10 / 24
凡人高校生
10話
しおりを挟む
__満家
「蓮見の奴、急に大ちゃんの部活訊いて、なんかあったのか?てか、そんなど忘れする?
…生徒会の仕事ちゃんとしてるのかすら心配になってきた…」
今日あったことを振り返りながら、満は机に向かって、残っていた課題に手をつけようとしていた。
「でも、大ちゃんは部活、楽しくやってるみたいだし、…羨ましい。バスケ部はコーチが厳しい~。今日も外周増やされたー」
いつの間にか課題のことを忘れ、自分の世界に没頭してしまっていた満だった。
「てか、蓮見も今日外周2周でどっか行ったし。部活放棄かよ。何しに行ったんだ?
……どうせ知らない女の子と遊んだんだろうな」
シャーペンを耳にかけ、椅子で回ってボーッと考える。
「アイツ、気づかれてないと思ってるのか知らねぇが、裏で女子と遊んでんのバレバレだからな~」
蓮見と喋っているかのように話す。満の言葉には、少しばかり嫉妬心が芽生えていた。
「てか、大ちゃんとも話してたみたいだし。何だよアイツら、急に仲良くなりやがって。俺だって、大ちゃんとは1番仲良いし」
1人で見えない蓮見と張り合い、独り言が増えていく。
そして満は、考えるのが疲れたのか、ベットに入って寝ることにした。課題を1つも終わらせないまま。
_____✻✻_____
__大家
…カチャ、 カチャッ
大は1人でゲームをしていた。
「…こいつ強いな」
有名な『Ghostshooting』という、お化けをたくさん倒し、最も多く倒した人の勝ちといったゲームだ。
マルチでも出来るし、1位になるために、他の人も撃ってもいい。暇な時には最適なゲームだった。
「何この『ミカゲ』ってやつ。毎回勝ったら煽ってくるんだけど。これ絶対俺に向けてだな。
まぁ、ほぼほぼ俺が勝ってるし、問題ないんだけど。でも相手も強いのは事実だし、やめてくれと言うくらいしか出来ないんだよなぁ」
相手に怒こるわけでもなく、大はそのままゲームを続けた。
「あ、確か、満がこのゲームやりたいって言ってたっけ。今度誘ってやるか」
少しだけワクワクした様子の大のランクは、続けざまに1位と、絶好調だった。
「蓮見の奴、急に大ちゃんの部活訊いて、なんかあったのか?てか、そんなど忘れする?
…生徒会の仕事ちゃんとしてるのかすら心配になってきた…」
今日あったことを振り返りながら、満は机に向かって、残っていた課題に手をつけようとしていた。
「でも、大ちゃんは部活、楽しくやってるみたいだし、…羨ましい。バスケ部はコーチが厳しい~。今日も外周増やされたー」
いつの間にか課題のことを忘れ、自分の世界に没頭してしまっていた満だった。
「てか、蓮見も今日外周2周でどっか行ったし。部活放棄かよ。何しに行ったんだ?
……どうせ知らない女の子と遊んだんだろうな」
シャーペンを耳にかけ、椅子で回ってボーッと考える。
「アイツ、気づかれてないと思ってるのか知らねぇが、裏で女子と遊んでんのバレバレだからな~」
蓮見と喋っているかのように話す。満の言葉には、少しばかり嫉妬心が芽生えていた。
「てか、大ちゃんとも話してたみたいだし。何だよアイツら、急に仲良くなりやがって。俺だって、大ちゃんとは1番仲良いし」
1人で見えない蓮見と張り合い、独り言が増えていく。
そして満は、考えるのが疲れたのか、ベットに入って寝ることにした。課題を1つも終わらせないまま。
_____✻✻_____
__大家
…カチャ、 カチャッ
大は1人でゲームをしていた。
「…こいつ強いな」
有名な『Ghostshooting』という、お化けをたくさん倒し、最も多く倒した人の勝ちといったゲームだ。
マルチでも出来るし、1位になるために、他の人も撃ってもいい。暇な時には最適なゲームだった。
「何この『ミカゲ』ってやつ。毎回勝ったら煽ってくるんだけど。これ絶対俺に向けてだな。
まぁ、ほぼほぼ俺が勝ってるし、問題ないんだけど。でも相手も強いのは事実だし、やめてくれと言うくらいしか出来ないんだよなぁ」
相手に怒こるわけでもなく、大はそのままゲームを続けた。
「あ、確か、満がこのゲームやりたいって言ってたっけ。今度誘ってやるか」
少しだけワクワクした様子の大のランクは、続けざまに1位と、絶好調だった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

アリスの苦難
浅葱 花
BL
主人公、有栖川 紘(アリスガワ ヒロ)
彼は生徒会の庶務だった。
突然壊れた日常。
全校生徒からの繰り返される”制裁”
それでも彼はその事実を受け入れた。
…自分は受けるべき人間だからと。

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?


チャラ男会計目指しました
岬ゆづ
BL
編入試験の時に出会った、あの人のタイプの人になれるように…………
――――――それを目指して1年3ヶ月
英華学園に高等部から編入した齋木 葵《サイキ アオイ 》は念願のチャラ男会計になれた
意中の相手に好きになってもらうためにチャラ男会計を目指した素は真面目で素直な主人公が王道学園でがんばる話です。
※この小説はBL小説です。
苦手な方は見ないようにお願いします。
※コメントでの誹謗中傷はお控えください。
初執筆初投稿のため、至らない点が多いと思いますが、よろしくお願いします。
他サイトにも掲載しています。
無自覚副会長総受け?呪文ですかそれ?
あぃちゃん!
BL
生徒会副会長の藤崎 望(フジサキ ノゾム)は王道学園で総受けに?!
雪「ンがわいいっっっ!望たんっっ!ぐ腐腐腐腐腐腐腐腐((ペシッ))痛いっっ!何このデジャブ感?!」
生徒会メンバーや保健医・親衛隊・一匹狼・爽やかくん・王道転校生まで?!
とにかく総受けです!!!!!!!!!望たん尊い!!!!!!!!!!!!!!!!!!
___________________________________________
作者うるさいです!すみません!
○| ̄|_=3ズザァァァァァァァァァァ
たまにはゆっくり、歩きませんか?
隠岐 旅雨
BL
大手IT企業でシステムエンジニアとして働く榊(さかき)は、一時的に都内本社から埼玉県にある支社のプロジェクトへの応援増員として参加することになった。その最初の通勤の電車の中で、つり革につかまって半分眠った状態のままの男子高校生が倒れ込んでくるのを何とか支え抱きとめる。
よく見ると高校生は自分の出身高校の後輩であることがわかり、また翌日の同時刻にもたまたま同じ電車で遭遇したことから、日々の通勤通学をともにすることになる。
世間話をともにするくらいの仲ではあったが、徐々に互いの距離は縮まっていき、週末には映画を観に行く約束をする。が……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる