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第1章 川上屋
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「これは『いちぶのり』といって、潤滑油のかわりに使うものだ。口の中で唾とまぜろ」
主は仙千代の口にいちぶのりを入れた。
それは、ふのりを何層にも和紙に塗り込んで乾燥させたもので、ほんのりと甘みがあった。
しばらくして、それが口の中で溶けてドロドロになった頃、
「下帯を脱いだら、口の中のものを手のひらに出して、自分の指で菊座を拡げろ。まずは……お前は生童じゃないから中指でいいな。やれ」
言われたとおり仙千代は下帯を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になった。
粘液状のものを口から出して左手で受け、右手の中指で掬い取ると、自らの蕾に塗った。
そして、中指全体にふのりを絡めつけると、蕾に指先を押し当てた。
「んん……」
指を第一関節まで埋め込んだ。
痛みと惨めさに、もうすっかり干からびたと思っていた涙があふれ、頬に伝い流れていく。
「泣けば許されると思ってるのか、ええ?」
「い、いいえ……」
「じゃあ、泣いてる暇があればさっさとやれ」
「はい……」
仙千代はゆっくりと、指の根元まで、尻の中に埋め込んだ。
すでにそこは痛みと異物感で軋んでいるが、この程度で許されるはずがないのはわかっていた。
「ようし、いい子だ。今度は中指と薬指の二本を入れろ」
仙千代は中指を抜くと、手のひらのふのりを今度は二本の指にからめる。
そして、ゆっくり息を吐きながら、まずは中指を挿入すると、薬指の先で菊座のくちびるをめくるように、二本目の指の挿入を開始した。
強い痛みに息がつまりそうになるが、意識的に口を開けて深くゆっくりと呼吸をすることで、なんとか痛みを逃がそうとする。
「お前、かわいい顔をして、かなり慣れてるじゃねぇか、ええ?」
主の見下す目線が、胸に突き刺さる。
仙千代は目を伏せ、少しずつ、少しずつ、指を奥へと進めていく。
やがて、彼の菊座は、人差し指から薬指まで三本の指を飲みこんだ。
主は仙千代の口にいちぶのりを入れた。
それは、ふのりを何層にも和紙に塗り込んで乾燥させたもので、ほんのりと甘みがあった。
しばらくして、それが口の中で溶けてドロドロになった頃、
「下帯を脱いだら、口の中のものを手のひらに出して、自分の指で菊座を拡げろ。まずは……お前は生童じゃないから中指でいいな。やれ」
言われたとおり仙千代は下帯を脱ぎ、一糸まとわぬ姿になった。
粘液状のものを口から出して左手で受け、右手の中指で掬い取ると、自らの蕾に塗った。
そして、中指全体にふのりを絡めつけると、蕾に指先を押し当てた。
「んん……」
指を第一関節まで埋め込んだ。
痛みと惨めさに、もうすっかり干からびたと思っていた涙があふれ、頬に伝い流れていく。
「泣けば許されると思ってるのか、ええ?」
「い、いいえ……」
「じゃあ、泣いてる暇があればさっさとやれ」
「はい……」
仙千代はゆっくりと、指の根元まで、尻の中に埋め込んだ。
すでにそこは痛みと異物感で軋んでいるが、この程度で許されるはずがないのはわかっていた。
「ようし、いい子だ。今度は中指と薬指の二本を入れろ」
仙千代は中指を抜くと、手のひらのふのりを今度は二本の指にからめる。
そして、ゆっくり息を吐きながら、まずは中指を挿入すると、薬指の先で菊座のくちびるをめくるように、二本目の指の挿入を開始した。
強い痛みに息がつまりそうになるが、意識的に口を開けて深くゆっくりと呼吸をすることで、なんとか痛みを逃がそうとする。
「お前、かわいい顔をして、かなり慣れてるじゃねぇか、ええ?」
主の見下す目線が、胸に突き刺さる。
仙千代は目を伏せ、少しずつ、少しずつ、指を奥へと進めていく。
やがて、彼の菊座は、人差し指から薬指まで三本の指を飲みこんだ。
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