スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~

暁 とと

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第10話 ~フェニックスギルド~驚き

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「どういう事だ!?」

フェニックスギルドの社長は、ギルドランキングの結果を見て近くの机を叩き、怒っている。

「どうなっているんだ!!今週のギルドランキングが8位も落ちているんだ!!タケルをスカウトしてボスのドロップアイテムや配信での認知度とかで確実に増えているはずなのに!!」
「....ほかのギルド員達も調子が悪いのでは...実際、今週のドロップアイテム獲得数はどのギルドも少ないようで...」
「うるさい!!黙れ。」

社長の秘書をしている女性が、答えた。
 しかし、社長は秘書を睨みつけ、秘書は社長の睨みつけに怯み後ろに下がった。

「おい、今週のドロップアイテム獲得数はどのくらいだ!!」
「はい」

秘書は、手に持っているタブレットを使い、フェニックスギルドのドロップアイテム獲得数を調べ始めた。

「先週より3割ほど、下がっています...」
「はあ!?3割だと!!3割も下がっているのか!!」
「はい...その通りです...」

秘書の人は、何度か確認して答えた。

「どうしてだ!!」
「わ、わかりません...ですが、タケルさんのおかげでボスの ドロップアイテムを獲得してきた事で、ランキングをそれほど下げる事が無かったのかと...もし、タケルさんがいなければ、80位になって居た可能性があります。」
「はあ!?」
「それと、タケルさんの配信によるフェニックスギルドメンバーとのコラボで全体的に登録者数などが増えたので、収益が上がったのもあります。」

秘書は淡々と、状況分析した事を社長に伝えている。

「配信の収益が上がっているのにか!?上がっているのに、ランキングが下がるとかおかしいだろ!?」
「はい...私も驚きです...」

秘書は小声で答えた。

「ふざけるな!!ギルドランキングはこのギルドの価値なんだぞ!!もっと、何か対策を考えろ!!」
「は、はい!!」

秘書は社長室を出て行った。

「なんで、3割も落ちたんだ?」

社長は、自分のパソコンを開きドロップアイテム獲得数量を自分で調べる事にした。

「ボスのドロップアイテムは確実に伸びている。だけど、ゴブリンとかコボルトの雑魚魔物のドロップアイテムが7割も減っているだと!?」

パソコンに表示されている結果に驚きを隠せない。

「おい、魔物のドロップアイテムで雑魚魔物のドロップアイテムが異常に減っている。どういう事だ?」
「さ、さあ~...」

社長は秘書の所に行き聞いたが、分からなかった。

「雑魚魔物も倒すように通達しろ」
「は、はい...ですが...」
「なんだ!?」
「い、いえ...」

秘書は何かを言いたそうだったが、社長がイライラして聞き返し、秘書は何も言えなくなり言われるがまま、フェニックスギルド全員にスマホに通達した。

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