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16話

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俺は、お城に帰りエナさんに出してもらったジャンボパフェを片手にゾビ男を探していた。
ゾビ男は、ほかのゾンビとは違い物が食べれたりする。

なので、色々ゾビ男に任さたりしていたので、ご褒美にこのジャンボパフェをあげることにした。

「ゾビ男~」
「アー」

ゾビ男の声のするところに来ると、相変わらず全身鎧の姿のゾビ男が居た。

「ゾビ男これ、あげる」

ゾビ男は、これが何かなのか分かっているのかジャンボパフェがある容器を持ちどこかに行った。
少し、待っていると空になった容器を渡された。

「ア~」

少し、声色がうれしそうな感じだった。
いったい、ゾビ男は何だろうと疑問に思いながらもゾビ男と別れ自分の部屋で寝ることにした。

****

数日が経ち、学園まであと数日になってしまった。
学園に行くと考えると憂鬱である。

そんなことを思いながら、寝間着からメイド服に着替えいつものように朝ご飯を用意しようとすると、キッチンの前に知っている顔の人がメイド服を着ている。

「おはよう~ルッチ」
「イーナさ...ここで何を?」

つい、「さん」を言いそうになった。
イーナはどうして、ここに居るのか聞いた。

「見て分からない?料理よ?」
「い、いや...見たら分かるけど」

確かに、見たら誰だって分かる。
しかし、そうじゃない。
俺は、どうやってここに来たかって言う事である。

外は、ゾンビが防衛の為にいっぱいいるはずなのに...

「どうやって、ここに入ったの?」
「ええっと、お母さんに頼んで家のドアから入って来たの」
「ええ...」

この、城の扉はどこでもつながるのか?
セキュリティーがガバガバじゃないか?

っと、この城の事を思っていると鍋から煙が漂ってきている。

「お。わ。イーナ鍋鍋!!」
「うぎゃ!!」

イーナは慌ててコンロの火を止めることを忘れているので、俺が慌ててキッチン内に入り鍋が置いてあるコンロの火を消した。

鍋は焦げ、鍋内に何が入っているのかよくわからない黒焦げ状態

「何を作ろうとしていたの?」
「シチュー...」

落ち込み気味に何を作ろうとしていたのか答えてくれた。
だから、鍋を使っていたのかっと思い材料はあるので、一緒に作ろことにした。

「じゃあ、一緒に作ろう」

野菜は俺が切り、新しい鍋に入れ野菜が柔らかくなるまで、イーナが野菜を炒め。次にお肉を入れ、お肉がいい感じに焼けると小麦粉・牛乳・バターの順で入れ調味料のコンソメを適量に入れるイーナが混ぜ込みようやくシチューの完成である。

「ふう、出来た。」
「ルッチって、やっぱり家庭的なのね。さすが、メイド服を着ていることはあるわね。」

すこし、照れるが...
本来は俺、男なんで心境が複雑である。

完成したシチューは、エナさんの部屋に持っていくらしくお皿によそい二人で一緒に運んだ。

「おまたせ~」
「イーナちゃんうまくできたじゃない」
「違う、ルッチにも手伝ってもらったの。最初のシチューは焦げて跡形もなく...」

エナさんの部屋には、ウリさんとエナさんが椅子に座り会話をしていた。
俺達は、シチューの入った皿を置いた。

「ありがとう、ルッチちゃん」

エナさんにお礼を言われ、俺も椅子に座り4人で囲ってシチューを食べることになった。


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