7 / 123
1章
雑用係
しおりを挟む
キリヤはシュリだけに視線を遣り、すぐそこにいるはずのユノは最初から存在もしないと言うように扱った。
そして身を翻すと、生徒会長室に行ってしまった。
ムスクの香りも同時に立ち消えた。
「はぁい。今行きまーす」
シュリは甘い声でキリヤに返事をするとユノの方に向き直った。
「ふうん。あくまでも図々しくここに居座るつもりなんだ。まぁいいや。ちょうど雑用係が必要だと思っていたんだよね。僕たちは午後の定例会の準備で忙しいから、雑用しといてよ。新入生歓迎会に必要な物品を倉庫から出さなきゃいけなかったんだ。侍従魔法使いにでもやらそうと思ってたけど呼ぶのも面倒だしちょうどよかった。定例会まで暇でしょ?」
キリヤが姿を消した途端、意地の悪い表情を美しい顔に浮かべたシュリが言う。
「物品?」
「そう。マコレ、こいつにリスト渡して倉庫の場所教えて」
シュリが顎で後ろに控えていた緑の髪のマコレに指示を出す。
マコレは頷いて指を振ると、自身の書類などを収めている優美な細工が施された箱が現れた。
箱はマコレの傍らのテーブルの上にゆっくりと落ち、ゆらゆらと蓋が開いた。
そこから一枚の羊皮紙が現れ、ユノの手元までやってきた。
ユノは羊皮紙を受け取って中身を確認する。
「こんなに?」
大きいものから細かいものまで百は超える物品のリストを見てユノは思わず声を漏らした。
「なんだ。平民の割には優秀って聞いたのに、こんなこともできないの?」
シュリは鼻で笑ったように言う。
「……どんな倉庫かわからないから絶対できるとは言い切れませんけど、やってみます」
「じゃ僕はキリヤと打ち合わせあるから、あとはよろしく。あ……」
シュリは生徒会長室の方に体を向けていたが、その美しい髪を揺らしながら振り返った。
「もう分かったとは思うけど、以前会ったことがあるとか嘘を言ってキリヤの興味を引こうとしても無駄だよ。キリヤはね、平民は何もできない無能な存在で、王族や貴族に守られているだけのお荷物だって思っているから」
そう言うと、シュリもユノに興味を失ったとでも言うように背を向けてその場から立ち去った。
「倉庫はこっちだ」
マコレはキリヤの机が置いてある方とは逆の奥にある扉へとユノを案内した。
「うわっ……ゴホッ」
古めかしい木の扉を開けると、目の前に埃が舞ってユノは思わず噎せた。
「あー……埃すごいから……」
自分は一歩後ろに下がって埃を避けていたマコレが言う。
「じゃ、後はよろしく。平民はこういうの得意なんだろ。今まで侍従にやらせていたけど、生徒会室は基本的に関係者以外立入禁止だから、俺たちの侍従入れる手続きも面倒くさくてさ。精々役に立ってくれよ」
マコレはそう言い捨てて去って行った。
「こんなに汚くては今まで侍従も大変だっただろうな」
埃だらけの室内を見てユノは溜息を吐く。
生徒会室の優美さが嘘のような汚さだ。
「このままの状態で物品だけ探してもいいけど、綺麗な方がこの後使いやすいよね」
そう思ってユノが静かに汚い倉庫に向かって指を振ると、部屋中の白い埃が部屋の一箇所に一気に集めて、倉庫の中にあったゴミ箱に落とした。
「ここまで汚いと清掃魔法もやりがいがあるなぁ」
平民中心のスタンダードクラスは毎日の清掃でも業者は入れずに自分たちで行うので、清掃魔法は慣れたものだった。ハイクラスの者は清掃魔法なんて使うこともないだろうが、そもそも授業料が違うのでその点について文句を言うつもりもない。
隅の方に張り巡らされていた蜘蛛の巣も一掃して、ランタンに付いていた汚れを落とすと薄暗かった倉庫はすっかり明るくなった。
ついでにランタンをきれいに拭いて、魔法油を注ぎ足すと、この部屋の火の精も喜んでくれた。
「綺麗になったら倉庫どころか、結構いい部屋かも」
片隅に置かれて埃を被っていたテーブルとソファを綺麗にしてセッテイングして、ゴチャゴチャと置かれていた物品は魔法の掛けられた収納ボックスに収めていく。
すると汚い倉庫はかなりすっきりとした。マコレに渡されたリストにあった物品を仕分けしながら収納したので、倉庫が片付いた頃には物品の仕分も終わっていた。
「はぁ……」
綺麗になった室内を見ると、満足感はあるがどうしても溜息が溢れてしまう。
孤高の王子と噂されるキリヤがユノとの再会を喜んでくれるとまでは期待していなかった。
