色地獄 〜会津藩士の美少年が男娼に身を落として〜 18禁 BL時代小説【完結】

丸井マロ

文字の大きさ
上 下
24 / 120
第4章 揚げ屋

しおりを挟む
「ああ! ご、五十人……くらいです……!」

 菊座を抉られるような痛みに、仙千代は悲鳴をあげる。

「五十人だと!」

 客は笑い声をあげながら、背後にいる家臣を振り向いた。

「これは驚いた。こいつはここに五十本もの肉棒をくわえこんだのか。かわいい顔をして、たいしたものだ」

 いきなり男根を突っ込むような野暮な真似はしないかわりに、ねちねちと責めたて、嘲笑を浴びせる。

 仙千代は、顔もわからぬこの客が怖かった。

 ちょんの間の客のほうがマシだと思った。

「短い間に五十人もの男に使い込まれたとあっては、ここもさぞ痛かろうのう」

 客は仙千代の尻に唾液を吐き、二本目の指を挿入した。

 仙千代は尻を震わせて痛みに耐える。

「指を吸い込むように蠢いておる」

 指をゆっくり抜き差ししながら、客は言った。

「もしかすると、これは名器かも知れぬのう」

 再度つばを吐くと、中指と薬指を挿入したまま、そこに人差し指を追加した。

「う……うう……」

 傷ついた菊座を拡げられる痛みに、仙千代は呻く。

 目隠しをする手拭いが吸収しきれなかった涙が、褥を濡らした。

「どれ、だいぶ拡がっただろう」

 客は指を引き抜いた。

「お前が吐き出してしまったから、ふのりはなしだ」

 その言葉に、仙千代はビクリとした。

「ただし、唾で濡らすのは許してやろう」

 客は仙千代の前髪をつかむと顔を上げさせる。

「舌を使って、唾をぬりなさい。舌だけでな」

 仙千代のくちびるに男根を押し当てて、客は酷薄な微笑を浮かべた。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

皇帝陛下の精子検査

雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。 しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。 このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。 焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

処理中です...