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番外編
ホリディパーティのお客様
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「ユノ! 久しぶり! ツリーのてっぺんの星、失くしちゃったって言ってたけど出てきたの? よかったね。やっぱりツリーのてっぺんには星がなくちゃ決まらないよね」
キリヤとユノが再会を果たしてから数日後のホリデーパーティの当日、ユノの家のドアベルを勢いよく鳴らしたのはサランだった。
「あれ? 予定変更になってホリデーパーティには来ないことになったってキリヤから聞いていたけれど」
ユノはサランを見て驚いてはいたが、久しぶりの親友の姿に嬉しそうに顔を綻ばせた。
「予定変更? 僕はそんなこと言ってないけど……そんな話だった?」
サランはそう言って後ろにいるアンドレアとイヴァンを振り返る。
すると、ユノの後ろに立っていたキリヤがため息交じりに言った。
「僕がユノのところに行くからお前たちは今年はクルリ村に来るのは遠慮して、僕がいない間王都で留守を守ってくれる、そういう話じゃなかったか?」
キリヤは手でこめかみを抑えるように顔を覆った。
「だって、僕がこの前クルリ村に来たのは去年の夏の休暇だったんですよ?! 一年半もユノに会っていなくて僕もう限界でしたし。キリヤ様に遠慮する理由なんて別にないですし。キリヤ様と約束したのはイヴァンとアンドレアで僕じゃないですし」
キリヤの睨みにも動じず肩を竦めるサラン。
「一年半くらいなんだ! 僕なんて何年ぶりだと……!」
「それはキリヤ様の個人的な事情でしょ。僕には関係ないですから」
サランがそう言い返すとキリヤは再び溜息をついた。
「サランとは……まぁ確かに約束していなかったが……イヴァンとアンドレアはどういうことだ」
「僕もよく考えたら、王都の様子は水晶や『占術』でもチェックできるから王都にいなくても留守は守れるなぁって思って。久しぶりに騒がしい王都を離れてゆっくり働くのもいいかなって。朝楓の森を散策してから仕事するなんて最高じゃない? 雪景色のホリデーパーティも体験してみたかったし。ワーケーションって言うんだってね、こういうの。王宮でも積極的に取り入れてみるのはどうかなとも思ってさ。あ、ユノこれお土産」
「わ。王都のマカロンに城下町のショコラ。紅茶もこんなに沢山……ありがとうございます」
イヴァンが土産の品を魔法で取り出すと、ユノの腕の中に収まった
「……俺は止めたんですけど……二人の邪魔じゃないかって」
そんなことを言いながらもちゃっかり一緒に来ているアンドレア。
「は? アンドレア大して止めてないでしょ。それどころか侍従に皆で飲むお酒とかおつまみ沢山王都の百貨店に買いに行かせていたくせに。僕たちのせいにしないでよ」
サランが眉を顰める。
「イヴァンもサランも図々しすぎる。そんなお前達だけで行かせるわけにはいかないから、俺は付いてきたわけであってな!」
「いーや、僕の占術によるとアンドレアだってここにかなり来たいと思っていたはずだ。責任転嫁は良くないよ」
イヴァンは飄々とアンドレアに言う。
「そういった個人の気持ちを探るようなことに『占術』を使うことは禁止されているはずだぞ」
アンドレアが眉を顰めたがイヴァンは全く気にする様子は見せない。
「うん。だからアンドレアにしか使ってないよ。大丈夫」
「大丈夫じゃないだろうが!」
「まぁまぁ。落ち着いて。折角遠くから来てくれたのに、ここで立ち話もなんだから入って下さい。俺達もちょうどお茶をしていたところなんです。皆の分も温かい飲み物用意しますね。上着そこに掛けたらリビングに入って座って待っていてください」
そう言ってユノはパタパタと一足先に部屋の奥に入っていった。
「おい……お前たち来ないって言ってたよな?」
ユノが行ってしまうと、キリヤは地を這うような声で三人を睨んだ。
「……我々は夜は『メープルの宿屋』に部屋を取っていますから……」
アンドレアが申し訳無さそうに頭を下げる。『メープルの宿屋』というのはルカとニコライの宿屋のことだ。
「はぁ? いつものとおり僕はユノの家に泊まるからメープルには泊まんないよ? キリヤ様がアンドレアとイヴァンとメープルに行ってよ」
「……いつも来客はユノの家ではなく宿屋に泊まるのでは?」
サランの言葉にキリヤは素早く反応した。
「僕たちはいつもメープルに泊まらせてもらっていたけれど、サランだけは学園で何年も同室だったからってユノの家に泊まっているんだよ」
「は? 聞いてないぞ! ユノっ!ユノー!」
イヴァンの話を聞くと、一国の王子とは思えないほどバタバタと騒がしくユノを追いかけて部屋の奥にキリヤは入って行った。
「……本当にちゃんともう一度結ばれたんだね……幸せそうで、よかった」
上着を掛けながらサランがほぅ……と安堵の息を零して言った。
目には光るものがあった。
「素直に幸せな二人の姿が見たかったって言えばいいのに」
イヴァンは苦笑しながらサランに言った。
「お前だってそうじゃねぇか」
アンドレアは呆れたようにイヴァンの肩を小突く。
「僕はサランに合わせてあげたの」
「イヴァンにそんなこと言うアンドレアだって、キリヤ様がユノに振られてストーカーになってクルリ村に滞在しているんじゃないかとか変な心配してたじゃないか」
小声で三人は囁きあって。
そして。
「あー、でも本当によかった……」
三人は小さな声は優しく重なった。
そしてリビングに入っていった三人たが、部屋の様子を見て小さく固まった。
「……二人の仲が元に戻ったのはよかったけどさぁ……」
サランが呆れたように言った。
「いつもはテーブルの周りに等間隔でクッションは置いてあるのにねぇ」
イヴァンはくくっと低く笑う。
普段はテーブルの周りに等間隔で置かれているクッションは全部纏めて1箇所に置かれていて、二人がそこで居心地良くそれらに凭れて過ごしていただろうことが伺えた。
そして二人で一緒に包まっていたと思われる一枚のブランケット。すぐ横には木製のトレーには二つのマグカップと食べかけのメープルケーキが載った皿。
二人が温かなリビングでぴったりとくっついて過ごしていた様子がありありと滲み出ていた。
「いくらユノの家のリビングが狭くてもこんなにくっついてましたー!って様子がわかりすぎるとかってある?! 部屋の様子だけでこんなに惚気ける人達いる?!」
「まぁ……来ないって言ってたのに、急に来ちゃったからな……」
そう呟いたアンドレアはユノが恥ずかしい思いをしないように、そっとクッションを等間隔に置き直してやったのであった。
おわり
キリヤとユノが再会を果たしてから数日後のホリデーパーティの当日、ユノの家のドアベルを勢いよく鳴らしたのはサランだった。
「あれ? 予定変更になってホリデーパーティには来ないことになったってキリヤから聞いていたけれど」
ユノはサランを見て驚いてはいたが、久しぶりの親友の姿に嬉しそうに顔を綻ばせた。
「予定変更? 僕はそんなこと言ってないけど……そんな話だった?」
サランはそう言って後ろにいるアンドレアとイヴァンを振り返る。
すると、ユノの後ろに立っていたキリヤがため息交じりに言った。
「僕がユノのところに行くからお前たちは今年はクルリ村に来るのは遠慮して、僕がいない間王都で留守を守ってくれる、そういう話じゃなかったか?」
キリヤは手でこめかみを抑えるように顔を覆った。
「だって、僕がこの前クルリ村に来たのは去年の夏の休暇だったんですよ?! 一年半もユノに会っていなくて僕もう限界でしたし。キリヤ様に遠慮する理由なんて別にないですし。キリヤ様と約束したのはイヴァンとアンドレアで僕じゃないですし」
キリヤの睨みにも動じず肩を竦めるサラン。
「一年半くらいなんだ! 僕なんて何年ぶりだと……!」
「それはキリヤ様の個人的な事情でしょ。僕には関係ないですから」
サランがそう言い返すとキリヤは再び溜息をついた。
「サランとは……まぁ確かに約束していなかったが……イヴァンとアンドレアはどういうことだ」
「僕もよく考えたら、王都の様子は水晶や『占術』でもチェックできるから王都にいなくても留守は守れるなぁって思って。久しぶりに騒がしい王都を離れてゆっくり働くのもいいかなって。朝楓の森を散策してから仕事するなんて最高じゃない? 雪景色のホリデーパーティも体験してみたかったし。ワーケーションって言うんだってね、こういうの。王宮でも積極的に取り入れてみるのはどうかなとも思ってさ。あ、ユノこれお土産」
「わ。王都のマカロンに城下町のショコラ。紅茶もこんなに沢山……ありがとうございます」
イヴァンが土産の品を魔法で取り出すと、ユノの腕の中に収まった
「……俺は止めたんですけど……二人の邪魔じゃないかって」
そんなことを言いながらもちゃっかり一緒に来ているアンドレア。
「は? アンドレア大して止めてないでしょ。それどころか侍従に皆で飲むお酒とかおつまみ沢山王都の百貨店に買いに行かせていたくせに。僕たちのせいにしないでよ」
サランが眉を顰める。
「イヴァンもサランも図々しすぎる。そんなお前達だけで行かせるわけにはいかないから、俺は付いてきたわけであってな!」
「いーや、僕の占術によるとアンドレアだってここにかなり来たいと思っていたはずだ。責任転嫁は良くないよ」
イヴァンは飄々とアンドレアに言う。
「そういった個人の気持ちを探るようなことに『占術』を使うことは禁止されているはずだぞ」
アンドレアが眉を顰めたがイヴァンは全く気にする様子は見せない。
「うん。だからアンドレアにしか使ってないよ。大丈夫」
「大丈夫じゃないだろうが!」
「まぁまぁ。落ち着いて。折角遠くから来てくれたのに、ここで立ち話もなんだから入って下さい。俺達もちょうどお茶をしていたところなんです。皆の分も温かい飲み物用意しますね。上着そこに掛けたらリビングに入って座って待っていてください」
そう言ってユノはパタパタと一足先に部屋の奥に入っていった。
「おい……お前たち来ないって言ってたよな?」
ユノが行ってしまうと、キリヤは地を這うような声で三人を睨んだ。
「……我々は夜は『メープルの宿屋』に部屋を取っていますから……」
アンドレアが申し訳無さそうに頭を下げる。『メープルの宿屋』というのはルカとニコライの宿屋のことだ。
「はぁ? いつものとおり僕はユノの家に泊まるからメープルには泊まんないよ? キリヤ様がアンドレアとイヴァンとメープルに行ってよ」
「……いつも来客はユノの家ではなく宿屋に泊まるのでは?」
サランの言葉にキリヤは素早く反応した。
「僕たちはいつもメープルに泊まらせてもらっていたけれど、サランだけは学園で何年も同室だったからってユノの家に泊まっているんだよ」
「は? 聞いてないぞ! ユノっ!ユノー!」
イヴァンの話を聞くと、一国の王子とは思えないほどバタバタと騒がしくユノを追いかけて部屋の奥にキリヤは入って行った。
「……本当にちゃんともう一度結ばれたんだね……幸せそうで、よかった」
上着を掛けながらサランがほぅ……と安堵の息を零して言った。
目には光るものがあった。
「素直に幸せな二人の姿が見たかったって言えばいいのに」
イヴァンは苦笑しながらサランに言った。
「お前だってそうじゃねぇか」
アンドレアは呆れたようにイヴァンの肩を小突く。
「僕はサランに合わせてあげたの」
「イヴァンにそんなこと言うアンドレアだって、キリヤ様がユノに振られてストーカーになってクルリ村に滞在しているんじゃないかとか変な心配してたじゃないか」
小声で三人は囁きあって。
そして。
「あー、でも本当によかった……」
三人は小さな声は優しく重なった。
そしてリビングに入っていった三人たが、部屋の様子を見て小さく固まった。
「……二人の仲が元に戻ったのはよかったけどさぁ……」
サランが呆れたように言った。
「いつもはテーブルの周りに等間隔でクッションは置いてあるのにねぇ」
イヴァンはくくっと低く笑う。
普段はテーブルの周りに等間隔で置かれているクッションは全部纏めて1箇所に置かれていて、二人がそこで居心地良くそれらに凭れて過ごしていただろうことが伺えた。
そして二人で一緒に包まっていたと思われる一枚のブランケット。すぐ横には木製のトレーには二つのマグカップと食べかけのメープルケーキが載った皿。
二人が温かなリビングでぴったりとくっついて過ごしていた様子がありありと滲み出ていた。
「いくらユノの家のリビングが狭くてもこんなにくっついてましたー!って様子がわかりすぎるとかってある?! 部屋の様子だけでこんなに惚気ける人達いる?!」
「まぁ……来ないって言ってたのに、急に来ちゃったからな……」
そう呟いたアンドレアはユノが恥ずかしい思いをしないように、そっとクッションを等間隔に置き直してやったのであった。
おわり
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