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第6章 生臭坊主
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「はぁっ、ああ……あン……」
仙千代は、媚びを含んだ声を漏らす。
その尻に咥え込んでいるのは、いくつかの玉を数珠つなぎにした性具だった。
「どうだ、気持ちよいだろう?」
そう訊ねたのは、仙千代が川上屋に来た日、初めて寝た客、あの高齢の僧侶だった。
坊主が手にした道具は、大きさの異なる五つの玉が糸で繋がれ、一番手前に金属の輪がついている。
輪に直に繋がる玉の直径は、成人男性の勃起した男根の太さと同程度だが、輪から遠くなるほど玉が小さくなるため、年若い少年の菊座を開発するには、ちょうどよい道具だ。
坊主が輪に指をかけ、尻の中に埋まった玉を少しだけ引いて動かすと、仙千代の幼い男根は、ビクン、と脈打つ。
「おぬしのここは──」
そう言って、坊主は指先を舐めると、仙千代の男根をそっと撫でた。
「とても良いと言っておる。まことに正直な肉体じゃ」
仙千代は褥の上で、折った膝の裏に自らの腕をまわし、両脚を大きく拡げている。
そのまま身動きしないようにと命じられた為、恥部を赤裸々に曝け出した卑猥な姿勢を強いられていた。
初めて川上屋で過ごした夜は、この坊主が気持ち悪くて、嫌で嫌でたまらなかった。
しかし、その後、いろいろな客を相手にして、痛い目にも遭った。
今宵、この坊主から指名が入ったと知らされたときは、今日は痛い目に遭わないで済むと嬉しく感じた。
こんな気色悪い坊主に抱かれることを喜ぶようになるとは、己もずいぶん汚れてしまったものだと仙千代は思った。
体だけではなく、心も。
仙千代は、媚びを含んだ声を漏らす。
その尻に咥え込んでいるのは、いくつかの玉を数珠つなぎにした性具だった。
「どうだ、気持ちよいだろう?」
そう訊ねたのは、仙千代が川上屋に来た日、初めて寝た客、あの高齢の僧侶だった。
坊主が手にした道具は、大きさの異なる五つの玉が糸で繋がれ、一番手前に金属の輪がついている。
輪に直に繋がる玉の直径は、成人男性の勃起した男根の太さと同程度だが、輪から遠くなるほど玉が小さくなるため、年若い少年の菊座を開発するには、ちょうどよい道具だ。
坊主が輪に指をかけ、尻の中に埋まった玉を少しだけ引いて動かすと、仙千代の幼い男根は、ビクン、と脈打つ。
「おぬしのここは──」
そう言って、坊主は指先を舐めると、仙千代の男根をそっと撫でた。
「とても良いと言っておる。まことに正直な肉体じゃ」
仙千代は褥の上で、折った膝の裏に自らの腕をまわし、両脚を大きく拡げている。
そのまま身動きしないようにと命じられた為、恥部を赤裸々に曝け出した卑猥な姿勢を強いられていた。
初めて川上屋で過ごした夜は、この坊主が気持ち悪くて、嫌で嫌でたまらなかった。
しかし、その後、いろいろな客を相手にして、痛い目にも遭った。
今宵、この坊主から指名が入ったと知らされたときは、今日は痛い目に遭わないで済むと嬉しく感じた。
こんな気色悪い坊主に抱かれることを喜ぶようになるとは、己もずいぶん汚れてしまったものだと仙千代は思った。
体だけではなく、心も。
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