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3章
【番外編】秋の木漏れ日の中で3キリヤ視点
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どれぐらいそうしていただろうか。
「休憩しませんか?」
珍しくキリヤからではなくユノから休憩の提案があった。
「そうだな。少し休もうか」
キリヤが言うと、ユノは収納バッグからバスケットを取り出した。
「あの……前に焼いたメープルケーキ、後で食べてくれたって聞いて……イヴァンがキリヤが美味しそうに沢山食べてもっと食べたいって言ってくれたって聞いたから……」
ユノが取り出したのはふっくらと丸くきつね色に焼けた焼き菓子。
ユノが作ってくれたこの甘い菓子は口にすることは出来たが、ユノが生徒会室に初めてやって来たあの日のことは、キリヤにとってとても苦い思い出だ。
ユノが指をクルクル回すと、ブリキのコップとポットが現れた。
指を軽く鳴らすと珈琲ポットの細い注ぎ口からふわふわと香ばしい湯気が立ちながら、ブリキのカップに注がれていく。
その様は優雅なダンスのようで、うっとりしてしまうような光景だった。
ブリキのカップに珈琲が注がれると、一緒に焼き菓子とふわりと舞ってキリヤの手元に収まった。
「ありがとう、いただくよ」
焼き菓子を齧ると、甘く柔らかくて、メープルシロップの香りがこの焼き菓子にとても合っていた。
「すごく美味しい」
少しばかり緊張したようにキリヤを見ていた瞳に、安心させるように言う。
「よかった」
ユノは、ほぅ……と安堵の吐息を吐いた。
キリヤは温かな珈琲を菓子の合間にひと口飲んで、それから口を開いた。
「あの日は……悪かった……」
キリヤの言葉にユノが弾かれたように顔を上げた。
「そ……そんなつもりで作って来たわけじゃ……」
ユノの表情が強張ったのを見て、キリヤも密かに慌てた。こんな顔をさせたくて言ったのではない。
「ユノが僕に謝らせようと思って作ってきたわけじゃないことはわかっているよ」
慌てたときほど丁寧になりなさいと言っていた母の教えが骨の髄まで染み渡っているキリヤは、ユノの笑顔を曇らせてしまったことに内心ひどく慌てていることを上手く隠してユノに気持ちを告げた。
「あのときの僕は君の安全のために、とにかく生徒会から遠ざけた方がいいと思ったんだ……」
遠くから眺めてひたすらに幸せを祈っているだけの相手であった天使が、キリヤの生徒会にやってきた日を思い出しながら言った。
あの最北部の国境に面する村の天使が新入生にいる、ということは入学前から知っていた。
王族は新入生全ての素性を確認する必要があったからだ。
あの今にも消えそうな小さな子供が、この国一番の学校に入学してくるほどに成長したということはキリヤにとって、とても嬉しいことであった。
だが、同時にどんなに近付きたくても近付いてはならぬ、ということがその頃のキリヤには骨身に染みてわかっていたのだ。
キリヤの周りには残念ながら良心的な人物は少なかった。
虎視眈々と上に登りつめたい人物やキリヤの端正な容姿を好むばかりの人物が多い。
悪魔のような魔法使いもいる。
実際、悪魔のような者に陥れられ、同学年の誰より実力があるのに王族直属の『術師』になれなかった、イヴァン。
元々争いを好まない気質のせいもあるのか、相手の意図のまま陥れられ座を奪われた。
彼の家がかなりこの国でも実力を持つポポフ家だということで、あのとき何とか彼は罪を免れた。
だが、彼が実家が力のある貴族でなかったらと考えるとぞっとする。
そんな環境へ天使が舞い降りることになったのだと聞いたときは、心底慌てた。
自分の周りには強い者しか置けない。
