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第1章 秘儀
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ふたりの出仕が前に進み出て、雪千代と鶴千代に目隠しをした。
儀式中は決して声を上げてはならないと、事前に兄弟は言い含められている。
ふたたび、祝詞の合唱がはじまった。
雪千代と鶴千代、ひとりに対して四人の出仕が近づき、両手、右足、左足、腰を押さえる。
立浪は、雪千代の前に立ち、両手首を頭上でひとまとめにつかんだ。
さらにふたりの出仕が進み出て、兄弟が着ているものを脱がせはじめた。
脱いだ衣装が腕や足を通る瞬間をのぞいては、兄弟の両足を肩幅に開き、両腕を頭上にあげた姿勢で四肢の自由を奪ったまま、手早く衣装を一枚ずつ剥いていく。
やがて、兄弟は、生まれたままの姿になった。
ふたりの出仕が、儀式に使用する道具を載せた三方を捧げ持って近づいてきた。
三方の上には、数本の張り型が並んでいる。
親指ほどの太さのものから、平均的な成人男性の男根と同じくらいのものまで、少しずつ太さの異なる張り型が五本あり、それが二台あった。
三方を捧げ持った出仕が床に膝をつくのを合図に、雪千代と鶴千代は祭壇の上に乗せられ、仰向けにされると、膝を曲げて両脚を大きく拡げられた。
兄弟は、力強い何人もの男たちの手によって、祭壇の上で蛙がひっくり返ったような姿勢に縫い付けられた。
まだ子供の形をした陰茎と陰嚢、そして菊座と、恥ずかしいところがすべて丸見えになる。
禰宜の中で年長の二人が、祭壇の前に進み出た。
彼らは指に油を絡め、少年の秘部に触れた。
「……!」
雪千代と鶴千代は、反射的に腰をよじるが、二人を押さえつけている出仕らは、生贄が動かないようにと腕に力を込める。
神職らの監視の中で、年長の禰宜らは、雪千代と鶴千代の蕾に、油でぬるつく人差し指を挿入した。
儀式中は決して声を上げてはならないと、事前に兄弟は言い含められている。
ふたたび、祝詞の合唱がはじまった。
雪千代と鶴千代、ひとりに対して四人の出仕が近づき、両手、右足、左足、腰を押さえる。
立浪は、雪千代の前に立ち、両手首を頭上でひとまとめにつかんだ。
さらにふたりの出仕が進み出て、兄弟が着ているものを脱がせはじめた。
脱いだ衣装が腕や足を通る瞬間をのぞいては、兄弟の両足を肩幅に開き、両腕を頭上にあげた姿勢で四肢の自由を奪ったまま、手早く衣装を一枚ずつ剥いていく。
やがて、兄弟は、生まれたままの姿になった。
ふたりの出仕が、儀式に使用する道具を載せた三方を捧げ持って近づいてきた。
三方の上には、数本の張り型が並んでいる。
親指ほどの太さのものから、平均的な成人男性の男根と同じくらいのものまで、少しずつ太さの異なる張り型が五本あり、それが二台あった。
三方を捧げ持った出仕が床に膝をつくのを合図に、雪千代と鶴千代は祭壇の上に乗せられ、仰向けにされると、膝を曲げて両脚を大きく拡げられた。
兄弟は、力強い何人もの男たちの手によって、祭壇の上で蛙がひっくり返ったような姿勢に縫い付けられた。
まだ子供の形をした陰茎と陰嚢、そして菊座と、恥ずかしいところがすべて丸見えになる。
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彼らは指に油を絡め、少年の秘部に触れた。
「……!」
雪千代と鶴千代は、反射的に腰をよじるが、二人を押さえつけている出仕らは、生贄が動かないようにと腕に力を込める。
神職らの監視の中で、年長の禰宜らは、雪千代と鶴千代の蕾に、油でぬるつく人差し指を挿入した。
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