色地獄 〜会津藩士の美少年が男娼に身を落として〜 18禁 BL時代小説【完結】

丸井マロ

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第13章 身請け

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 仙千代が連れて行かれた先は、裕福な商人の別邸といった佇まいをしていたが、立派な門を構えており、二人の門衛が立っていた。

 武家屋敷とはおもむきが異なるものの、部屋数は多く、小さな庭は手入れが行き届き、遅咲きの紫陽花が咲いている。

 駕籠は、中庭で停まった。

 仙千代は駕籠をおりて、見張り役の男たちに挟まれ、濡れ縁から屋敷の中に入った。

 ──この屋敷の何処かにお雪さんがいるのだろうか。

 廊下を歩き、連れて行かれたのは、座敷牢だった。

 仙千代は言葉を失った。

 窓のない六畳ほどの部屋と廊下の間に、襖のかわりに格子戸が嵌められ、大きな南京錠が掛かっている。

「さあ、入れ」

 男のひとりが格子戸を開けて、仙千代を促した。

 仙千代がおとなしく中に入ると、格子戸が閉じられ、ガチャガチャと重々しい金属音を立てて錠に鍵がかけられた。

 座敷牢の前には、二人の男が見張りに立った。

 浪人なのだろうか、腰に大小を差して、手には木刀を持っている。 

 仙千代は観念して、畳の上に腰を下ろした。

 あまり待つことなく、大黒屋久兵衛が姿をあらわした。

「仙、待っていたよ」

 好色そうな顔に、冷酷そうな目。

「近う寄れ」

 大黒屋は格子の前に立ち、仙千代を手招きした。

「しゃぶりなさい」

 彼は着流しの小袖の前から、凶悪な逸物を取り出すと、格子の隙間から差し入れた。

 格子越しに、仙千代は大黒屋と向き合い、ひざまずいた。

 そして、両顎を思いっきり開いて、それを口に含んだ。

 すでにいきり勃っているそれは、亀頭部分だけで仙千代の口腔をいっぱいに塞ぐ。

「いい子だ」

 大黒屋は格子の隙間から両腕を突っ込み、仙千代の前髪を鷲掴みにした。

 巨大なものを相手の喉の奥にまで挿入すると、喉の粘膜の輪がギュッとしめつけてくる場所がある。

 腰を前後して、その輪に亀頭を出入りさせ、粘膜で擦られる感触を楽しむ。

「うぐ……んん……!」

 仙千代はえづくが、咽喉が塞がれているので、くぐもった嗚咽が漏れるだけだ。

 息をすることもできず、苦しくなると、大黒屋は口を開放して咳と息をさせてくれるが、仙千代の呼吸が戻ると、また喉を犯される。

 あまりの苦しみに気が遠くなりかけた頃、硬いものが口から引き抜かれた。

 その直後、顔に子種をぶちまけられた。
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