79 / 88
79話 談笑と疑問
しおりを挟むミケさんが、社長に就任して次の日。
ミケさんとフェニックスギルドの社長秘書にミツキ生きている事を伝え、俺の家に来てもらう事にした。
全ての事情を話して...
まあ、明日には、ミツキが死んだ事にして、1ヶ月が経つので、どうせ生きているって分かるんだけどね。
俺の家に来た2人は驚いていた。
ミツキが生きていると事実に。
「え...本当にミツキなの?亡霊じゃ...ないよ。」
「違うよ。ミツキは佐藤さんに助けて貰って生きているの。あと、久しぶりだね。ミケちゃん」
「森本さんも久しぶり!!」
「ひ、久しぶりです...」
2人は、ミツキが生きていることに驚いている。
そして、涙目になって嬉しそうにしている。
いや~少しいい事したな~
と、思っていた。
佐々木さんも、その光景をみて頷いている。
色々と話したいこともあるかもしれない。
家の中に案内して、茶菓子でも出して俺はその席から外れた。
その間、暇だからと佐々木さんの研究の手伝いを強制的に手伝いをさせられた。
何をしているが分からないが、色々とやっていると、3人が外に出る音がした。『3人で買い物かな』と思い、俺はまた研究の手を進めた。
なんやかんや、研究の手伝いに没頭していると、ミツキの呼ぶ声が聞こえた。
「ご飯できたよ~」
「分かった~佐々木さん。ご飯できたって」
「ん~」
俺と佐々木さんは、ミツキのいる場所に向かった。いつの間に、来たのか綾音さんも来ていた。
「クロウ様って、まさかカフェで出会った佐藤さんだなんて、驚きです!!」
「あ、そっか。まだ、正体とか明かしてなかったんだけ」
俺たちは、ミツキが作った厚切りとんかつを食べながら談笑した。
最近、厚切りとんかつをよく食べると思うが、美味しいから仕方がない。肉の厚さは、美味しさと比例してしまう。
少しピンクがかっているが、火は通っているので、病気の心配は要らない。
10時頃まで、談笑をし、ミケさんや秘書さんは今日はミツキの部屋で寝るそうだ。
翌朝、秘書さんとミケさんが帰るのに付き添った。ミツキが死んだと偽装して、1ヶ月が経ち冒険者ギルドに呼び出されたからである。
俺はミケさんのと秘書さんとは、冒険者ギルド前で別れ、俺は冒険者ギルド内に呼ばれた場所に入っていった。
何故か、一ヶ月前に対応してくれた色気のあるお姉さんではなく、一般男性職員が対応してきた。
あの、お姉さんが良かったな...と俺は少しガッカリした。
「え..と...単刀直入に言いますと、ミツキさんを殺そうとした人は見つけることが出来ませんでした。もしかすると、ミツキさんは単なる事故によるもののだったかもしれません。」
「いや、そんなはずは無いと思うけど?」
「すいません...我々冒険者職員の実力不足です。それと、1ヶ月が経ち捜査は単なる事故と処理されミツキさんは死亡した事は誤りと発表し、死亡事実を訂正します。」
これで、ミツキは生きていると新たに報告される。
何故、死亡扱いになった理由を添えて。
明日の新聞の一面を飾るだろう。
ミツキは、フェニックスギルドのタケルとパーティーを組んでいた時に、動画配信で有名になったからな。
俺は、疑問に残る。
だが、色々と手続きをさせたれ家に帰されてしまった。
20
お気に入りに追加
1,471
あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる