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30話

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リザードマンに襲われていた女性の元に行くと、気絶をしていた。
 たぶん、安心して緊張が途切れたんだと思う。
 僕は女性の盾をどかし意識を戻すようクロが入っていたリュックを枕にし寝かしてあげた。

「うう....」
「大丈夫か?これポーションのめる?」
「大丈夫ですか?」
「ビュウ?」

 少しすると女性は目を覚ましたので僕はポーションを手渡し、あぬみんとクロは心配で女性の顔を覗き込んだ。

「あ、ありがとうございます」
「いえいえ」

 女性はポーションを飲み落ち着いたところで僕は質問をした。

「なあ、なんでこんな所で一人で戦っていたんだ?」
「そうだぞ、一人で戦うなどアホです」
「す、すいません私の名前は高橋美奈です....実は親から逃げてきたんです....」
「親から?」
「私の親は冒険者ギルドのトップの人で、私は婚約を勝手に決められたので家出する事にしたんです。」
「なんでダンジョンなの?」
「はい、町だとこんな大きな盾を持っていると怪しまれるし腕には自信があったのでこっそりダンジョンに忍び込んいると迷って6階層まで来てしまったんです」
「そんな簡単にダンジョンに入ることが出来るのか?あんな厳重な警備なのに」
「簡単ですよ、あの鉄の板は魔物を外に出さない為だけに作られたものなので、自衛隊員が交代するため一時的に鉄の中から抜ける瞬間を狙って私が持っている大きな盾を踏み台に使い鉄の板を乗り越えて盾の背負う部分に所のゴム製の紐に手を伸ばて回収して、中に入ったんです。」

 っと、照れていた。
 っと僕はリザードマンの場所の魔石を拾いに行くと、魔石の他に鱗みたいなものがあった。

「なんだこれ?」

 僕は見ていると横から美奈さんが見てきた。

「珍しいですね、それドロップアイテムです。」

 ドロップアイテムは非常に珍しく、確率が20回討伐して1個出るかどうかのドロップアイテムは非常に価値が高い。
 たまに素材ではなく、武器をドロップすることがあるらしいが、それはボスだけらしい。

「売れば10万円ぐらいにはなるんじゃないでしょうか」
「じゅ、10万円!!」

 これが初ドロップアイテムっと思いもあるが、10万っと言う驚愕の値段にドロップしたウロコをまじまじと見ていた。

「浅沼よ、それを加工するとさらに頑丈な短剣にできるぞ」
「まじで!?」
「マジ」
「お願いします」

 僕はあぬみんにドロップしたウロコを渡した。

「思ったより魔石とか集まったし、帰るか」
「うむ、そうだな~」
「ビュウ~」
「はい帰りましょう」

 僕たちは、ダンジョンの上に上り外に出る事にした。
 帰りも魔物が出るが行きよりは楽に倒せた。
 それは、美奈さんがタンカーとして攻撃を防いでくれるので、体力の消費を抑えつつ帰ることができた。
 そういえば、黒煙玉を使う時がなかったな~

 そう思いダンジョンの出口にが見えてきた。
 すると、ダンジョンから出ようとすると、美奈さんが僕の背中を引っ張った。

「あの~浅沼さん~大変頼みにくい話なんですけど~」
「なに」
「私はダンジョンにこっそりと忍び込んだので、あとあと面倒な事になるのでお願いです私を隠しながらダンジョンの外に出てくれませんか!!お願いします」

っと勢いよく頼まれたので仕方なく受け入れる事にした。
 僕はあの自衛隊の人に見つからずに抜けるにはどうすれば~っと美奈さんを見ながら考えていると、大きな盾が目についた。

「その盾が使えるな」
「これですか?」
「その盾で美奈さんの体を隠しつつ外に出ることができるはず。」
「なるほどです」

 っと僕は美奈さんに渡された人が隠れるくらいの盾を渡され僕が持とうとすると、重すぎて持ち上がらなかった

「重い!!」
「頑張るのだ浅沼!!」
「ビュウ~ビュウ~」
「頑張ってください浅沼さん」

 っと応援されたが持ち上がらなかった。
 なので僕は美奈が盾を背負い、僕が美奈さんをおんぶする事にした。
あ、おんぶって言っても僕の背中に引っ付くだけで、本当に思い盾を持つわけではない。
別に盾は僕と同じくらいの背丈があるので後ろからも前からも見られても問題はない。
こんなのおぶったら、僕の腰がENDを迎える

「あぬみん、このバックと僕とクロの冒険者カードこれを機械に通して」
「わかった」
「クロはリュックの中に入って」
「ビュ」

僕はバレないかドキドキしているなか背中に柔らかい感触があった。

「よし、いくぞ」
「お疲れ様でした、ダンジョンなど変わった様子は無かったですか?」
「はい、特には」

「あぬみん、その機械に冒険者カードを置くんだよ~」

 っと、あぬみんに指示をした。

『浅沼様、あぬみん様、クロ様、お疲れ様でした。」

っと機会が言うと、鉄の扉が開いた。

 背中に背よっている、美奈さんがバレないかっとこの盾の事に触れないかドキドキしていたため僕は鉄の扉が開くのが遅く感じた。

「君、そんな盾背おっていたか?」
 僕は聞かれたく無かったことを横にいた自衛隊員に聞かれた。
 僕はかなり焦ったが、もう惚けるしか無かった。

「え?、元から背おっていましたけど」
「そうだったかな?」
後ろにある盾をじっと見ていた。

「浅沼さん!!」
「お、おい!!」

美奈さんはバレるのがふわんなのか小声で僕の名前を呼ばれ、さらに胸を押し付けられた。
僕は頭で「煩悩退散、煩悩退散、煩悩退散!!」っと叫び続けていた。

 鉄の扉が開き終わると僕はダンジョンの外に出ることができた。
 僕たちはダンジョンを出て、人がいない曲がり角を曲がり、重い盾と、美奈さんをおろした。

「はああああ~めっちゃドキドキしたあ~」
「本当ドキドキしました、浅沼さんありがとうございました」

 っ言われ僕は帰ろうとした。

「あぬみん帰ろっか」
「うん、そうだな疲れたよ。」
「ビュウ~」

 今日はあぬみんは大活躍であぬみんは疲れたようなので 、僕はあぬみんを抱っこして帰る事にした。

「じゃあ、、美奈さんちゃんと家に帰って親に謝るんだよ~」
「浅沼おろしてくれ、恥ずかしい」
「大丈夫だって、見た目子供だし」
「そういう問題では....」

 っと話しているとあぬみんが寝てしまった。
 それはそうだろう、今日はあぬみんが大活躍だったからな

 そんな事を思いながら、西駅に向かい電車に乗って東駅についた。

僕はあぬみんをダンジョン屋まで送り、自分の家に帰り夜ご飯にカップ麺(醤油味)を食べ就寝についた。

「クロおやすみ」
「ビュウ」

僕たちは布団を被り、眠りについた。

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