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第17話 革靴は、音がいい。
しおりを挟むアーケイド・ボーンのドロップアイテムは、宝箱だった。
宝箱の中身は、どんな物が入っているのかドキドキしながら開ける。
動画配信で、宝箱を開ける動画を見たことがあるが宝箱の中身は、たまに空の時がある。その時の配信者は、めっちゃくちゃ落ち込んでた。
「お~おお??」
宝箱の中を少し開けると、中は暗く良く見えないが何か入っているのが分かった。
どんな、アイテムがあるのか開けると、黒い革靴が入っていた。
この、ダンジョンで出る着装品は、黒色しか出ないのだろうか?
まあ、カッコいいからいいけど。
早速、宝箱から出て来た黒い革靴を履くことにした。
歩いてみると、『コツコツ』と言う音を響かせる。
このコツコツと言う音がいい。
だけど、普段はスニーカーを履く俺には革靴は履くことに、違和感がある。
この違和感は、履いて慣らさないといけないな。
「この革靴は普通の革靴とは、やっぱり違う。革靴の割に軽い。俺が、最初に革靴を履いた時は歩くたびに足裏がツル感じがしていたのだが、それが無い。」
歩いてみたが、一つ感じたことがある。
体が軽い。
まるで、地球の重力が半分になったかのように感じる。
この、黒い革靴には体重と言う重さを半減する効果でもあるのだろうか?
体が軽くなりいつもの数倍の速さで、動くことが出来る。
アーケイド・ボーンを倒し、黒い革靴を使っていると、いつの間にか、6階層に繋がる階段が出現していた。
6階層に繋がる階段を使い、様子だけ見てまた明日攻略をしようと思う。
ダンジョンのボスは、1カ月に一回ほどで出現するので、戻ったら『ボスが復活!?』と言う心配はいらない。
6階層の様子を見ると、内装が少し変わったような気がする。壁が茶色だったのが、少し黒みがかっているいう感じだ。
まあ、変わったからと、魔物の強さは変わらない。それに、ダンジョンを進んでいくうちにダンジョン内部の様子が変わるのは普通だからね。
それに、6階層の魔物はどうやらゾンビのようだ。ゾンビは、心臓の核を潰さなければ死なないし、ドロップアイテムは出ないと、冒険者からの嫌われ者の魔物である。
ちなみに、ゾンビに噛まれたらゾンビになるって言うことは無い。ただただ、痛いだけだ。
ゾンビは、動きが遅い。
それに、攻撃が噛むか殴って来るだけなので、対処は楽だ。だけど、油断するとゾンビの力は強いので、殺されるかもしれないので、油断は禁物だ。
俺は、6階層の様子を確認することが出来たので、ダンジョンから出た。
この、黒い革靴のおかげで直ぐにダンジョンの出口に着くことが出来た。
だけど、俺は日常的に履いているスニーカーに慣れているので、ダンジョン以外では黒い革靴は使わないと思う。
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