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第20章 春再来
最終話
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翌年の春。
美しい青年が、裸足に小袖一枚を羽織り、衿をはだけたまま、江戸の町を歩いている。
小唄でも歌うように何やら口ずさんでいるものの、何を歌っているのかはっきりしない。
彼が正気でないのは明らかだが、顔立ちが美しく、その姿は儚げであるせいか、見る者に哀れを誘った。
通り過ぎる人々は、振り向き、ある者は足を止めて、彼を見つめる。
「頭がいかれちまってるのかな」
「あんな美男なのに、気の毒なもんだねぇ」
「あれで頭がまともなら、男からも女からも引く手あまただろうに」
口さがない町人のさえずりを尻目に、彼はまるで夢を見ているかのような、幸せそうな微笑を浮かべている。
「お雪さん」
仙千代が追いついた。
「家に帰りましょう」
そう言うと、お雪が羽織っている小袖の前を合わせて帯を結び直してやり、子供にするように手を取って家路についた。
「お帰りなさい」
仙千代とお雪の帰りを迎えたのは、欣栄と蔵人、そして、お孝の三人だった。
仙千代と蔵人は、今、医者見習いとして欣栄の手伝いをしている。
お孝は仙千代の妹で、かつての蔵人の婚約者だ。
かつてと付くのは、今、彼女は飯田欣栄と婚約しているからである。
蔵人は、長谷川家の嫡男としての権利を弟に譲ると、医師を目指して、仙千代と共に欣栄に弟子入りした。
お孝は、蔵人に呼び寄せられて江戸に来て、欣栄を一目見るなり恋に落ちた。
彼女は蔵人と婚約してはいたものの、仙千代と蔵人が衆道の契を交わした関係にあることを知っており、実の兄と恋仲にある男との婚約に困惑を隠せなかった。
しかし、両親を失い、何の後ろ盾もない彼女は、まわりの大人たちの言うなりになるしかなかった。
困惑を抱えたまま江戸に来た彼女は、欣栄と出会って、初めて自分の意思を持った。
「わたくしは欣栄さまの妻になりとうございます」
今度は、欣栄が困惑する番だった。
婚姻が重要な政治的意図をもつ将軍家や大名家であれば、お孝の年頃の娘でも、当たり前のように結婚対象になる。
しかし、中級武家の場合、娘に縁談が持ち上がるのは、せいぜい十七、八歳になってからで、城勤めを経験して、二十二、三になってから結婚する女性も多くいた。
「無論、お孝ちゃんのことは好きだが、妹に抱くような気持ちで、惚れた腫れたとは別物なのだ」
欣栄にとって、お孝は、まだ庇護すべく子供であり、異性として見ることは出来なかった。
「では、出来るだけ急いで大人になります。せめて婚約だけでもしていただけますか?」
まだ十三ながら、芯の強さの滲み出る口調と、こうと決めたら梃子でも動かない様子に、欣栄は根負けした。
お孝と欣栄の婚約を、蔵人も仙千代も、心から祝福した。
仙千代と蔵人、お孝、そしてお雪を引き取って、欣栄の家は一気に大所帯になった。
賑やかながら穏やかな日常が流れ、季節は巡り、仙千代が江戸に来て二度目の春がやって来た。
お雪の心は、はるか遠くをさまよったまま、なかなか現実に帰って来ようとしなかった。
彼には美しいものだけが見え、優しい声だけが聞こえているようだった。
「お雪さんは、治るのでしょうか?」
仙千代の問い掛けに、
「さあ、わからぬ」
欣栄は、薬研をひく手を止めると、お雪に目を向けた。
「あの若者は、正気を保っていたら耐えられないほど過酷な境遇にいた。死が唯一の救いに思えるほどの生き地獄だったが故に、自ら心を殺したのだろう」
「お雪さんは、生き抜くために、正気を手放したと?」
「そうせざるを得ないほど、彼は凄まじい恐怖に曝されていた。彼を苛んでいた困難が深刻であればあるほど、命は助かったからと言って、そう易々と心は元に戻りはしない」
