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5章
11話
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今夜は病室に泊まるという母を残し、二人は帰宅した。
もうすぐ一歳を迎える和也は、もう夜中に起きることなく、ぐっすりと朝まで眠ってくれるので、夜は二人だけの時間が満喫できる。
「先生……本当にありがとうございました」
寝室のベッドの上で改めて両手を着いてユキは永瀬に礼を言った。ちょこんとベッドの上に座って折り目正しく礼を言う姿が愛らしくて永瀬は目を細めて笑う。
「ユキと俺は家族だろう?礼を言われるほどのことじゃない」
それに、どうせ礼をしてくれるのならこっちがいいな、と冗談めかして永瀬は言うと、ユキの細い頤にあの長くて骨張っていて、器用そうな指を掛け、口付けた。
甘い果実のような唇を啄んでから離す。
『もう、真面目にお礼してるのにっ』そう言って照れ隠しで頬を膨らませるだろうと思っていたのに、唇を離したユキは永瀬の予想とは随分と違う表情をしていた。
永瀬の指を見て、とろん、と蕩けた瞳をしていた。ユキは永瀬の手をそっと取るとその指先に口付けた。
「本当に凄かった……僕……っ」
「何だ?もしかして、惚れ直してくれたのか?」
くつくつ笑いながら永瀬が言うと
「からかわないで下さいっ……あんな……あんな風に支えてもらって、それであんなに格好よく助けてもらったら……っ」
「うわっ……んん」
どさり、とユキは永瀬をベッドに押し倒した。思わず驚いて上げてしまった声の形に開かれた永瀬の唇はユキの唇に覆われる。差し込まれた舌があまりに熱くて永瀬はどきりとする。あまい、あまいユキの香りが濃厚に漂って、ユキの手が忙しなく永瀬の逞しい躯を辿る。
「…ユキ……っ」
細いユキの指先が永瀬の素肌の胸に触れ、胸の先を優しく捏ねた。
「先生……っ我慢できな……」
ちゅうちゅうと音を立てて永瀬の首すじをユキは吸いながら、切なく「好き……大好き……」と熱に浮かされたように呟く。はぁ、はぁ、と粗い呼吸を溢すユキの下穿きの中に(まさか……?)と思った永瀬が指を差し込むと、驚くほどに濡れていた。そのまま一番長い中指をずぷりと差し込むと
「んっあぁ……」
甘い悲鳴が上がる。ぬぷぬぷとぬかるむ隘路を進んで、ぐっと、手首のスナップを利用して最奥まで到達すると指先に触れるものがあった。
「んっ……」
そこに指で触れると、狭いナカがさらにきゅうきゅうと永瀬の指を締め付けた。
「やっぱり、な……ユキ、子宮が出来てる……」
「え?」
「ほら……ココだ……わかるだろう?」
「あぁ……っ」
言われて躯の深層にある『ココ』を撫でられるとユキの全身には甘い衝撃。
「発情期が来るには少し……いや、大分早いな……」
あぁ、でもやっぱりあるな……?なんて小さく口の中で呟きながら子宮の入り口を確かめている。
「先生……っそんな、したら……っうぁぁ……」
ぽたぽたとユキの屹立から体液が溢れてしまった。
「……っと……ごめん、ごめん。驚いて触りすぎたな」
ちゅるん、と指が抜かれた。
「あっ……やだっ……」
抜かれた喪失感に思わず本音が漏れてしまって。ティッシュでユキの体液を拭っていた永瀬の動きが止まる。
永瀬の腰に跨がるように座っていたユキの首すじを引き寄せて囁く。
