セクサロイドは幼なじみに恋をする 〜近未来、人権のない「セックス人形」として生きる少年の初恋と青春〜 18禁SF要素ありBL小説 完結済

丸井マロ

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第6章 手がかり

1 ※R18

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 タケルが受けた責め苦よりはマシだったのだろう。

 彼は、四人の男に左右両方の乳首、ペニス、そしてアナルの四点を同時に責められ、失神しても許されなかった。

 強すぎる刺激に何度も気を失い、そのたびに顔を叩かれたり揺さぶられたりして起こされ、また機械で乳首や恥部を責められて失神する──それが何回もくりかえされ、しまいには心停止に陥り、その場で心臓マッサージを施される様子まで撮影されていた。

 あれに比べれば、僕がやられたことのほうが遥かに楽だとはわかっていても、気分は最悪だった。

「お前、白目を剥いてよがり狂ってたぞ」

 僕は手足の拘束を外されても、起き上がるどころか、両脚を閉じ合わせる力も残っていなかった。

「まさかお前が、こういうプレイが好きだったとはな」

 げらげらと哄笑が落ちてくる。
 反論する気力もない。

 僕は自分を傷つける嘲りの前に、なす術もなく裸体を晒したままだった。

「ここは……」

 林田は僕のペニスをつかんだ。
 萎れたそれは、ひりひりと沁みるような痛みに疼いている。

 亀頭を守る皮を剥かれ、露出した粘膜質の部分を指の腹で撫でられると、引きつるような鋭い痛みが走るが、ずっと泣き叫んでいたせいで声が枯れて、嗄声が漏れるだけだった。

「こんなに真っ赤になってるぞ。どうだ、こうすると痛いだろう?」

 しばらくの間、林田は僕のペニスや乳首を指で嬲って遊んでいたが、疲れ果てて彼の望むような反応ができない僕に腹を立てたようだ。

「セックスしか能がないセクサロイドのくせに、あれしきのことで前後不覚になるとは。だらしない!」

 彼はそばにあったベルトをつかむと、僕の太ももを打ち据えた。

「アア──ッ!」

「お前のザーメンやら小便やらでビショビショだ、きれいに掃除しておけよ」

 体を曲げて痛みにわななく僕に命じると、彼はシャワーを浴びに出て行った。

 僕は疲れて、痛くて、惨めで、泣きたい気分なのに、もう涙は出てこなかった。

 からからに乾いて、干からびていた。

 でも、タケルはもっと辛い目に遭っている。

 僕は自分が失禁したせいで冷たく濡れたシーツに肢体を投げ出したまま、目を閉じて心で泣いた。
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