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3話
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先輩から離れるために、早歩きで移動したので喉が渇いてしまった。
普段運動しない私には十分激しい運動である。
「はぁあ、はぁあ...なんとか、先輩と離れることが出来た。」
私は息が上がり、壁のに持たれかかり息を整えた。
疲れてしまったので先程先輩にもらったポーションを飲もうとポケットの中にあるポーションを取り出し、異物が入らないようにしてある栓を抜いた。
『ポン』
ゴクゴクとポーションを飲み干した。
ーーーあれ、ポーションは確か左ポケットに入れたはず....惚れ薬は右のポケットに入れたハズなのに....
左のポケットには、中身の入った瓶がある...
「もしかして...」
恐る恐る飲んでしまった方の瓶を見てみると、ピンク色の瓶を飲んでしまっていた。先輩がくれた回復ポーションは緑色の瓶...と言う事は、私が飲んだのは惚れ薬...
「惚れ薬飲んじゃた...」
惚れ薬は最初に見た人を惚れさせてしまう効果がある。このまま、人の顔を見ずに私の部屋に戻って効果が切れるのを待つしかない。
ーーこんな所でも誰とも知らない人に恋するなんて嫌だ。早く部屋に...
顔さえ見なければ、惚れ薬の効果は無い。人と顔を合わせないようにするために、下を向いて歩くことにした。
第三者から見ると、何かを探している人かなっと誤解されるかもしれない。
下を向くと、足しか見えない。
足しか見えないので、もし人とすれ違うと避けることが出来ない。
ゆっくりと、慎重に歩き人とすれちがう時には止まり避けて貰いながら私の部屋に近づいて来た。
ーーーもう少し、もう少しで部屋に着く
下を向きながら、部屋がもうすぐ着くと早足になってしまい、誰かとぶつかってしまった。
「おい、誰だ?」
「す、すいません。」
ぶつかった時に、かなりガタイのいい人だった。
腰には剣をさしていたので、多分だが騎士員だと思う。
そのまま、部屋に向かおうとぶつかった人に謝り部屋に向かおうとしたが、肩を掴まれてしまった。
「おい、待て」
「は、はい?」
「人に謝る時は、人の顔を見てと教わらなかったか!!」
なんて生真面目な人なのだろうか。
こんな融通の聞かない人は、女性に悪い意味で引かれたりして、モテないんだろうな~
私も、こう言うタイプは苦手である。
「すいません。これには事情がありまして」
「事情がなんだが知らないが、こっちを向くんだ!!」
「は、はい!!」
すごい迫力で、言われてしまいつい顔を見てしまった。
「あ....」
今目の前にいるには、騎士の団長のダリルだった。
普段運動しない私には十分激しい運動である。
「はぁあ、はぁあ...なんとか、先輩と離れることが出来た。」
私は息が上がり、壁のに持たれかかり息を整えた。
疲れてしまったので先程先輩にもらったポーションを飲もうとポケットの中にあるポーションを取り出し、異物が入らないようにしてある栓を抜いた。
『ポン』
ゴクゴクとポーションを飲み干した。
ーーーあれ、ポーションは確か左ポケットに入れたはず....惚れ薬は右のポケットに入れたハズなのに....
左のポケットには、中身の入った瓶がある...
「もしかして...」
恐る恐る飲んでしまった方の瓶を見てみると、ピンク色の瓶を飲んでしまっていた。先輩がくれた回復ポーションは緑色の瓶...と言う事は、私が飲んだのは惚れ薬...
「惚れ薬飲んじゃた...」
惚れ薬は最初に見た人を惚れさせてしまう効果がある。このまま、人の顔を見ずに私の部屋に戻って効果が切れるのを待つしかない。
ーーこんな所でも誰とも知らない人に恋するなんて嫌だ。早く部屋に...
顔さえ見なければ、惚れ薬の効果は無い。人と顔を合わせないようにするために、下を向いて歩くことにした。
第三者から見ると、何かを探している人かなっと誤解されるかもしれない。
下を向くと、足しか見えない。
足しか見えないので、もし人とすれ違うと避けることが出来ない。
ゆっくりと、慎重に歩き人とすれちがう時には止まり避けて貰いながら私の部屋に近づいて来た。
ーーーもう少し、もう少しで部屋に着く
下を向きながら、部屋がもうすぐ着くと早足になってしまい、誰かとぶつかってしまった。
「おい、誰だ?」
「す、すいません。」
ぶつかった時に、かなりガタイのいい人だった。
腰には剣をさしていたので、多分だが騎士員だと思う。
そのまま、部屋に向かおうとぶつかった人に謝り部屋に向かおうとしたが、肩を掴まれてしまった。
「おい、待て」
「は、はい?」
「人に謝る時は、人の顔を見てと教わらなかったか!!」
なんて生真面目な人なのだろうか。
こんな融通の聞かない人は、女性に悪い意味で引かれたりして、モテないんだろうな~
私も、こう言うタイプは苦手である。
「すいません。これには事情がありまして」
「事情がなんだが知らないが、こっちを向くんだ!!」
「は、はい!!」
すごい迫力で、言われてしまいつい顔を見てしまった。
「あ....」
今目の前にいるには、騎士の団長のダリルだった。
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