スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~

暁 とと

文字の大きさ
上 下
20 / 88

第20話 スケルトンは侮ってはいけない

しおりを挟む
10階層に向かった。
 目の前には、5階層で見た大きな扉があった。
ボス部屋だ...

ボス部屋の中を覗いてみる。
 ボスは、俺と同じくらいの大きさの錆び付いた剣を持った骨の魔物。
しかし、アーケイド・ボーンより小柄。というより、俺と同じくらいの大きさの骨が剣を地面に突き付け挑戦する者を待ち構えている様子だ。

普通スケルトンが持つ剣は、錆びてボロボロの剣で、鎧に当たっても斬れることはない。むしろ、スケルトンの方の剣が折れるような代物のハズなのだが、あのスケルトンが持つ剣は、『斬るぞ!!』と言うプレッシャーを肌で感じる。

 それに、あのボスはネットでは記載されていない、新種のボスの可能性がある。
ダンジョンのボスで、骨と言ったらアーケイド・ボーンしかしらないから。

じゃあ、目の前にいるボスは誰なのか?
未登録のボスと対戦するのは、正直怖いよ。
 だけど、ここで引くわけには行けない。
引いてしまったら、11階層があるか分からない道が閉ざされたままになってしまう。

俺は、決心して剣を構えながらボスの居る部屋に入って行った。



スケルトンの前に立つと、体を震わせ不快な音を立てている。
 音が止まったと、思うとスケルトンは地面に刺さっている剣を抜き俺の方に一瞬で近づき胴体を切り離そうとした。

剣の振りが早すぎる。
 もし、この黒い革靴を履いていなければ、躱しきれず胴体は真っ二つに切り離されていた。
第2撃目は、魔剣で受け止めスケルトンを剣ごと振り飛ばした。

「ぬぅう....!?」

振り飛ばしたと思うと、スケルトンは剣の鞘を両手で持ち振り下ろした。
 スケルトンは、斬撃を繰り出した。

俺も、咄嗟に魔剣を振り下ろし炎の斬撃を放った。
 
「烈焔剣煌《れつえんけんこう)》!!」

俺と、スケルトンの斬撃がぶつかり合い相殺された。
 


さっきとは違う、長い不快な音。
 もしかして、喜んでいるのではないのだろうか?

「さっきから、なんなんだよ!!『炎砦《えんさい》』」

俺は、炎の壁を作り近づいてくるスケルトンを遠ざけ、「烈焔剣煌《れつえんけんこう)》!!」で、攻撃するが剣で受け流されてしまった。
   俺はスケルトンに近づきスケルトンの頭を飛ばし、地面に転がった。

「よっし!!」

勝ったと思ったと思い力が抜けた。しかし、スケルトンの頭は勝手に元のあった場所に戻り引っ付いた。
   再生系の魔物は、どこかに魔石が埋まっている。その魔石を潰す事で倒すことが出来る。
しかし、スケルトンには、魔石が見当たらない。
 どこに、隠している!?   

...

頭が完全に引っ付くと短い音を立てた後に、抜刀のような構えをした。
  
「なぁ!?」

スケルトンは、一気に近づき右から首を斬ろうとしてきた。
 俺は、寸前の所で止めることが出来た。

止められたら、スケルトンは体ごと回転して左から首を斬ろうとしてきたが、後ろに下がろうとつまずき運良く躱すことができた。

  倒れたおかげで、スケルトンの心臓部分である赤い小石位の魔石があばら骨の隙間から見つけることが出来た。

ーーーこんなに小さく、正面からは骨で隠れていたから見つからなかったのか...

これが、スケルトンの核で弱点の魔石だ。これを潰すことが出来ればスケルトンを倒すことが出来る。

スケルトンは大きく剣を振りかぶっている。スケルトンがその体勢で俺の攻撃を躱すことが出来ない。俺はスケルトンのあばら骨の隙間に魔剣を突き立て、スケルトンの魔石を破壊することが出来た。

苦戦した。運が良かった。
 もし、あの時、後ろに倒れて骨に隠れた魔石を見つけることが出来なければ、体力が尽きて逆に俺の首が飛んでいたかもしれない。

運良く倒す事が出来た。

危なかった......
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

処理中です...