傷付けることになるから。
あんなに綺麗でか弱い天使を置けるはずもない。
遠くから勤勉な様子を見守っているだけでよかったのに。
元気に成長した姿をたまに見掛けては幸せを祈って、この国が良い国になるよう努力していくことが彼を守ることに繋がると自分に言い聞かせていた。
守りたければ、決して話し掛けてはいけない。
自分にそう厳しく律してきたのに。
天使は自分の力でキリヤのすぐそばに現れたのだ。
「君にどう言ったら危険の多い生徒会から離れてくれるだろうということで頭がいっぱいだった。でも君ときたら、初日から強いのなんのって……」
あの日のことを思い出すと、彼の強さに圧倒されて動揺をひたすらに隠す自分がおかしくて何だかキリヤは笑えてしまった。
「わ……笑わないで下さいっ……俺だって、キリヤに出来ない奴なんだって思われたくなくて必死だったんです……」
「ユノを笑ったわけじゃないよ。あの日の自分が滑稽で笑ったんだ」
キリヤが言うとユノは綺麗な瞳でキリヤの顔をまじまじと見つめたあと、ぱちぱちと瞬きをした。
「滑稽? キリヤが? どこがですか? 人生で滑稽だったときなんて一瞬たりたもなさそうですけど?」
驚いたように言ったユノ。
黒い瞳が木漏れ日の中眩しい。
「君を何とか生徒会から離れさせようとひどいことを言った。折角作ってきてくれた故郷のお菓子をゴミだなんて言って、とても後悔している」
ユノはぱちぱち、と瞬きをしたあと北の国特有の白い肌を淡く染めてふわりと笑った。
食べてしまいたいほどに可愛い。
「今こうして話してくれたから、充分です。僕の安全を考えて言ってくれたんだと今ならわかります」
ユノの言葉を聞いて、キリヤは安堵の吐息を吐いた。
「あ、もしかしてキリヤ疲れています?」
キリヤの吐いた吐息の意味を勘違いしたユノが尋ねる。
「いや、そんなことないが……」
「そうですか? でももし疲れていたらお昼寝っていいみたいですよ。15分くらいでも大分疲れが取れるとか。よかったら、どうぞ!」
ユノは自らの太ももの上をポンポンと叩いて示した。
「どうぞ……とは?」
まさか、まさか。
勘違いしていたら、とても恥ずかしいが、これは、まさか。
「あ……すみません。こんなところ枕にして寝るのなんて、普通嫌ですよね。サランがいつもユノの脚を枕にするのは最高だ!って褒めてくれるものだから、俺の感覚はおかしくなったのかもしれません」
ユノはキリヤが訝しんだと思ったようで、慌てた様子で顔の前で両手を振った。
「いやいやいや! おかしいなんて思ってない! そうだな、お言葉に甘えて膝を借りて休んでもいいか?」
思わず言ってしまった後、必死過ぎたか? と焦ったがユノはにっこり笑って「もちろん!」と言ってくれた。
遠慮している間にもタイムリミットが近付いてきてしまう。
ユノの太ももの上にそっと頭を置かせてもらって横になる。
ユノの甘い蜜のような香りがいつもより濃く感じられる。
これを同室のあいつも味わっているのかと思うと、どうしても面白くない気持ちが湧き上がってくるが、それ以上に柔らかくも弾力のある感触と幸せを満喫したくて、頭をユノの腹に埋めるように横向きに寝転がった。
細い腰に腕を回すと、彼の指がそっとキリヤの髪を撫でてくれた。
こんなにドキドキと胸の鼓動が激しいのに、ものすごく癒やされて、疲れが溶けてなくなってしまいそうだった。
「キリヤ、もう寝ちゃった……疲れてるんだなぁ」
柔らかくユノが呟いた声が聞こえたので、寝ていないよ、と返答しようとしたが、むにゃむにゃと意味のなさない音しか返せなかった。
儚くて小さな天使は、想像よりも賢くて、そして計り知れないほど強くなっていた。
靭やかで強い彼となら、一緒に歩けるかもしれない。