だが、根は優しいはずの彼ならば、幼いときのあの出会いを覚えていてくれるのではないかという淡い期待はあった。
返しそびれてしまった彼の青い宝石のついたブローチを、そっとポケットの中で握りしめた。
その時だった。
「へぇ、さすが学年一位。キリヤに啖呵切るだけあるね。物品が揃っているだけじゃなくて、倉庫が見違えるほど綺麗だ。色んな人の侍従魔法使いが都度片付けてはくれてはいたんだけど、こんなには綺麗にならなかったよ。整理整頓って意外と頭の良し悪しが分かるポイントだよね」
背後から声がかかって、驚いたユノが振り返るとそこには紫色の髪を持つ男がいた。
「えっと……イヴァン・ポポフ……さん?」
先程生徒会室では、少しもユノに興味を示さなかったイヴァン・ポポフだった。
イヴァンはシュリの家と同様『占術』を使える『術師』の家系の貴族だ。
近年はシュリの家のフィザード家の『占術』の方が選ばれることが多いらしく、ポポフ家はフィザード家より上の政府の要職には就けないでいるが、かなり歴史と格式がある家柄だ。
同時に彼の父親は王族・貴族と平民の間には生まれながら大きな隔たりがあり、両者の地は混ぜるべきではないと主張する純種主義者でも有名であった。
「そんなに警戒しないで。親は、親だよ。僕は親の考え方に全面的に賛成しているわけじゃない」
ユノの頭の中を読んだように紫色の髪にアメジストのような瞳を持つ男、イヴァンは静かに笑った。
「シュリの無理難題にも簡単に応えられたみたいだね。この短時間でこれって結構な魔力がないと無理だよね」
綺麗に並んだ物品を見てイヴァンが言ったそのとき。
「定例会の始まる時間だ。作業が終わってなければ平民の君は欠席でも構わない……え?! これは……イヴァンも手伝ったのか?」
ふわりとムスクの香りがしたと思うと、イヴァンの後ろから現れたのはキリヤだった。
「いや。僕は手伝ってないよ。物品も全部揃っている。こんな地味な見た目なのに凄いねぇ?」
「……作業が終わっているなら、どちらがやったのだとしてもどうでもいい。二人共定例会に出席するように」
面白そうに言うイヴァンには答えず、キリヤは最初に少し驚いたような表情を見せ倉庫内を一瞥しただけで、冷たく言うと身を翻して行ってしまった。
「はい」
ユノが応えたときにはキリヤも彼の香りもその場から消えていた。
「キリヤは平民の個人には興味がないみたいなんだ。とはいえ、国民の大部分を占める平民は守らなければならない存在だと強く思っているみたいだし、そんなに冷たい人ではないんだけどね。気にしたところでキリヤが変わることはないだろうから、あまり気に病むことはないと思うよ」
定例会が行われる生徒会室の中央にあるテーブルに向かうイヴァンの後ろに付いて、ユノは倉庫を出た。
そして身を翻すと、生徒会長室に行ってしまった。
ムスクの香りも同時に立ち消えた。
「はぁい。今行きまーす」
シュリは甘い声でキリヤに返事をするとユノの方に向き直った。
「ふうん。あくまでも図々しくここに居座るつもりなんだ。まぁいいや。ちょうど雑用係が必要だと思っていたんだよね。僕たちは午後の定例会の準備で忙しいから、雑用しといてよ。新入生歓迎会に必要な物品を倉庫から出さなきゃいけなかったんだ。侍従魔法使いにでもやらそうと思ってたけど呼ぶのも面倒だしちょうどよかった。定例会まで暇でしょ?」
キリヤが姿を消した途端、意地の悪い表情を美しい顔に浮かべたシュリが言う。
「物品?」
「そう。マコレ、こいつにリスト渡して倉庫の場所教えて」
シュリが顎で後ろに控えていた緑の髪のマコレに指示を出す。
マコレは頷いて指を振ると、自身の書類などを収めている優美な細工が施された箱が現れた。
箱はマコレの傍らのテーブルの上にゆっくりと落ち、ゆらゆらと蓋が開いた。
そこから一枚の羊皮紙が現れ、ユノの手元までやってきた。
ユノは羊皮紙を受け取って中身を確認する。
「こんなに?」
大きいものから細かいものまで百は超える物品のリストを見てユノは思わず声を漏らした。
「なんだ。平民の割には優秀って聞いたのに、こんなこともできないの?」
シュリは鼻で笑ったように言う。
「……どんな倉庫かわからないから絶対できるとは言い切れませんけど、やってみます」
「じゃ僕はキリヤと打ち合わせあるから、あとはよろしく。あ……」