仙千代の目線の先で、お雪は、庭先に植えられた桜の木の下にいた。
はらはらと花吹雪が舞い落ち、お雪はそれを受けとめようと、手のひらを上にして腕をのばす。
「皆さん、昼餉が出来ました」
お孝の声がした。
仙千代はそちらに返事をすると、お雪を迎えに庭に降りた。
「お雪さん、飯にしよう」
そう声をかけるとお雪は振り向き、仙千代はお雪の手をとって家の中に入った。
囲炉裏のある座敷に行くと、お孝と女中が御膳を運んでいるところで、ちょうど欣栄と蔵人もやって来た。
「昼餉が済んだら、患者の家々をまわる。そなたたちも付いてきなさい」
欣栄の言葉に、
「はい」
仙千代と蔵人は同時に返事をして、お互いに顔を見合わせた。
その様子を見ていたお孝が、耐えきれずに吹き出した。
「何がおかしい?」と、仙千代。
「いいえ、なにも。ただ、お二人はとても気が合うようだと思っただけです」
お孝は涼しい顔で言うと、大根の漬け物を口に運び、ぽりぽりと音を立てて咀嚼した。
そんな彼女に、欣栄はあたたかな眼差しを向ける。
仙千代も音を立てて漬け物を噛みながら、慎ましくも平和な日常の、なにげない幸せを噛み締めた。
ふと、お雪に目をやると、一心不乱に食べているが、やはり元々の育ちが良いのだろう、箸使いやひとつひとつの所作はきれいだった。
それ故に、まるで餓鬼のように食べ物を口に運ぶ様子が哀れに見えた。
仙千代は、欣栄のもとで一生懸命に医術を学び、いずれは腕の良い医師になって、お雪を癒してあげたいと思った。
気鬱の病は未知の部分が多く、これという治療法は確立していないが、治らないと決まったわけではない。
完全に元のようには戻らなくても、彼の生活の質が少しでも良くなるように力になることは出来るだろう。
蔵人の決死の覚悟、欣栄の惜しみない協力によって、仙千代は人生を取り戻すことが出来た。
一度は諦めた人生、他者の手によって再び与えられた命だからこそ、お雪のため、そして市井の苦しむ人々のために使おうと、仙千代は決意をあらたにした。
~おわり~
美しい青年が、裸足に小袖一枚を羽織り、衿をはだけたまま、江戸の町を歩いている。
小唄でも歌うように何やら口ずさんでいるものの、何を歌っているのかはっきりしない。
彼が正気でないのは明らかだが、顔立ちが美しく、その姿は儚げであるせいか、見る者に哀れを誘った。
通り過ぎる人々は、振り向き、ある者は足を止めて、彼を見つめる。
「頭がいかれちまってるのかな」
「あんな美男なのに、気の毒なもんだねぇ」
「あれで頭がまともなら、男からも女からも引く手あまただろうに」
口さがない町人のさえずりを尻目に、彼はまるで夢を見ているかのような、幸せそうな微笑を浮かべている。
「お雪さん」
仙千代が追いついた。
「家に帰りましょう」
そう言うと、お雪が羽織っている小袖の前を合わせて帯を結び直してやり、子供にするように手を取って家路についた。
「お帰りなさい」
仙千代とお雪の帰りを迎えたのは、欣栄と蔵人、そして、お孝の三人だった。
仙千代と蔵人は、今、医者見習いとして欣栄の手伝いをしている。
お孝は仙千代の妹で、かつての蔵人の婚約者だ。
かつてと付くのは、今、彼女は飯田欣栄と婚約しているからである。
蔵人は、長谷川家の嫡男としての権利を弟に譲ると、医師を目指して、仙千代と共に欣栄に弟子入りした。
お孝は、蔵人に呼び寄せられて江戸に来て、欣栄を一目見るなり恋に落ちた。
彼女は蔵人と婚約してはいたものの、仙千代と蔵人が衆道の契を交わした関係にあることを知っており、実の兄と恋仲にある男との婚約に困惑を隠せなかった。
しかし、両親を失い、何の後ろ盾もない彼女は、まわりの大人たちの言うなりになるしかなかった。
困惑を抱えたまま江戸に来た彼女は、欣栄と出会って、初めて自分の意思を持った。
「わたくしは欣栄さまの妻になりとうございます」
今度は、欣栄が困惑する番だった。