秋の木漏れ日の中で、キリヤはそんな温かい希望に満ちた夢を思い描いて、束の間の休息を味わうべく意識を手放した。
彼の傍は、たまらなく安心できた。
【番外編】秋の木漏れ日の中で おわり
「休憩しませんか?」
珍しくキリヤからではなくユノから休憩の提案があった。
「そうだな。少し休もうか」
キリヤが言うと、ユノは収納バッグからバスケットを取り出した。
「あの……前に焼いたメープルケーキ、後で食べてくれたって聞いて……イヴァンがキリヤが美味しそうに沢山食べてもっと食べたいって言ってくれたって聞いたから……」
ユノが取り出したのはふっくらと丸くきつね色に焼けた焼き菓子。
ユノが作ってくれたこの甘い菓子は口にすることは出来たが、ユノが生徒会室に初めてやって来たあの日のことは、キリヤにとってとても苦い思い出だ。
ユノが指をクルクル回すと、ブリキのコップとポットが現れた。
指を軽く鳴らすと珈琲ポットの細い注ぎ口からふわふわと香ばしい湯気が立ちながら、ブリキのカップに注がれていく。
その様は優雅なダンスのようで、うっとりしてしまうような光景だった。
ブリキのカップに珈琲が注がれると、一緒に焼き菓子とふわりと舞ってキリヤの手元に収まった。
「ありがとう、いただくよ」
焼き菓子を齧ると、甘く柔らかくて、メープルシロップの香りがこの焼き菓子にとても合っていた。
「すごく美味しい」
少しばかり緊張したようにキリヤを見ていた瞳に、安心させるように言う。
「よかった」
ユノは、ほぅ……と安堵の吐息を吐いた。
キリヤは温かな珈琲を菓子の合間にひと口飲んで、それから口を開いた。
「あの日は……悪かった……」
キリヤの言葉にユノが弾かれたように顔を上げた。
「そ……そんなつもりで作って来たわけじゃ……」
ユノの表情が強張ったのを見て、キリヤも密かに慌てた。こんな顔をさせたくて言ったのではない。
「ユノが僕に謝らせようと思って作ってきたわけじゃないことはわかっているよ」
慌てたときほど丁寧になりなさいと言っていた母の教えが骨の髄まで染み渡っているキリヤは、ユノの笑顔を曇らせてしまったことに内心ひどく慌てていることを上手く隠してユノに気持ちを告げた。
「あのときの僕は君の安全のために、とにかく生徒会から遠ざけた方がいいと思ったんだ……」
遠くから眺めてひたすらに幸せを祈っているだけの相手であった天使が、キリヤの生徒会にやってきた日を思い出しながら言った。
あの最北部の国境に面する村の天使が新入生にいる、ということは入学前から知っていた。
王族は新入生全ての素性を確認する必要があったからだ。
あの今にも消えそうな小さな子供が、この国一番の学校に入学してくるほどに成長したということはキリヤにとって、とても嬉しいことであった。
だが、同時にどんなに近付きたくても近付いてはならぬ、ということがその頃のキリヤには骨身に染みてわかっていたのだ。
キリヤの周りには残念ながら良心的な人物は少なかった。
虎視眈々と上に登りつめたい人物やキリヤの端正な容姿を好むばかりの人物が多い。
悪魔のような魔法使いもいる。
実際、悪魔のような者に陥れられ、同学年の誰より実力があるのに王族直属の『術師』になれなかった、イヴァン。
元々争いを好まない気質のせいもあるのか、相手の意図のまま陥れられ座を奪われた。
彼の家がかなりこの国でも実力を持つポポフ家だということで、あのとき何とか彼は罪を免れた。
だが、彼が実家が力のある貴族でなかったらと考えるとぞっとする。
そんな環境へ天使が舞い降りることになったのだと聞いたときは、心底慌てた。
自分の周りには強い者しか置けない。
傷付けることになるから。
あんなに綺麗でか弱い天使を置けるはずもない。
遠くから勤勉な様子を見守っているだけでよかったのに。
