、奥の方までいっぱい! 今日は本っ当にたくさんの皆さんにお越し頂き、ありがとうございます!』
画面の中のメンバーの一人がMCを始める。
「ここは多分お客さんはまばらだと思うから、その場でアドリブになるわね」
紗夜香が補足を入れる。
『それではメンバー紹介をしたいと思います! ではえーっと、今日は左側、きっちゃんから!』
『はーい、では皆さんいきますよー! せーのっ、レッツゴー!?』
『『ハッピー!!』』
『ありがとう! 今日は最後まで駆け抜けていきたいと思います! T-ARA(ティアラ)星野裕美役の生田喜久絵です、よろしくお願いします!』
「MCの基本は自己紹介になるかな」
佑香が美空と玲を見ながら話す。二人は画面の映像に集中している。画面の向こうでは自己紹介が続いていた。
『みんなー、いいかしら? いくわよー。世界でいちばーん!?』
『『かわいいよー!!』』
『みんな大好き! 今日は楽しんでいってくださーい! T-ARA工藤千春役の赤田瑠璃です!』
自己紹介していく様子を見ていた美空が、佑香に訊く。
「ねえ、佑香ちゃん」
「なに、みそらちゃん?」
「みんな自己紹介で観客の人達と掛け合いみたいなのをしてるけど、私達もああいうの考えるの?」
それに答えたのは紗夜香だった。
「コールアンドレスポンスって言うけど、ああいうのをやるのは何回もライブをやってる人達よ。初ライブでやってもお客さんが自分達のこと知らないんだから返しようがないわ」
「わたしたちは普通に自分の名前を言って意気込みを言う感じでいいんじゃないかな」
そのとき、玲があることに気付いた。
「そういえば、みんなグループ名の後に名前を名乗っているけど、アタシ達ってまだグループ名が無いんじゃ……」
「あ」
その場がいた全員が忘れていた、という顔をする。
「グループ名か。紗夜香先輩、グループ名の付け方はあるんですか?」
「うーん、グループ名は本当に千差万別ね。何か関連のあるものをもじったりすることもあるし、全く関係のない響きのいい単語を使ったりもするし」
「関連……、南女だからサウスを付けるとか?」
その玲の言葉に亜紀がダメ出しをする。
「アカン! ウチらの目標はなんや?」
「え、初ライブを成功させる……」
「ちゃうねん! ウチらの目標は全国デビューや!」
「いつの間にそんなことになってるの?」
美空の声は全く聞こえた素振りを見せず、亜紀が話し続ける。
「そこでや! 全国デビューした時に、北海道から出てきたのにサウスじゃおかしいやろ? もっと北海道らしさを出さんと」
亜紀の言葉に考え込む三人。亜紀の迫力に押され、全国デビューという話に対し誰も突っ込まずになぜか納得してしまっている。少し考えた後に美空が口を開く。
「北海道なら『ラベンダー娘』とか」
「娘ってみそらっちまた古臭いネーミングセンスやな。植物とか農業みたいなのはなんか田舎っぽさが出るから、そういうのとは違う感じでいこうや」
「北海道で植物や農業がダメって言われたら……広い?」
佑香の言葉に亜紀がアカンという顔をする。その時玲がつぶやく。
「北海道……、雪でスノーを付けるとか」
「お、れいれいナイスアイデアやんか!」
「スノーと組み合わせるのか。何がいいだろう」
頭の中で知っている限りのアニメの知識を巡らせた佑香が口を開く。
「ねえ、スノーフェアリーズってどうかな?」
「フェアリー、妖精だね」
「雪の妖精達か、ゆかっちいいやん!」
「妖精……。佑香や美空は妖精っぽいけどアタシはイメージに合わないような……」
「そんなことないよっ、れいちゃん美人で神秘的、って感じがするもん」
「うん、スノーフェアリーズでいいんじゃないかな」
三人の意見がまとまったと見た紗夜香が話す。
「ではグループ名はスノーフェアリーズで決まりね。MCの最初は『皆さんはじめまして、スノーフェアリーズです』ね」
そう言って笑う紗夜香。佑香が胸の前で組んだ手にぎゅっと力を込める。
「スノーフェアリーズかぁ。なんかグループ名が決まって一気にアイドルの実感が出てきたっ! よし、絶対初ライブ成功させるぞ!」
