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16話

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僕はクロが入ったリュックを背負い、僕は近所の「ダンジョン屋」と言うお店で武器などを調達しに向かった。

「古い」
「ビュイイ」

 古いのは知っていたが僕が想像した数倍古かった。
 古い看板に「ダンジョン屋」っと言う文字がうっすら見え、お店の中が暗く入るのが怖い。

 僕は怖く店の前で立ち止まっていたが、時間が経つだけなので僕は「ゴクリ」っと唾を飲み込み勇気を振り絞り店の引き戸を「ガラガラ」っと開け入り口に足を踏み入れた。

「お邪魔します~」
「ピイイイ」

 僕は恐る恐る、入ると中は本当に駄菓子屋と同じ構造だった。

 机に小さな魔道具や魔石や小さな魔道具や非常食が置いてあり、壁には大きな魔道具や剣などが飾ってあった。

「うわ~この剣高すぎて買えないな~」
「ビュプ、ビュプ」

 僕は剣を手に取り眺め、クロはリュックから顔を出し、透明な箱に入っている魔石に反応していた。
 すると、レジの近くにある暖簾の奥から声がしてきた。

「なんじゃ、騒がしいの~」

 っと、若い女の子の声がしてきた

「ここのお店の人かな?」
「ビュウ?」

 僕とクロは暖簾の方をじっと見てみる、暖簾から黒いゴスロリを着た金髪ツインテールの子供が出てきた。

「おお~久々の客かサービスするぞ」

 っと、金髪ツインテールの子供は大人ぶった態度をとって僕は大人ぶりたい時期なんだな~っと僕は思った。

「あの~お店の人はいる?」
「我が店長だ」

 僕は金髪ツインテールの子供に大人の人を呼んで貰おうとしたら、金髪ツインテールの子供は胸を張って店長だと威張っていた。

「そうか~店番か~えらいね」
「子供扱いするな!!これでも我は500歳を優に超えているのだ!!」

 僕は子供が店番は偉いっと思い頭を撫でると手を振り払われ、「子供扱いするな!!」っと怒られ「我は500歳」だっと僕は指を刺された。

 こうゆう時期の子供って大人ぶりたいからな~っと思い金髪ツインテールの子供の心を傷つけてしまったので「ごめんなさい」っと丁寧に謝った。

「まあ、許してやろう。で、何を買い求めてきたのだ?」
「えっと、近くの低ランクダンジョンのボス戦に向けて武器とかポーションを調達しに....」
「あそこのダンジョンね、煙玉×3個と小爆弾×10個とポーション小×3個さえあれば良いんじゃない?」

 っと、的確な物がレジの机に置かれた

「あ、はい」
「合計で1650円です。」

 僕は財布から1650円丁度を出した。

「それ以外に、何か欲しい?」
「じゃあ、あそこにある魔石をください」
「あそこにあるのはスライムの魔石じゃぞ?使い道なんてないが....」

 っと、僕が何に使うのか悩んでいるので僕は何に使うか説明してあげた。

「魔石は僕の後ろのリュックにいるクロが食べるんだ」
「え!?」
「クロにあげてみる?」

 っと僕は机に並んでいるスライムの魔石を一個手に取り、金髪ツインテールの子供に渡しクロにあげてみるっと聞いていた。

「うん」

 僕はクロをリュックから出し、僕はクロを抱え金髪ツインテールの子供に近づけた、金髪ツインテールの子供は恐る恐る手を伸ばしクロに魔石をあげると、クロは金髪ツインテールの子供が持っている魔石を「パック」っと食べた。
 クロは嬉しそうに食べていた。

「クロ可愛い」
「でしょ」
「あんたの名前は何?」
「浅沼です」
「浅沼、我はお前を気に入った、無料でその魔石をあげる」
「うん、ちゃんとお金払うね」
「我の店長権限だぞ?」

 そんなことを言っているが、子供なのでそんな権限はないと思い1個10円と書いてあるので、さっきの一個と10個をレジに置き110円を置いた。

「仕方ないな....」

 少し膨れ不満そうな顔をしていたがレジにしっかりとお金を入れた 。

「また来るね、そう言えば君の名前は?」
「あぬみんだ!!」
「そうか、あぬみんちゃんか、じゃああぬみちゃんまた来るね」
「うん」

 僕は買った物を腰巾着に入れダンジョンに向かった。
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