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7章
再会
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真っ暗な闇に引き込まれて、頭を思いっきり強く振られたような感覚がしたと思った次の瞬間には眩い光を感じた。
「……っ」
倒れる、そう思ったときにはユノは良く見知った故郷のクルリ村の集会場の二階にある一室に居た。
足元には先ほどユノが乗っていた『移動盤』と対の盤があった。
よかった。初めて使うから無事に移動できるか不安が大きかったが、どうやら成功したようだった。
ユノがほっと一息を吐くと、パンパンと拍手をする音が聞こえた。
「すごい。ちょっと信じられなくて半信半疑だったんだけど、本当に来たね」
手を叩きながら、いつも冷静なイヴァンが少し興奮したような様子を見せる。
クルリ村は国境に面しているので、その集会場は有事の時に王都からやってきた軍に使用されることになっている。
そのためこの小さな村に似合わないほど大きく作られてはいる。
一階には大きな集会室があり、二階には個室が十もある作りになっている。
村に居た時は集会場の定期的な掃除を手伝っていたので、ユノもよく知っている二階にある小さな部屋のうちの一室だ。
ちょうどイヴァンと一緒にいたらしいアンドレアも驚きで目を見開いていた。
「ちょっとくらくらするけれど、無事に来られたみたいでよかった」
ユノが『移動盤』の上から降りると、『移動盤』は一瞬で灰となった。
「やっぱり一度しか使えないかぁ」
ユノは『清掃魔法』でその灰を片付けながら残念そうに呟いた。
「一度でもすげぇよ。確かに王都の玩具屋でそんな話をしていたが、まさか本当に作るとは」
驚くアンドレアの隣でイヴァンは国境警備隊の制服を取り出した。
「はい。これ、ユノの分。学園の制服じゃまずいけど、これを着てクルリ村の国境警備隊だって言えば僕たちと一緒に居ても大丈夫でしょ」
「ありがとう。イヴァン。助かるよ」
そう言ってユノは制服を受け取り部屋の隅でさっと着替えた。
ユノがいつ来ても大丈夫なように用意しておいてくれたのかと思うとありがたかった。
キリヤはどこにいるのだろうか。
そう思ったときだった。
「イヴァン、アンドレアちょっといいか……ユノ……っ?!」
部屋のドアを開けて入ってきたのは軍服を纏った凛々しいキリヤだった。
驚きで目を見開きながらユノを見るキリヤ。
手に持っていた書類がバサバサと床に落ちたにも関わらずユノから目を離せなくなっていた。
「ど……どうしてここに……イヴァン、お前か。僕たち三人しか入れない部屋を用意してくれ、だなんておかしいと思ったんだ」
キリヤはイヴァンを振り返った。
「僕は何もしてないよ。『移動盤』をここに開いて置いておいただけ。もう灰になって消えてなくなっちゃったけど」
イヴァンは肩を竦めて飄々と言った。
「『移動盤』とは?」
眉を顰めたキリヤにアンドレアが『移動盤』についてさっと説明をした。
キリヤは地の奥深くから響いてくるような深い溜息を洩らした。
「ユノは無理をし過ぎる。この『移動盤』と言うものだって使うのは初めてなんだろう? もし失敗したら……っ」
「でも失敗せず無事に着きました。この前の『魔法動物の谷』でもキリヤと皆のお陰で無事でした」
安心させるようにユノは微笑んで見せた。
キリヤはもう一度重たい溜息を吐いた。
「だから今回寮の部屋で謹慎というのはちょうどよかったと思っていたのに……もう君が危険な目に遭うのは見たくないんだ。なのに、君ときたら……」
国境警備隊の制服に身を包んだユノを見てキリヤは困ったように言う。
「俺だって、遠くでキリヤと自分の故郷が危険な目に遭っているのに、ただ待っているなんてできません。ここまで来たのに、帰れなんて言わないで。どうか騎士団の一人だと思って一緒に戦わせて下さい」
ここではキリヤは軍の最高司令官でもある。
そんな彼の前で跪いてユノは願いを口にした。
「ユノ……」
ユノの身を案じて眉を寄せるキリヤ。
「キリヤ様、ユノは騎士団長である私よりもずっと強いです。ドレイク宰相には多勢で向かっても犬死させる兵士を増やすだけ。そのため少数精鋭でこちらに出向いております故、誰よりも実力がある者を騎士団に加えることに私は賛成です」
アンドレアが珍しくキリヤに進言した。
「うん。僕個人としての意見もユノを騎士団に加えるべきだと思うし、『術師』としての僕の『占術』でも彼を加えるべきだと出ているよ」
イヴァンも言った。
キリヤは額に手を当てて少しの間考え込んだ。
「……ユノ。君を危険な目に遭わせたくない……だが、こちらに来て実際にあらかじめ考えていた作戦の実行もかなり難航している。君の姿を見て心強く思ってしまったことも間違いないんだ……僕を助けてくれないか」
そう言った彼もユノの前に跪いた。
「ちょ……俺に跪くなんてやめてくださいっ……あ……っ」
焦ったユノがキリヤに慌てて手を伸ばすとそのまま彼の胸にきつく抱き寄せられた。
「五分だけですよ? 時間ないですからね」
イヴァンは言った後そっと歩き出し、アンドレアと共に部屋を出た。
「不思議だな。君がここに来たらドレイク宰相にも勝てそうな気がしてきた。実はクルリ村に入ってからはドレイク宰相の力を強く感じて、少しばかり弱気になっていたんだ」
そう言って笑った彼。
「急に出立することになってもうユノに会えないかもしれない、と思っていたのもあるかもしれない。また君に会えるなんて夢みたいだ……ユノは本当に格好いいな……」
少し震える大きな掌がユノの頬を包んだ。
近くで見る彼の瞳。
『魔法動物の谷』にある彼の別邸で別れてから、ものすごく長いときが経ったようにさえ感じる。
「俺も……俺も会いたかったで……んっ」
キリヤの唇に遮られてしまったけれど、唇が触れ合うことで、言いたかった言葉は全て伝わる気がした。
彼の香り。
熱い唇。
頬が濡れたのはユノの目から落ちた涙なのか彼の涙なのか分からなかった。
「……っ」
倒れる、そう思ったときにはユノは良く見知った故郷のクルリ村の集会場の二階にある一室に居た。
足元には先ほどユノが乗っていた『移動盤』と対の盤があった。
よかった。初めて使うから無事に移動できるか不安が大きかったが、どうやら成功したようだった。
ユノがほっと一息を吐くと、パンパンと拍手をする音が聞こえた。
「すごい。ちょっと信じられなくて半信半疑だったんだけど、本当に来たね」
手を叩きながら、いつも冷静なイヴァンが少し興奮したような様子を見せる。
クルリ村は国境に面しているので、その集会場は有事の時に王都からやってきた軍に使用されることになっている。
そのためこの小さな村に似合わないほど大きく作られてはいる。
一階には大きな集会室があり、二階には個室が十もある作りになっている。
村に居た時は集会場の定期的な掃除を手伝っていたので、ユノもよく知っている二階にある小さな部屋のうちの一室だ。
ちょうどイヴァンと一緒にいたらしいアンドレアも驚きで目を見開いていた。
「ちょっとくらくらするけれど、無事に来られたみたいでよかった」
ユノが『移動盤』の上から降りると、『移動盤』は一瞬で灰となった。
「やっぱり一度しか使えないかぁ」
ユノは『清掃魔法』でその灰を片付けながら残念そうに呟いた。
「一度でもすげぇよ。確かに王都の玩具屋でそんな話をしていたが、まさか本当に作るとは」
驚くアンドレアの隣でイヴァンは国境警備隊の制服を取り出した。
「はい。これ、ユノの分。学園の制服じゃまずいけど、これを着てクルリ村の国境警備隊だって言えば僕たちと一緒に居ても大丈夫でしょ」
「ありがとう。イヴァン。助かるよ」
そう言ってユノは制服を受け取り部屋の隅でさっと着替えた。