練習曲がキャンストとヒカリノツバサの二曲に増え、三人の練習にも熱が入る。
「そういえば」
今日の練習を終え、更衣室で着替えながら美空が玲に話し掛ける。
「玲ちゃんランニングで遅れなくなってきたよね。最初の頃よりペース速くなってるはずだけど」
「そういえば始めのころよりもペース上げてるかも」
「なんだ、佑香ちゃん意図的に上げてたんじゃなかったんだ」
「うん、なんか自然と練習に熱が入ってというか」
そんな美空と佑香の会話を聞きながら、玲が答える。
「アタシ、体力全然無いから。家に帰ってから毎日家の周りをランニングするようにしてる」
「えー、れいちゃんエライ! わたし個人練習なんてしてないよ~」
「私もだよ佑香ちゃん。でも二、三週間のランニングですぐに効果が出てくるなんてよほどキツい負荷をかけてるんだね。凄いな」
「そんな大したことはしてないよ。ただ、三十分は必ず走るようにしてるだけ」
「大したことだよ。三十分毎日走ったら必ず心肺機能高くなるよ」
美空に褒められ、顔を赤くして照れる玲。玲は少しでも褒めるとすぐに照れるのだが、その照れ顔も普段の大人っぽさとのギャップがあって可愛いなと思う佑香だった。
「ランニングだけじゃなくて、ダンスでも足を引っ張らないようにするから」
「こっちこそ、歌で足を引っ張らないように頑張らないと。私も家で歌練しようかな」
「わたしも家で歌もダンスもがんばろう!」
そんな三人の変化に気付いたのか、数日後の部室で紗夜香が三人に話し掛ける。
「そろそろライブの本番も近付いてきたわ。みんな土日返上で練習しているし、家でも練習しているでしょう? そろそろ休養日も設けた方がいいと思うの」
「え、本番が近いのにですか?」
不満そうな佑香に対して、美空が言う。
「いや、紗夜香先輩の言う通りだよ。本番前は疲労を抜いていくこともやっていかないと。本番当日に疲れが残っていて百パーセントのパフォーマンスが出せませんでした、じゃ困るから」
「さすが本番慣れしてるみそらっちやなぁ」
「それでね、今日はみんな練習するつもりで来ているだろうからきちんと練習して、その代わりに明日を休養日にしましょう」
「放課後も集まらないんですか?」
玲の質問に対して、紗夜香が答える。
「うーん、どちらでもいいのだけれど、身体は休めながらもできることもあるわね」
「身体を休めながらできること?」
「佑香ちゃん、ライブで曲と曲の合間にやることといえば?」
「あ、MC!」
佑香がなるほどと頷く。
「そう、MCの内容を考えたりも必要じゃないかしら。実際に十五分間という持ち時間の中で、曲の時間と準備時間を引いた残り時間で何を話すか。MCもアイドルの見せ場の一つよ」
「MCって具体的にどんな感じのことをするんですか?」
美空の質問に対し、紗夜香ではなく佑香が返す。
「あ、じゃ明日ライマスのライブDVD持ってきますね! 実際にどんなことしゃべってるか見た方がみそらちゃんもれいちゃんもわかりやすいと思うし」
★
翌日、約束通りライマスのDVDを持ってきた佑香。放課後五人全員で部室に集まり、DVDを見ることにした。
DVDを再生すると、暗闇の中からぱっとステージに照明が入り、ライマスのメンバー達がオープニングの一曲目を歌い始める。
「凄いね」
「うん……」
アイドルのライブというと先輩達Re-alize!の体育館ライブしかまともに見たことのない美空と玲が、さいたまスーパーアリーナ、通称SSAを埋め尽くした約三万八千人の観客の地鳴りのような歓声と、それに応えるステージ上のパフォーマンスに圧倒される。
「これはプロの中でもトップクラスの人達だから。そんなに緊張しなくてもいいわよ」
「はい……」
紗夜香からそう声を掛けられた玲だったが、気持ちは完全に圧倒されていた。
一曲目が終わり、ステージ全体が明るくなる。
「あ、ここからMCがはじまるよ」
佑香が解説を入れる。MCのことをあまりわかっていない美空と玲がモニターに注目する。
『すっごい、奥の方までいっぱい! 今日は本っ当にたくさんの皆さんにお越し頂き、ありがとうございます!』
画面の中のメンバーの一人がMCを始める。
「ここは多分お客さんはまばらだと思うから、その場でアドリブになるわね」
紗夜香が補足を入れる。
『それではメンバー紹介をしたいと思います! ではえーっと、今日は左側、きっちゃんから!』
『はーい、では皆さんいきますよー! せーのっ、レッツゴー!?』
『『ハッピー!!』』
『ありがとう! 今日は最後まで駆け抜けていきたいと思います! T-ARA(ティアラ)星野裕美役の生田喜久絵です、よろしくお願いします!』
「MCの基本は自己紹介になるかな」
佑香が美空と玲を見ながら話す。二人は画面の映像に集中している。画面の向こうでは自己紹介が続いていた。
『みんなー、いいかしら? いくわよー。世界でいちばーん!?』
『『かわいいよー!!』』
『みんな大好き! 今日は楽しんでいってくださーい! T-ARA工藤千春役の赤田瑠璃です!』
自己紹介していく様子を見ていた美空が、佑香に訊く。
「ねえ、佑香ちゃん」
「なに、みそらちゃん?」
「みんな自己紹介で観客の人達と掛け合いみたいなのをしてるけど、私達もああいうの考えるの?」
それに答えたのは紗夜香だった。
「コールアンドレスポンスって言うけど、ああいうのをやるのは何回もライブをやってる人達よ。初ライブでやってもお客さんが自分達のこと知らないんだから返しようがないわ」
「わたしたちは普通に自分の名前を言って意気込みを言う感じでいいんじゃないかな」
そのとき、玲があることに気付いた。
「そういえば、みんなグループ名の後に名前を名乗っているけど、アタシ達ってまだグループ名が無いんじゃ……」
「あ」
その場がいた全員が忘れていた、という顔をする。
「グループ名か。紗夜香先輩、グループ名の付け方はあるんですか?」
「うーん、グループ名は本当に千差万別ね。何か関連のあるものをもじったりすることもあるし、全く関係のない響きのいい単語を使ったりもするし」
「関連……、南女だからサウスを付けるとか?」
その玲の言葉に亜紀がダメ出しをする。
「アカン! ウチらの目標はなんや?」
「え、初ライブを成功させる……」
「ちゃうねん! ウチらの目標は全国デビューや!」
「いつの間にそんなことになってるの?」
美空の声は全く聞こえた素振りを見せず、亜紀が話し続ける。
「そこでや! 全国デビューした時に、北海道から出てきたのにサウスじゃおかしいやろ? もっと北海道らしさを出さんと」
亜紀の言葉に考え込む三人。亜紀の迫力に押され、全国デビューという話に対し誰も突っ込まずになぜか納得してしまっている。少し考えた後に美空が口を開く。
「北海道なら『ラベンダー娘』とか」
「娘ってみそらっちまた古臭いネーミングセンスやな。植物とか農業みたいなのはなんか田舎っぽさが出るから、そういうのとは違う感じでいこうや」
「北海道で植物や農業がダメって言われたら……広い?」
佑香の言葉に亜紀がアカンという顔をする。その時玲がつぶやく。
「北海道……、雪でスノーを付けるとか」
「お、れいれいナイスアイデアやんか!」
「スノーと組み合わせるのか。何がいいだろう」
頭の中で知っている限りのアニメの知識を巡らせた佑香が口を開く。
「ねえ、スノーフェアリーズってどうかな?」
「フェアリー、妖精だね」
「雪の妖精達か、ゆかっちいいやん!」
「妖精……。佑香や美空は妖精っぽいけどアタシはイメージに合わないような……」
「そんなことないよっ、れいちゃん美人で神秘的、って感じがするもん」
「うん、スノーフェアリーズでいいんじゃないかな」
三人の意見がまとまったと見た紗夜香が話す。
「ではグループ名はスノーフェアリーズで決まりね。MCの最初は『皆さんはじめまして、スノーフェアリーズです』ね」
そう言って笑う紗夜香。佑香が胸の前で組んだ手にぎゅっと力を込める。
「スノーフェアリーズかぁ。なんかグループ名が決まって一気にアイドルの実感が出てきたっ! よし、絶対初ライブ成功させるぞ!」
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