「もう、欲しいのか?」
ユキは瞬間羞恥のあまり戸惑いを見せたが、今日は早く永瀬と繋がりたくて繋がりたくてたまらなかった。
真っ赤になった顔でこくりと頷くと、永瀬はベッド脇のチェストから避妊具の入ったビニールパッケージを取り出すと、ぴり……と破いた。
その間ユキは掌でも唇でも永瀬と繋がっていたくて永瀬の唇をキャンディでも舐めるようにちろちろと舐めたり、永瀬の背中の肌を撫でていた。ユキから漂うとろりと濃厚な甘い香りだけでもたまらないというのに。
「こら、ユキ……あんまり、煽るんじゃ、ない……」
「だって……っ……だって……」
ユキの色素の淡い瞳が濡れて潤む。
「ユキは何処も彼処も濡れやすいな……?」
溢れてきた涙をそっと親指で拭ってやって……
「あっ………」
薄い皮膜に包まれた屹立が濡れて滴る秘処に当てられて……
あまり解していないため、永瀬はゆっくりと押し拓こうとする。
「和真さんっ……っ」
我慢できなくて、ユキはゆらゆら腰が揺れてしまう。
「ユキっ……」
「和真さん、好きです……っ……愛してる……」
永瀬の上に跨がっているユキは、永瀬の逞しい腰に腕を付いて、これ以上なく大きくなっている屹立を一気に根元まで納めてしまう。
「う……っ……あ……っ和真さ……んっ」
永瀬の大きな手を取ってユキはそっと自分の頬に当てる。ユキを助けて優しく包んでくれる大切な手。ありがとう、大好きとキスを落として、躯が永瀬を求めるままに腰を揺らすとぐちゃぐちゃと濡れた音。
「っ……ユキ……俺も愛してるよ……っ」
いつもより色っぽく掠れた永瀬の、声。
大好き、愛してる……気持ちが溢れて淫らで恥ずかしいと思うのに腰が動くのがユキには止められない。永瀬を包み込む粘膜も彼が愛おしいと絡み付く。
永瀬がユキのパジャマを捲ると、永瀬の子供のために僅かに膨れた胸が露になる。赤い胸の先から、つ……と白い乳液が垂れてユキの白い肌を伝う。
たまらなくなって永瀬は身を起こしてユキの胸から流れるミルクを舐めとる。
「あっ……和真さんっ、も、」
いく…………
身を起こした永瀬のものが、より深く奥に挿入されて……
「っ……く……俺も……」
子宮の入り口が永瀬の先端に優しく絡んで永瀬は薄い皮膜の中にたっぷりと体液を吐き出した。
隙間がないほどにきつく抱き合って、愛してると囁き合う途切れ途切れの二人の声は甘い余韻と共に続いていた。
「ふ………ぅ」
絶頂の余韻が落ち着いた後、ユキの濡れた目元にキスを落としながら、精液がたっぷりと溜まった避妊具を着けた屹立を抜く。ゆっくりと、半分ほど抜かれたところで、ユキはどうしようもなく切なくなって、ゆるゆると頭を振りながら訴える。
「あっ……や……抜かな……で」
「……っこら、ユキ……っ……ゴム替えるだけだから……」
抜かないで欲しいのに。熱く濡れたそこが永瀬と少しだって離れたくないと切なく訴えているのに。
感じると涙が溢れてしまうユキの目元に優しいキスを送って涙を舐め取ってくれるくせに、無情にもずるり、と永瀬は屹立を抜いてしまう。
寂しくて、もっと永瀬のものを締めつけたくて、ユキはイヤイヤと子供のように頭を振った。
「いや……ぁ……和真さんの……っ欲し……」
切なく腰を揺らして泣きじゃくるユキ。
「すぐ替えるから、な?このまま続けたら、溢れてユキの中に漏れてしまうぞ?」
そうなったら、どうなるかわかるだろう?