元気に成長した姿をたまに見掛けては幸せを祈って、この国が良い国になるよう努力していくことが彼を守ることに繋がると自分に言い聞かせていた。
守りたければ、決して話し掛けてはいけない。
自分にそう厳しく律してきたのに。
天使は自分の力でキリヤのすぐそばに現れたのだ。
「君にどう言ったら危険の多い生徒会から離れてくれるだろうということで頭がいっぱいだった。でも君ときたら、初日から強いのなんのって……」
あの日のことを思い出すと、彼の強さに圧倒されて動揺をひたすらに隠す自分がおかしくて何だかキリヤは笑えてしまった。
「わ……笑わないで下さいっ……俺だって、キリヤに出来ない奴なんだって思われたくなくて必死だったんです……」
「ユノを笑ったわけじゃないよ。あの日の自分が滑稽で笑ったんだ」
キリヤが言うとユノは綺麗な瞳でキリヤの顔をまじまじと見つめたあと、ぱちぱちと瞬きをした。
「滑稽? キリヤが? どこがですか? 人生で滑稽だったときなんて一瞬たりたもなさそうですけど?」
驚いたように言ったユノ。
黒い瞳が木漏れ日の中眩しい。
「君を何とか生徒会から離れさせようとひどいことを言った。折角作ってきてくれた故郷のお菓子をゴミだなんて言って、とても後悔している」
ユノはぱちぱち、と瞬きをしたあと北の国特有の白い肌を淡く染めてふわりと笑った。
食べてしまいたいほどに可愛い。
「今こうして話してくれたから、充分です。僕の安全を考えて言ってくれたんだと今ならわかります」
ユノの言葉を聞いて、キリヤは安堵の吐息を吐いた。
「あ、もしかしてキリヤ疲れています?」
キリヤの吐いた吐息の意味を勘違いしたユノが尋ねる。
「いや、そんなことないが……」
「そうですか? でももし疲れていたらお昼寝っていいみたいですよ。15分くらいでも大分疲れが取れるとか。よかったら、どうぞ!」
ユノは自らの太ももの上をポンポンと叩いて示した。
「どうぞ……とは?」
まさか、まさか。
勘違いしていたら、とても恥ずかしいが、これは、まさか。
「あ……すみません。こんなところ枕にして寝るのなんて、普通嫌ですよね。サランがいつもユノの脚を枕にするのは最高だ!って褒めてくれるものだから、俺の感覚はおかしくなったのかもしれません」
ユノはキリヤが訝しんだと思ったようで、慌てた様子で顔の前で両手を振った。
「いやいやいや! おかしいなんて思ってない! そうだな、お言葉に甘えて膝を借りて休んでもいいか?」
思わず言ってしまった後、必死過ぎたか? と焦ったがユノはにっこり笑って「もちろん!」と言ってくれた。
遠慮している間にもタイムリミットが近付いてきてしまう。
ユノの太ももの上にそっと頭を置かせてもらって横になる。
ユノの甘い蜜のような香りがいつもより濃く感じられる。
これを同室のあいつも味わっているのかと思うと、どうしても面白くない気持ちが湧き上がってくるが、それ以上に柔らかくも弾力のある感触と幸せを満喫したくて、頭をユノの腹に埋めるように横向きに寝転がった。
細い腰に腕を回すと、彼の指がそっとキリヤの髪を撫でてくれた。
こんなにドキドキと胸の鼓動が激しいのに、ものすごく癒やされて、疲れが溶けてなくなってしまいそうだった。
「キリヤ、もう寝ちゃった……疲れてるんだなぁ」
柔らかくユノが呟いた声が聞こえたので、寝ていないよ、と返答しようとしたが、むにゃむにゃと意味のなさない音しか返せなかった。
儚くて小さな天使は、想像よりも賢くて、そして計り知れないほど強くなっていた。
靭やかで強い彼となら、一緒に歩けるかもしれない。
秋の木漏れ日の中で、キリヤはそんな温かい希望に満ちた夢を思い描いて、束の間の休息を味わうべく意識を手放した。
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