ユノがいつ来ても大丈夫なように用意しておいてくれたのかと思うとありがたかった。
キリヤはどこにいるのだろうか。
そう思ったときだった。
「イヴァン、アンドレアちょっといいか……ユノ……っ?!」
部屋のドアを開けて入ってきたのは軍服を纏った凛々しいキリヤだった。
驚きで目を見開きながらユノを見るキリヤ。
手に持っていた書類がバサバサと床に落ちたにも関わらずユノから目を離せなくなっていた。
「ど……どうしてここに……イヴァン、お前か。僕たち三人しか入れない部屋を用意してくれ、だなんておかしいと思ったんだ」
キリヤはイヴァンを振り返った。
「僕は何もしてないよ。『移動盤』をここに開いて置いておいただけ。もう灰になって消えてなくなっちゃったけど」
イヴァンは肩を竦めて飄々と言った。
「『移動盤』とは?」
眉を顰めたキリヤにアンドレアが『移動盤』についてさっと説明をした。
キリヤは地の奥深くから響いてくるような深い溜息を洩らした。
「ユノは無理をし過ぎる。この『移動盤』と言うものだって使うのは初めてなんだろう? もし失敗したら……っ」
「でも失敗せず無事に着きました。この前の『魔法動物の谷』でもキリヤと皆のお陰で無事でした」
安心させるようにユノは微笑んで見せた。
キリヤはもう一度重たい溜息を吐いた。
「だから今回寮の部屋で謹慎というのはちょうどよかったと思っていたのに……もう君が危険な目に遭うのは見たくないんだ。なのに、君ときたら……」
国境警備隊の制服に身を包んだユノを見てキリヤは困ったように言う。
「俺だって、遠くでキリヤと自分の故郷が危険な目に遭っているのに、ただ待っているなんてできません。ここまで来たのに、帰れなんて言わないで。どうか騎士団の一人だと思って一緒に戦わせて下さい」
ここではキリヤは軍の最高司令官でもある。
そんな彼の前で跪いてユノは願いを口にした。
「ユノ……」
ユノの身を案じて眉を寄せるキリヤ。
「キリヤ様、ユノは騎士団長である私よりもずっと強いです。ドレイク宰相には多勢で向かっても犬死させる兵士を増やすだけ。そのため少数精鋭でこちらに出向いております故、誰よりも実力がある者を騎士団に加えることに私は賛成です」
アンドレアが珍しくキリヤに進言した。
「うん。僕個人としての意見もユノを騎士団に加えるべきだと思うし、『術師』としての僕の『占術』でも彼を加えるべきだと出ているよ」
イヴァンも言った。
キリヤは額に手を当てて少しの間考え込んだ。
「……ユノ。君を危険な目に遭わせたくない……だが、こちらに来て実際にあらかじめ考えていた作戦の実行もかなり難航している。君の姿を見て心強く思ってしまったことも間違いないんだ……僕を助けてくれないか」
そう言った彼もユノの前に跪いた。
「ちょ……俺に跪くなんてやめてくださいっ……あ……っ」
焦ったユノがキリヤに慌てて手を伸ばすとそのまま彼の胸にきつく抱き寄せられた。
「五分だけですよ? 時間ないですからね」
イヴァンは言った後そっと歩き出し、アンドレアと共に部屋を出た。
「不思議だな。君がここに来たらドレイク宰相にも勝てそうな気がしてきた。実はクルリ村に入ってからはドレイク宰相の力を強く感じて、少しばかり弱気になっていたんだ」
そう言って笑った彼。
「急に出立することになってもうユノに会えないかもしれない、と思っていたのもあるかもしれない。また君に会えるなんて夢みたいだ……ユノは本当に格好いいな……」
少し震える大きな掌がユノの頬を包んだ。
近くで見る彼の瞳。
『魔法動物の谷』にある彼の別邸で別れてから、ものすごく長いときが経ったようにさえ感じる。
「俺も……俺も会いたかったで……んっ」
キリヤの唇に遮られてしまったけれど、唇が触れ合うことで、言いたかった言葉は全て伝わる気がした。
彼の香り。
熱い唇。
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