うんと優しく言ってるのに。
「い……からぁ……中に出しても…………っ」
濡れた唇からとんでもない言葉が漏れて、永瀬の背筋はぶるりと震えた。
「……っく……っもう、奥に子宮が出来てるの、わかるだろう……っ?今、中に出したら……」
散り散りに飛びかけた理性をなんとか寄せ集めて問うと……
「欲し……っ……和真さ……の、赤ちゃん……っもう一人、欲しい……っ」
ユキの無自覚の誘惑に、永瀬の理性は粉々に砕け散った。
音が判別出来ないほど低く獣じみた唸り声が喉の奥から漏れたかと思うと、精液の溜まった避妊具を乱暴に外して中味が溢れるのも厭わず投げ捨てた。
「……っ途中でやめてって言うなよ…っ」
ユキの躯をベッドに押し倒し、狂おしいほどに熱く固く膨れ上がった肉棒を一気に根元まで突き入れた。
「ああっ……」
薄い皮膜越しではなく、直接亀頭で子宮の入り口を突かれ、ユキはその細い喉を大きく反らせて達してしまった。
達したばかりの敏感な粘膜なのに、永瀬は待ってやることなんか出来なくて、低い唸り声を上げながら堪らなく心地よい生の粘膜の感覚を堪能する。必死にユキは細い指先を背に立ててしがみつく。苦しいほどの圧倒的な快楽におかしくなりそうなのに、もう少し手加減して欲しいと思うのに、本能が永瀬の精を受けたいと狂おしくねだっていた。永瀬の逞しい腰にユキの脚が淫らに絡み付く。離れないで……と切なく訴えるようだった。
「ぅっ………出る……」
永瀬が低く呟くと、アルファが確実に種付けできるために、射精の間抜けないように膨らむ獣の名残の膨らんだ根元まで全てユキの中に納めて。
「ひ………っ………ああ………」
子宮に精液が掛かり、ユキの子宮はひくひくと痙攣してしまい、ユキはその感覚だけで達してしまう。確実に達したはずなのに、ユキの屹立からは何も溢れないせいで、絶頂の感覚が気が遠くなるほど長く感じられた。永瀬のペニスとユキの粘膜がとけ合って混ざってしまいそうな絶頂の感覚は、ユキを狂わせた。
それから、何度も中に出されて……
「ん……っ……ぅ……あっ……も、入らな……」
ユキの艶かしい声に混じって、ぐちゅぐちゅと濡れた音。永瀬は肉食獣のようにべろり、と上気したユキの頬を舐める。
「まだ……だ……ユキが煽るから、我慢できない……責任取って、溢さず全部飲んでくれ……」
大きく開かされた脚。足首を大きな掌に掴まれてずくずくと動かされる。胎内で永瀬の体液とユキの体液が掻き回し、混ぜるような動きで。
「ひ……っ……で、も……も……無、理です……ってばぁ」
何度も出したのに変わらず熱くはち切れそうな亀頭で子宮の入り口に精液を塗り込めるかのように掻き回される。
「無理、じゃないだろう……ほら……入り口、またひくひくしてきた……もっと欲しそうだ……」
「ああっ……」
「ユキ……」
永瀬はとろけた声で囁くと、薄いユキの腹を優しく撫でた。
「今度はどんな子だろうな……楽しみだ……」
もうすぐ一歳を迎える和也は、もう夜中に起きることなく、ぐっすりと朝まで眠ってくれるので、夜は二人だけの時間が満喫できる。
「先生……本当にありがとうございました」
寝室のベッドの上で改めて両手を着いてユキは永瀬に礼を言った。ちょこんとベッドの上に座って折り目正しく礼を言う姿が愛らしくて永瀬は目を細めて笑う。
「ユキと俺は家族だろう?礼を言われるほどのことじゃない」
それに、どうせ礼をしてくれるのならこっちがいいな、と冗談めかして永瀬は言うと、ユキの細い頤にあの長くて骨張っていて、器用そうな指を掛け、口付けた。
甘い果実のような唇を啄んでから離す。
『もう、真面目にお礼してるのにっ』そう言って照れ隠しで頬を膨らませるだろうと思っていたのに、唇を離したユキは永瀬の予想とは随分と違う表情をしていた。
永瀬の指を見て、とろん、と蕩けた瞳をしていた。ユキは永瀬の手をそっと取るとその指先に口付けた。
「本当に凄かった……僕……っ」
「何だ?もしかして、惚れ直してくれたのか?」
くつくつ笑いながら永瀬が言うと
「からかわないで下さいっ……あんな……あんな風に支えてもらって、それであんなに格好よく助けてもらったら……っ」
「うわっ……んん」
どさり、とユキは永瀬をベッドに押し倒した。思わず驚いて上げてしまった声の形に開かれた永瀬の唇はユキの唇に覆われる。差し込まれた舌があまりに熱くて永瀬はどきりとする。あまい、あまいユキの香りが濃厚に漂って、ユキの手が忙しなく永瀬の逞しい躯を辿る。
「…ユキ……っ」
細いユキの指先が永瀬の素肌の胸に触れ、胸の先を優しく捏ねた。
「先生……っ我慢できな……」
ちゅうちゅうと音を立てて永瀬の首すじをユキは吸いながら、切なく「好き……大好き……」と熱に浮かされたように呟く。はぁ、はぁ、と粗い呼吸を溢すユキの下穿きの中に(まさか……?)と思った永瀬が指を差し込むと、驚くほどに濡れていた。そのまま一番長い中指をずぷりと差し込むと
「んっあぁ……」
甘い悲鳴が上がる。ぬぷぬぷとぬかるむ隘路を進んで、ぐっと、手首のスナップを利用して最奥まで到達すると指先に触れるものがあった。
「んっ……」
そこに指で触れると、狭いナカがさらにきゅうきゅうと永瀬の指を締め付けた。
「やっぱり、な……ユキ、子宮が出来てる……」
「え?」
「ほら……ココだ……わかるだろう?」
「あぁ……っ」
言われて躯の深層にある『ココ』を撫でられるとユキの全身には甘い衝撃。
「発情期が来るには少し……いや、大分早いな……」
あぁ、でもやっぱりあるな……?なんて小さく口の中で呟きながら子宮の入り口を確かめている。
「先生……っそんな、したら……っうぁぁ……」
ぽたぽたとユキの屹立から体液が溢れてしまった。
「……っと……ごめん、ごめん。驚いて触りすぎたな」
ちゅるん、と指が抜かれた。
「あっ……やだっ……」
抜かれた喪失感に思わず本音が漏れてしまって。ティッシュでユキの体液を拭っていた永瀬の動きが止まる。
永瀬の腰に跨がるように座っていたユキの首すじを引き寄せて囁く。
「もう、欲しいのか?」
ユキは瞬間羞恥のあまり戸惑いを見せたが、今日は早く永瀬と繋がりたくて繋がりたくてたまらなかった。
真っ赤になった顔でこくりと頷くと、永瀬はベッド脇のチェストから避妊具の入ったビニールパッケージを取り出すと、ぴり……と破いた。
その間ユキは掌でも唇でも永瀬と繋がっていたくて永瀬の唇をキャンディでも舐めるようにちろちろと舐めたり、永瀬の背中の肌を撫でていた。ユキから漂うとろりと濃厚な甘い香りだけでもたまらないというのに。
「こら、ユキ……あんまり、煽るんじゃ、ない……」
「だって……っ……だって……」
ユキの色素の淡い瞳が濡れて潤む。
「ユキは何処も彼処も濡れやすいな……?」
溢れてきた涙をそっと親指で拭ってやって……
「あっ………」
薄い皮膜に包まれた屹立が濡れて滴る秘処に当てられて……
あまり解していないため、永瀬はゆっくりと押し拓こうとする。
「和真さんっ……っ」
我慢できなくて、ユキはゆらゆら腰が揺れてしまう。
「ユキっ……」
「和真さん、好きです……っ……愛してる……」
永瀬の上に跨がっているユキは、永瀬の逞しい腰に腕を付いて、これ以上なく大きくなっている屹立を一気に根元まで納めてしまう。
「う……っ……あ……っ和真さ……んっ」
永瀬の大きな手を取ってユキはそっと自分の頬に当てる。ユキを助けて優しく包んでくれる大切な手。ありがとう、大好きとキスを落として、躯が永瀬を求めるままに腰を揺らすとぐちゃぐちゃと濡れた音。
「っ……ユキ……俺も愛してるよ……っ」
いつもより色っぽく掠れた永瀬の、声。
大好き、愛してる……気持ちが溢れて淫らで恥ずかしいと思うのに腰が動くのがユキには止められない。永瀬を包み込む粘膜も彼が愛おしいと絡み付く。
永瀬がユキのパジャマを捲ると、永瀬の子供のために僅かに膨れた胸が露になる。赤い胸の先から、つ……と白い乳液が垂れてユキの白い肌を伝う。
たまらなくなって永瀬は身を起こしてユキの胸から流れるミルクを舐めとる。
「あっ……和真さんっ、も、」
いく…………
身を起こした永瀬のものが、より深く奥に挿入されて……
「っ……く……俺も……」
子宮の入り口が永瀬の先端に優しく絡んで永瀬は薄い皮膜の中にたっぷりと体液を吐き出した。
隙間がないほどにきつく抱き合って、愛してると囁き合う途切れ途切れの二人の声は甘い余韻と共に続いていた。
「ふ………ぅ」
絶頂の余韻が落ち着いた後、ユキの濡れた目元にキスを落としながら、精液がたっぷりと溜まった避妊具を着けた屹立を抜く。ゆっくりと、半分ほど抜かれたところで、ユキはどうしようもなく切なくなって、ゆるゆると頭を振りながら訴える。
「あっ……や……抜かな……で」
「……っこら、ユキ……っ……ゴム替えるだけだから……」
抜かないで欲しいのに。熱く濡れたそこが永瀬と少しだって離れたくないと切なく訴えているのに。
感じると涙が溢れてしまうユキの目元に優しいキスを送って涙を舐め取ってくれるくせに、無情にもずるり、と永瀬は屹立を抜いてしまう。
寂しくて、もっと永瀬のものを締めつけたくて、ユキはイヤイヤと子供のように頭を振った。
「いや……ぁ……和真さんの……っ欲し……」
切なく腰を揺らして泣きじゃくるユキ。
「すぐ替えるから、な?このまま続けたら、溢れてユキの中に漏れてしまうぞ?」
そうなったら、どうなるかわかるだろう?