シュリは生徒会長室の方に体を向けていたが、その美しい髪を揺らしながら振り返った。
「もう分かったとは思うけど、以前会ったことがあるとか嘘を言ってキリヤの興味を引こうとしても無駄だよ。キリヤはね、平民は何もできない無能な存在で、王族や貴族に守られているだけのお荷物だって思っているから」
そう言うと、シュリもユノに興味を失ったとでも言うように背を向けてその場から立ち去った。
「倉庫はこっちだ」
マコレはキリヤの机が置いてある方とは逆の奥にある扉へとユノを案内した。
「うわっ……ゴホッ」
古めかしい木の扉を開けると、目の前に埃が舞ってユノは思わず噎せた。
「あー……埃すごいから……」
自分は一歩後ろに下がって埃を避けていたマコレが言う。
「じゃ、後はよろしく。平民はこういうの得意なんだろ。今まで侍従にやらせていたけど、生徒会室は基本的に関係者以外立入禁止だから、俺たちの侍従入れる手続きも面倒くさくてさ。精々役に立ってくれよ」
マコレはそう言い捨てて去って行った。
「こんなに汚くては今まで侍従も大変だっただろうな」
埃だらけの室内を見てユノは溜息を吐く。
生徒会室の優美さが嘘のような汚さだ。
「このままの状態で物品だけ探してもいいけど、綺麗な方がこの後使いやすいよね」
そう思ってユノが静かに汚い倉庫に向かって指を振ると、部屋中の白い埃が部屋の一箇所に一気に集めて、倉庫の中にあったゴミ箱に落とした。
「ここまで汚いと清掃魔法もやりがいがあるなぁ」
平民中心のスタンダードクラスは毎日の清掃でも業者は入れずに自分たちで行うので、清掃魔法は慣れたものだった。ハイクラスの者は清掃魔法なんて使うこともないだろうが、そもそも授業料が違うのでその点について文句を言うつもりもない。
隅の方に張り巡らされていた蜘蛛の巣も一掃して、ランタンに付いていた汚れを落とすと薄暗かった倉庫はすっかり明るくなった。
ついでにランタンをきれいに拭いて、魔法油を注ぎ足すと、この部屋の火の精も喜んでくれた。
「綺麗になったら倉庫どころか、結構いい部屋かも」
片隅に置かれて埃を被っていたテーブルとソファを綺麗にしてセッテイングして、ゴチャゴチャと置かれていた物品は魔法の掛けられた収納ボックスに収めていく。
すると汚い倉庫はかなりすっきりとした。マコレに渡されたリストにあった物品を仕分けしながら収納したので、倉庫が片付いた頃には物品の仕分も終わっていた。
「はぁ……」
綺麗になった室内を見ると、満足感はあるがどうしても溜息が溢れてしまう。
孤高の王子と噂されるキリヤがユノとの再会を喜んでくれるとまでは期待していなかった。
だが、根は優しいはずの彼ならば、幼いときのあの出会いを覚えていてくれるのではないかという淡い期待はあった。
返しそびれてしまった彼の青い宝石のついたブローチを、そっとポケットの中で握りしめた。
その時だった。
「へぇ、さすが学年一位。キリヤに啖呵切るだけあるね。物品が揃っているだけじゃなくて、倉庫が見違えるほど綺麗だ。色んな人の侍従魔法使いが都度片付けてはくれてはいたんだけど、こんなには綺麗にならなかったよ。整理整頓って意外と頭の良し悪しが分かるポイントだよね」
背後から声がかかって、驚いたユノが振り返るとそこには紫色の髪を持つ男がいた。
「えっと……イヴァン・ポポフ……さん?」
先程生徒会室では、少しもユノに興味を示さなかったイヴァン・ポポフだった。
イヴァンはシュリの家と同様『占術』を使える『術師』の家系の貴族だ。
近年はシュリの家のフィザード家の『占術』の方が選ばれることが多いらしく、ポポフ家はフィザード家より上の政府の要職には就けないでいるが、かなり歴史と格式がある家柄だ。
同時に彼の父親は王族・貴族と平民の間には生まれながら大きな隔たりがあり、両者の地は混ぜるべきではないと主張する純種主義者でも有名であった。
「そんなに警戒しないで。親は、親だよ。僕は親の考え方に全面的に賛成しているわけじゃない」
ユノの頭の中を読んだように紫色の髪にアメジストのような瞳を持つ男、イヴァンは静かに笑った。
「シュリの無理難題にも簡単に応えられたみたいだね。この短時間でこれって結構な魔力がないと無理だよね」
綺麗に並んだ物品を見てイヴァンが言ったそのとき。
「定例会の始まる時間だ。作業が終わってなければ平民の君は欠席でも構わない……え?! これは……イヴァンも手伝ったのか?」
