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第4章 集まれ仲間達
契約内容は確認しましょう -2-
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「ほっほっほ」
俺が差し出した紙とペンを受け取った仙人爺さんは、それを確かめて笑い。
「バァカ。お前さんそれでも経済活動花盛りな地球出身人族か」
これまでと違い、やけにハッキリ喋ったと思ったら仙人爺さんの顔や身体の輪郭がグニャリ、と曲がってニュルニュルと上と横に伸びて行き、2mくらいある、メチャクチャ、ガタイのガッシリした大男に変わった。
「お坊っちゃんよぉ、コレ、詐欺だったらどーすんのよ?」
「えっ⁈」
アルフレッド顔負けのオパールみたいな斑ら色した瞳で見下ろされて言われたことに、俺は面食らった。
「下位階の精霊は嘘つけないのに、上位階の精霊は嘘つけんの⁈」
「そういうこと言ってんじゃねンだな、コレが。お前さん、この契約書の内容、全然見ねぇでサインしたろ?」
「だって、どの道、全然読めなかったし。それで向こうの3人が助かるならいいじゃんか。それとも詐欺って言うなら、上位階精霊王との契約も、3人を助ける望みも叶えてはくれないってことなのか?」
「うんにゃ?」
俺の質問に大男は、否定の文節を口にして、ヒラヒラ~と手にした紙を前後に振って見せた。
「残念なくらい、お前さんの認識は正しいから、コレの交換条件として、約束履行はするんだけどよ。それでテメェに不利益あったら、しゃあーねーだろうがよ?」
「よく分かんないけど、さっきの話しと今の話しがホントなら、少なくとも今世での俺は、救済されることが確定してんだろ? なら今世が終わったその後に、どうなったとしても、それは俺が決めた俺だけの制約なんだから別にいいよ。上位階精霊王と契約出来て、3人が助かるなら、今、この場で迷う必要なんざない。例え、この選択のやっちまった感を何処かで理解する日が来るとしても、出来ることをやらなかった後悔より、ずっとマシな筈だ」
俺は、天宮 隆之だった時もそうやって生きてたんだし、記憶残ってる所為もあるんだろうけど、今だって、そういう生き方をしてるから、自覚ある癖にここまでやらかしまくって生きてんだから。
「あーあ。ホントお前さん、コレになっちゃうヤツ特有の考え方してるよ。他人の為に自ら業を背負うなんて、ご苦労なこった」
俺の言った事にそう答えて上位階精霊王達と大男が、その場から動いていないのに、ゆっくり後ろに下がるような感覚で遠くなっていく。
「ま、いつまでの付き合いになるか分からんが、歓迎するぜ。The magician」
「え」
今世の俺は “魔導術士(Sorcery magi wizard)” ではあるけれど、“魔術師(magician)” ではなかった筈。
なんて疑問を抱いている間に彼等は見えなくなり、12色のマーブル空間にポツン、と俺の名が書かれた紙が浮いていた。
えっ、待って、何コレ?
“花キミ” にこんなサブストなかったよな?
や、そんなこと言ったらエルドレッドは、本来、精霊王とは契約出来てないキャラなんだけれども。
……うん?
もしかして、俺、もうそこから “ズレ” てたりすんの?
実は出来ちゃダメなヤツなの? コレ?
混乱しながらそんなことを思っていた俺の目の前で契約書らしき紙が燃え上がり “The magician” の文字に変わったと思ったら、頭の中へ様々なありとあらゆる情報という情報、時間と歴史、理と法則が一気に流れ込んで来た。
えぅ⁈ ちょっ、無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理なんだこれ⁈
プツン、とTVのスイッチが切れる時みたいに、視界が収束していく。
“Hello! Welcome to World Abyss”
燃えている契約書の文字が、そう変わったのだけが、最後の意識に残った。
俺が差し出した紙とペンを受け取った仙人爺さんは、それを確かめて笑い。
「バァカ。お前さんそれでも経済活動花盛りな地球出身人族か」
これまでと違い、やけにハッキリ喋ったと思ったら仙人爺さんの顔や身体の輪郭がグニャリ、と曲がってニュルニュルと上と横に伸びて行き、2mくらいある、メチャクチャ、ガタイのガッシリした大男に変わった。
「お坊っちゃんよぉ、コレ、詐欺だったらどーすんのよ?」
「えっ⁈」
アルフレッド顔負けのオパールみたいな斑ら色した瞳で見下ろされて言われたことに、俺は面食らった。
「下位階の精霊は嘘つけないのに、上位階の精霊は嘘つけんの⁈」
「そういうこと言ってんじゃねンだな、コレが。お前さん、この契約書の内容、全然見ねぇでサインしたろ?」
「だって、どの道、全然読めなかったし。それで向こうの3人が助かるならいいじゃんか。それとも詐欺って言うなら、上位階精霊王との契約も、3人を助ける望みも叶えてはくれないってことなのか?」
「うんにゃ?」
俺の質問に大男は、否定の文節を口にして、ヒラヒラ~と手にした紙を前後に振って見せた。
「残念なくらい、お前さんの認識は正しいから、コレの交換条件として、約束履行はするんだけどよ。それでテメェに不利益あったら、しゃあーねーだろうがよ?」
「よく分かんないけど、さっきの話しと今の話しがホントなら、少なくとも今世での俺は、救済されることが確定してんだろ? なら今世が終わったその後に、どうなったとしても、それは俺が決めた俺だけの制約なんだから別にいいよ。上位階精霊王と契約出来て、3人が助かるなら、今、この場で迷う必要なんざない。例え、この選択のやっちまった感を何処かで理解する日が来るとしても、出来ることをやらなかった後悔より、ずっとマシな筈だ」
俺は、天宮 隆之だった時もそうやって生きてたんだし、記憶残ってる所為もあるんだろうけど、今だって、そういう生き方をしてるから、自覚ある癖にここまでやらかしまくって生きてんだから。
「あーあ。ホントお前さん、コレになっちゃうヤツ特有の考え方してるよ。他人の為に自ら業を背負うなんて、ご苦労なこった」
俺の言った事にそう答えて上位階精霊王達と大男が、その場から動いていないのに、ゆっくり後ろに下がるような感覚で遠くなっていく。
「ま、いつまでの付き合いになるか分からんが、歓迎するぜ。The magician」
「え」
今世の俺は “魔導術士(Sorcery magi wizard)” ではあるけれど、“魔術師(magician)” ではなかった筈。
なんて疑問を抱いている間に彼等は見えなくなり、12色のマーブル空間にポツン、と俺の名が書かれた紙が浮いていた。
えっ、待って、何コレ?
“花キミ” にこんなサブストなかったよな?
や、そんなこと言ったらエルドレッドは、本来、精霊王とは契約出来てないキャラなんだけれども。
……うん?
もしかして、俺、もうそこから “ズレ” てたりすんの?
実は出来ちゃダメなヤツなの? コレ?
混乱しながらそんなことを思っていた俺の目の前で契約書らしき紙が燃え上がり “The magician” の文字に変わったと思ったら、頭の中へ様々なありとあらゆる情報という情報、時間と歴史、理と法則が一気に流れ込んで来た。
えぅ⁈ ちょっ、無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理なんだこれ⁈
プツン、とTVのスイッチが切れる時みたいに、視界が収束していく。
“Hello! Welcome to World Abyss”
燃えている契約書の文字が、そう変わったのだけが、最後の意識に残った。
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