うんと優しく言ってるのに。
「い……からぁ……中に出しても…………っ」
濡れた唇からとんでもない言葉が漏れて、永瀬の背筋はぶるりと震えた。
「……っく……っもう、奥に子宮が出来てるの、わかるだろう……っ?今、中に出したら……」
散り散りに飛びかけた理性をなんとか寄せ集めて問うと……
「欲し……っ……和真さ……の、赤ちゃん……っもう一人、欲しい……っ」
ユキの無自覚の誘惑に、永瀬の理性は粉々に砕け散った。
音が判別出来ないほど低く獣じみた唸り声が喉の奥から漏れたかと思うと、精液の溜まった避妊具を乱暴に外して中味が溢れるのも厭わず投げ捨てた。
「……っ途中でやめてって言うなよ…っ」
ユキの躯をベッドに押し倒し、狂おしいほどに熱く固く膨れ上がった肉棒を一気に根元まで突き入れた。
「ああっ……」
薄い皮膜越しではなく、直接亀頭で子宮の入り口を突かれ、ユキはその細い喉を大きく反らせて達してしまった。
達したばかりの敏感な粘膜なのに、永瀬は待ってやることなんか出来なくて、低い唸り声を上げながら堪らなく心地よい生の粘膜の感覚を堪能する。必死にユキは細い指先を背に立ててしがみつく。苦しいほどの圧倒的な快楽におかしくなりそうなのに、もう少し手加減して欲しいと思うのに、本能が永瀬の精を受けたいと狂おしくねだっていた。永瀬の逞しい腰にユキの脚が淫らに絡み付く。離れないで……と切なく訴えるようだった。
「ぅっ………出る……」
永瀬が低く呟くと、アルファが確実に種付けできるために、射精の間抜けないように膨らむ獣の名残の膨らんだ根元まで全てユキの中に納めて。
「ひ………っ………ああ………」
子宮に精液が掛かり、ユキの子宮はひくひくと痙攣してしまい、ユキはその感覚だけで達してしまう。確実に達したはずなのに、ユキの屹立からは何も溢れないせいで、絶頂の感覚が気が遠くなるほど長く感じられた。永瀬のペニスとユキの粘膜がとけ合って混ざってしまいそうな絶頂の感覚は、ユキを狂わせた。
それから、何度も中に出されて……
「ん……っ……ぅ……あっ……も、入らな……」
ユキの艶かしい声に混じって、ぐちゅぐちゅと濡れた音。永瀬は肉食獣のようにべろり、と上気したユキの頬を舐める。
「まだ……だ……ユキが煽るから、我慢できない……責任取って、溢さず全部飲んでくれ……」
大きく開かされた脚。足首を大きな掌に掴まれてずくずくと動かされる。胎内で永瀬の体液とユキの体液が掻き回し、混ぜるような動きで。
「ひ……っ……で、も……も……無、理です……ってばぁ」
何度も出したのに変わらず熱くはち切れそうな亀頭で子宮の入り口に精液を塗り込めるかのように掻き回される。
「無理、じゃないだろう……ほら……入り口、またひくひくしてきた……もっと欲しそうだ……」
「ああっ……」
「ユキ……」
永瀬はとろけた声で囁くと、薄いユキの腹を優しく撫でた。
「今度はどんな子だろうな……楽しみだ……」
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