ふわりとムスクの香りがしたと思うと、イヴァンの後ろから現れたのはキリヤだった。
「いや。僕は手伝ってないよ。物品も全部揃っている。こんな地味な見た目なのに凄いねぇ?」
「……作業が終わっているなら、どちらがやったのだとしてもどうでもいい。二人共定例会に出席するように」
面白そうに言うイヴァンには答えず、キリヤは最初に少し驚いたような表情を見せ倉庫内を一瞥しただけで、冷たく言うと身を翻して行ってしまった。
「はい」
ユノが応えたときにはキリヤも彼の香りもその場から消えていた。
「キリヤは平民の個人には興味がないみたいなんだ。とはいえ、国民の大部分を占める平民は守らなければならない存在だと強く思っているみたいだし、そんなに冷たい人ではないんだけどね。気にしたところでキリヤが変わることはないだろうから、あまり気に病むことはないと思うよ」
定例会が行われる生徒会室の中央にあるテーブルに向かうイヴァンの後ろに付いて、ユノは倉庫を出た。
253
お気に入りに追加
4,316
あなたにおすすめの小説

親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない
Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。
かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。
後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。
群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って……
冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。
表紙は友人絵師kouma.作です♪
【完結】僕はキミ専属の魔力付与能力者
みやこ嬢
BL
【2025/01/24 完結、ファンタジーBL】
リアンはウラガヌス伯爵家の養い子。魔力がないという理由で貴族教育を受けさせてもらえないまま18の成人を迎えた。伯爵家の兄妹に良いように使われてきたリアンにとって唯一安らげる場所は月に数度訪れる孤児院だけ。その孤児院でたまに会う友人『サイ』と一緒に子どもたちと遊んでいる間は嫌なことを全て忘れられた。
ある日、リアンに魔力付与能力があることが判明する。能力を見抜いた魔法省職員ドロテアがウラガヌス伯爵家にリアンの今後について話に行くが、何故か軟禁されてしまう。ウラガヌス伯爵はリアンの能力を利用して高位貴族に娘を嫁がせようと画策していた。
そして見合いの日、リアンは初めて孤児院以外の場所で友人『サイ』に出会う。彼はレイディエーレ侯爵家の跡取り息子サイラスだったのだ。明らかな身分の違いや彼を騙す片棒を担いだ負い目からサイラスを拒絶してしまうリアン。
「君とは対等な友人だと思っていた」
素直になれない魔力付与能力者リアンと、無自覚なままリアンをそばに置こうとするサイラス。両片想い状態の二人が様々な障害を乗り越えて幸せを掴むまでの物語です。
【独占欲強め侯爵家跡取り×ワケあり魔力付与能力者】
* * *
2024/11/15 一瞬ホトラン入ってました。感謝!

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

からかわれていると思ってたら本気だった?!
雨宮里玖
BL
御曹司カリスマ冷静沈着クール美形高校生×貧乏で平凡な高校生
《あらすじ》
ヒカルに告白をされ、まさか俺なんかを好きになるはずないだろと疑いながらも付き合うことにした。
ある日、「あいつ間に受けてやんの」「身の程知らずだな」とヒカルが友人と話しているところを聞いてしまい、やっぱりからかわれていただけだったと知り、ショックを受ける弦。騙された怒りをヒカルにぶつけて、ヒカルに別れを告げる——。
葛葉ヒカル(18)高校三年生。財閥次男。完璧。カリスマ。
弦(18)高校三年生。父子家庭。貧乏。
葛葉一真(20)財閥長男。爽やかイケメン。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる