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魔女は、国で雇われている薬師である。
魔女は、魔法と言う普通の人間では使えない不思議な力がある。
そのせいで、魔女は昔は恐れられて、迫害や残虐な行為をされていたが、昔の王様、ダージリン・プラ・ニケスという男が魔女に対する迫害などの行為を禁じ今では、魔女の不思議な力を薬を作る薬師として働くようになり、魔女にも生きやすい国になった。
そんな私は、ダージリン・プラ・ニケスの人に感謝を表すために、ここで薬師として働いているのだが...
私は余り、魔法などが得意ではない方なのでなかなか上手くお薬を作ることができない。
そんな私を雇ってくれている国のためにも頑張ろうとしているのだが、爆発したり、毒ガスを作ったり、虹色に発光する何かを作ったりと、まともなお薬を作った事がないのです。
「また、あのオグリが変な物を作ったらしいわよ。」
「また~、今度はどんなのを作ったのよ」
「さあ~わかんないけど惚れ薬でも作ったんじゃないの~」
「まさか~そんなの作ったら犯罪じゃん」
「まあね~」
廊下でコソコソと同僚の人に噂されている。
惚れ薬は、この国では禁止されている。
昔、一人の魔女が王様を恋に堕とそうと惚れ薬を作り国を混乱させようとしたらしく、調合法などは禁止されているのだが...私は本の通りに回復薬ポーションと言う液体の飲み薬を作っていたハズなのだけど...
何故か、ポーションではなく惚れ薬が出来てしまった。
ーーーどこで調合を間違ったの?
魔女には鑑定と言う能力があるので、私はその鑑定を使うと回復薬ではなく『惚れ薬』と文字表記されていた。
「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、どうしよう、どうしよう!!」
私はかなり焦ってしまっている。
その、禁止された惚れ薬を間違って作ってしまった。
どうすればいいのか、液体の惚れ薬が入った瓶を持ちながらウロウロして考えている。
ー--部屋の外では、同僚の噂しいるし、むしろ毒とか爆発とかの方がましだよ!!
そんなことを心の中で叫びながら、部屋でウロウロしている。
しかし、隠すにしても私の部屋は隠す場所が無いし、捨てるにしても誰かが見られてしまうと怪しまれるし...
ー--どこかいい場所はないか...
そう考えていると、部屋に誰かがドアをノックする音がした。
「大丈夫か~?毒消しとか要るか?」
ー--ターニャ先輩だ。もしかし、私が毒で倒れていると思って心配して来てくれた?
昔、私は薬の調合で毒ガスが発生して動けなくなったことがあってしまい、危ない状態になったことがある。私が薬を調合するときには、先輩が心配して、たまに私の部屋に毒消し薬を持って様子を見に来てくれる面倒見のいい先輩である。
だけど、今日だけは来て欲しくなかった。優しい先輩なのは分かる。分かるけど...今日だけは来ないで欲しかった!!
ー--ヤバイ、もし部屋の中に入られたりすれば...惚れ薬を誤って作ったことがばれてしまう!!
「居ないの?」
私は先輩が今にも私の部屋に入って来そう。
なので、私は決意をした。
この部屋の窓から脱出して、だれも通らない場所で惚れ薬を捨てると。
部屋の出入り口には先輩が待っている。
ー-この窓から飛び降りるしかない...
この部屋は二階でそれほど高くはない。
だから大丈夫なはず。
意を決して、咄嗟にポケットに惚れ薬入りのピンク色の瓶をポケットの中に入れた後、窓の扉を開け二階から飛び降りた。
魔女は、魔法と言う普通の人間では使えない不思議な力がある。
そのせいで、魔女は昔は恐れられて、迫害や残虐な行為をされていたが、昔の王様、ダージリン・プラ・ニケスという男が魔女に対する迫害などの行為を禁じ今では、魔女の不思議な力を薬を作る薬師として働くようになり、魔女にも生きやすい国になった。
そんな私は、ダージリン・プラ・ニケスの人に感謝を表すために、ここで薬師として働いているのだが...
私は余り、魔法などが得意ではない方なのでなかなか上手くお薬を作ることができない。
そんな私を雇ってくれている国のためにも頑張ろうとしているのだが、爆発したり、毒ガスを作ったり、虹色に発光する何かを作ったりと、まともなお薬を作った事がないのです。
「また、あのオグリが変な物を作ったらしいわよ。」
「また~、今度はどんなのを作ったのよ」
「さあ~わかんないけど惚れ薬でも作ったんじゃないの~」
「まさか~そんなの作ったら犯罪じゃん」
「まあね~」
廊下でコソコソと同僚の人に噂されている。
惚れ薬は、この国では禁止されている。
昔、一人の魔女が王様を恋に堕とそうと惚れ薬を作り国を混乱させようとしたらしく、調合法などは禁止されているのだが...私は本の通りに回復薬ポーションと言う液体の飲み薬を作っていたハズなのだけど...
何故か、ポーションではなく惚れ薬が出来てしまった。
ーーーどこで調合を間違ったの?
魔女には鑑定と言う能力があるので、私はその鑑定を使うと回復薬ではなく『惚れ薬』と文字表記されていた。
「ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、どうしよう、どうしよう!!」
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どうすればいいのか、液体の惚れ薬が入った瓶を持ちながらウロウロして考えている。
ー--部屋の外では、同僚の噂しいるし、むしろ毒とか爆発とかの方がましだよ!!
そんなことを心の中で叫びながら、部屋でウロウロしている。
しかし、隠すにしても私の部屋は隠す場所が無いし、捨てるにしても誰かが見られてしまうと怪しまれるし...
ー--どこかいい場所はないか...
そう考えていると、部屋に誰かがドアをノックする音がした。
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ー--ターニャ先輩だ。もしかし、私が毒で倒れていると思って心配して来てくれた?
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ー--ヤバイ、もし部屋の中に入られたりすれば...惚れ薬を誤って作ったことがばれてしまう!!
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ー-この窓から飛び降りるしかない...
この部屋は二階でそれほど高くはない。
だから大丈夫なはず。
意を決して、咄嗟にポケットに惚れ薬入りのピンク色の瓶をポケットの中に入れた後、窓の扉を開け二階から飛び降りた。
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