婚姻が重要な政治的意図をもつ将軍家や大名家であれば、お孝の年頃の娘でも、当たり前のように結婚対象になる。
しかし、中級武家の場合、娘に縁談が持ち上がるのは、せいぜい十七、八歳になってからで、城勤めを経験して、二十二、三になってから結婚する女性も多くいた。
「無論、お孝ちゃんのことは好きだが、妹に抱くような気持ちで、惚れた腫れたとは別物なのだ」
欣栄にとって、お孝は、まだ庇護すべく子供であり、異性として見ることは出来なかった。
「では、出来るだけ急いで大人になります。せめて婚約だけでもしていただけますか?」
まだ十三ながら、芯の強さの滲み出る口調と、こうと決めたら梃子でも動かない様子に、欣栄は根負けした。
お孝と欣栄の婚約を、蔵人も仙千代も、心から祝福した。
仙千代と蔵人、お孝、そしてお雪を引き取って、欣栄の家は一気に大所帯になった。
賑やかながら穏やかな日常が流れ、季節は巡り、仙千代が江戸に来て二度目の春がやって来た。
お雪の心は、はるか遠くをさまよったまま、なかなか現実に帰って来ようとしなかった。
彼には美しいものだけが見え、優しい声だけが聞こえているようだった。
「お雪さんは、治るのでしょうか?」
仙千代の問い掛けに、
「さあ、わからぬ」
欣栄は、薬研をひく手を止めると、お雪に目を向けた。
「あの若者は、正気を保っていたら耐えられないほど過酷な境遇にいた。死が唯一の救いに思えるほどの生き地獄だったが故に、自ら心を殺したのだろう」
「お雪さんは、生き抜くために、正気を手放したと?」
「そうせざるを得ないほど、彼は凄まじい恐怖に曝されていた。彼を苛んでいた困難が深刻であればあるほど、命は助かったからと言って、そう易々と心は元に戻りはしない」
仙千代の目線の先で、お雪は、庭先に植えられた桜の木の下にいた。
はらはらと花吹雪が舞い落ち、お雪はそれを受けとめようと、手のひらを上にして腕をのばす。
「皆さん、昼餉が出来ました」
お孝の声がした。
仙千代はそちらに返事をすると、お雪を迎えに庭に降りた。
「お雪さん、飯にしよう」
そう声をかけるとお雪は振り向き、仙千代はお雪の手をとって家の中に入った。
囲炉裏のある座敷に行くと、お孝と女中が御膳を運んでいるところで、ちょうど欣栄と蔵人もやって来た。
「昼餉が済んだら、患者の家々をまわる。そなたたちも付いてきなさい」
欣栄の言葉に、
「はい」
仙千代と蔵人は同時に返事をして、お互いに顔を見合わせた。
その様子を見ていたお孝が、耐えきれずに吹き出した。
「何がおかしい?」と、仙千代。
「いいえ、なにも。ただ、お二人はとても気が合うようだと思っただけです」
お孝は涼しい顔で言うと、大根の漬け物を口に運び、ぽりぽりと音を立てて咀嚼した。
そんな彼女に、欣栄はあたたかな眼差しを向ける。
仙千代も音を立てて漬け物を噛みながら、慎ましくも平和な日常の、なにげない幸せを噛み締めた。
ふと、お雪に目をやると、一心不乱に食べているが、やはり元々の育ちが良いのだろう、箸使いやひとつひとつの所作はきれいだった。
それ故に、まるで餓鬼のように食べ物を口に運ぶ様子が哀れに見えた。
仙千代は、欣栄のもとで一生懸命に医術を学び、いずれは腕の良い医師になって、お雪を癒してあげたいと思った。
気鬱の病は未知の部分が多く、これという治療法は確立していないが、治らないと決まったわけではない。
完全に元のようには戻らなくても、彼の生活の質が少しでも良くなるように力になることは出来るだろう。
蔵人の決死の覚悟、欣栄の惜しみない協力によって、仙千代は人生を取り戻すことが出来た。
一度は諦めた人生、他者の手によって再び与えられた命だからこそ、お雪のため、そして市井の苦しむ人々のために使おうと、仙千代は決意をあらたにした。
~おわり~
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