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悪魔と天使
6話
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『羽が震えてるね……気持ちいい? 怖い?……それとも……』
両方、なのかな?
懐かしい。まだ白い羽が視界の端にちらちらと映る頃だろうかと思いながら見る夢なのか。
ふふ、と妖しい嗤いを含んだ声でディアが耳元で囁いた。
『こ……こんなこと、絶対に赦されない……のにっ』
真っ白な天使。きつく噛んだ唇が血で赤く濡れていて、白との鮮やかなコントラストが眩しくディアは目を細めて、甘い甘い蜜を舐めるようにその血を舐めた。
『赦されない? 悪魔と躯を繋げること? ……それとも……』
悪魔を、あいしてしまったこと?
ディアは恍惚とした声で言うと、歌うように低い声で嗤った。
あぁ、悪魔の嗤い声だ。
全てを侵食されて、全てを失うんだ。
それでも構わないと思えるほどに。
あいしてしまった。
あいしてはいけないのに。
悪魔の底が見えないどろりと昏い黒くてそれでいて透明な瞳に吸い込まれてしまいたいと思うほどに。
悪魔の爪が細い腰に喰い込んで、白い肌に赤い痕を残す。
鮮やかな華が咲いているようだった。
あまりの鮮やかさにディアの目も眩らしく、獰猛に瞳を細めた。
ぐちゅん
『あっ…………』
悪魔が腰を揺すると、繋がったところからも天使の屹立からも体液が溢れる。
『こんなに気持ちいいことが、悪いことなわけ、ないよ……あぁ、エル、気持ちいい……』
『ひ………っ』
欲望の証を散々流し込まれて柔らかくなった奥の粘膜の更に奥に更にディアのペニスで彼の体液を塗り込められる。躯の中も外も全てディアに塗り替えられる。
こんなこと、だめなのに、それが、すごくきもちいい
だからぼくに かみさまから ばつが くだって はねをなくしたのだ。
両方、なのかな?
懐かしい。まだ白い羽が視界の端にちらちらと映る頃だろうかと思いながら見る夢なのか。
ふふ、と妖しい嗤いを含んだ声でディアが耳元で囁いた。
『こ……こんなこと、絶対に赦されない……のにっ』
真っ白な天使。きつく噛んだ唇が血で赤く濡れていて、白との鮮やかなコントラストが眩しくディアは目を細めて、甘い甘い蜜を舐めるようにその血を舐めた。
『赦されない? 悪魔と躯を繋げること? ……それとも……』
悪魔を、あいしてしまったこと?
ディアは恍惚とした声で言うと、歌うように低い声で嗤った。
あぁ、悪魔の嗤い声だ。
全てを侵食されて、全てを失うんだ。
それでも構わないと思えるほどに。
あいしてしまった。
あいしてはいけないのに。
悪魔の底が見えないどろりと昏い黒くてそれでいて透明な瞳に吸い込まれてしまいたいと思うほどに。
悪魔の爪が細い腰に喰い込んで、白い肌に赤い痕を残す。
鮮やかな華が咲いているようだった。
あまりの鮮やかさにディアの目も眩らしく、獰猛に瞳を細めた。
ぐちゅん
『あっ…………』
悪魔が腰を揺すると、繋がったところからも天使の屹立からも体液が溢れる。
『こんなに気持ちいいことが、悪いことなわけ、ないよ……あぁ、エル、気持ちいい……』
『ひ………っ』
欲望の証を散々流し込まれて柔らかくなった奥の粘膜の更に奥に更にディアのペニスで彼の体液を塗り込められる。躯の中も外も全てディアに塗り替えられる。
こんなこと、だめなのに、それが、すごくきもちいい
だからぼくに かみさまから ばつが くだって はねをなくしたのだ。
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