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第4章 集まれ仲間達
急変
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「じゃあねー……って……え? ええっ⁈ もしかして、いまのがサーシャエールさまのこえなの⁈」
「そうよ? エンディ、ステータスみてみて? サーシャエールさまが、あなたのところからも、すうちみえるようにしてくれたみたいだから」
わたしもそうでしたが、凄くビックリなさったお声を上げたエンディミオン殿下に、何でもないことみたいに仰ったアリューシャ様が、さりげなーく御傍に寄って、エンディミオン殿下のステータスを覗き込みます。
「あ、ほら。あるわ。ここのとこ」
「ほんとだ! って、アリィ? みたなー?」
「やぁん♡ だってー。わたしがみんなよりさきに、エンディのボードみたかったんだもん♡」
「もう、しょうがないなぁ。じゃあ、アリィだけは、さきにみていいから、かわりにいろいろおしえて?」
「もちろんよ♡」
エンディミオン殿下とアリューシャ様は、とっても仲がよろしくて、ちょっとしたことで、すぐお2人でこうして盛り上がれるのが、本当に凄いです。
「んー……きょかされちゃったかー……ってことは、やっぱ、やんねーとヤバいワケね。りかい」
「なにをなやんでおられましたの?」
わたしよりも先にフランソワーヌ様が、悩ましげに額を押さえて呟かれたエルドレッド様にそれを問われました。
「……18きんサブスト “ゆるされざるばんこう”」
「!」
「あ! それ、わたしも、しんぱいしてたヤツ!」
エルドレッド様のお答えにフランソワーヌ様は、口元を押さえて目を見開かれ、アリューシャ様が弾かれたようにエンディミオン殿下のステータスボードから顔を上げて仰いました。
「そうか……きっとそうよ! エル! サーシャエールさまは、わたしにも、やっていいっていったわ。ってことは、あのサブスト、もうげんじてんで、はっせいがかくていしたってことじゃないの⁈」
「ふざけんなっ‼︎ アレだけは、なにがあろうが、ぜんりょくでそしする!」
「とうぜんよ!」
険しいお顔で勢いよく席を立たれたエルドレッド様にアリューシャ様が駆け寄られました。
「はやいほうがいいわ! いくわよ、エル! アイツらのとこに、わたしもつれって! せいじょのなにかけて、アンタたちのやくにたってみせるわ!」
「……エンディ、フラン。リリエンヌをたのむ」
低いお声でそれだけ告げて、エルドレッド様は、アリューシャ様と何処かへ転移して行かれたようでした。
エンディミオン殿下が、出していたステータスボードを消して、わたしとフランソワーヌ様の所へと来られます。
「フラン、なにがおこったの? じゅうはっきんさぶすと、ってなに? なにが、ゆるされざるばんこうなの?」
残されたわたし達3人の中では、エルドレッド様とアリューシャ様の態度が急変された理由を知るのは、フランソワーヌ様お1人だけです。
「フランソワーヌさま。わたくしも、しりたいです。サーシャエールさまのおことばで、なにがわかって、お二人は、なにをしにゆかれたのですか?」
「………エンディにいさま、わたくしにいえるはんいで、せつめいいたしますので、おすわりください」
エンディミオン殿下は、フランソワーヌ様のお言葉に近くの椅子を引き寄せて、そこに腰を落ち着けられました。
フランソワーヌ様自身も同じように、わたしの傍へ椅子を引き寄せてドレスの裾を捌き、優雅に腰を下されます。
「さきに、おことわりしておきますが、わたくしがしょうさいをここでかたったばあい、おねぇさまとエルドレッドさまのたいしょに、どのようなえいきょうがでるかわかりません。おふたりがおもどりになるまでは、おおしえできないこともございますので、それだけはごりょうしょうくださいませ」
「ふたりがもどってきたら、ちゃんとぜんぶわかるんだね?」
「……エルドレッドさまは、リリエンヌさまに。おねぇさまは、エンディにいさまに。それぞれ、かくしごとはしたくないでしょうし、これだけせいだいに、なにかおこっているのをまのあたりにさせて、でていったのですから、ごまかされるおつもりはないようにおもいます」
確かに、エンディミオン殿下とわたしに、絶対話さないつもりなら、もっと隠れてこそこそ出かけて行かれた筈です。
それこそ、何処かの陰で転移されたら、エンディミオン殿下もわたしも分からなかったのですから。
「………わかった。なら、いまはきかない」
「エンディにいさま……」
「リリエンヌ。きゅうけいはおわりだ。エルのかわりに、ぼくとフランが、がんばってキミをてつだうから、ルルアザミのみつだまをつくりはじめよう。いま、ぼくたちがしなくちゃいけないのは、ふたりのやってることをせんさくして、ここでやきもきしながらまつことじゃない。ふたりをしんじて、さぎょうをすすめよう」
正直に言えば、フランソワーヌ様からお話しを聞いて、ちょっとでもいいから安心した後に製作に入りたかった。
けれど、エンディミオン殿下の仰る通り、作業を進めることが。
エルドレッド様が、わたしの我儘を叶えてくださる為に沢山準備をしてくださって、アリューシャ様が、こうすれば出来る、と道筋を示してくださったことを押し進めることが。
お二人を信じることに繋がるというのなら。
「わかりました。さぎょうをはじめます。エンディミオンでんか、フランソワーヌさま。どうぞ、わたくしに、おふたりのちからを、おかしくださいませ」
深々と頭を下げてお願いしたことに、お二人は、力強く頷き返してくださいました。
エルドレッド様、アリューシャ様。
わたしは、あなた方が示された道を進みます。
きっとその先に、お二人も変わらず居てくださるのだと信じて。
「そうよ? エンディ、ステータスみてみて? サーシャエールさまが、あなたのところからも、すうちみえるようにしてくれたみたいだから」
わたしもそうでしたが、凄くビックリなさったお声を上げたエンディミオン殿下に、何でもないことみたいに仰ったアリューシャ様が、さりげなーく御傍に寄って、エンディミオン殿下のステータスを覗き込みます。
「あ、ほら。あるわ。ここのとこ」
「ほんとだ! って、アリィ? みたなー?」
「やぁん♡ だってー。わたしがみんなよりさきに、エンディのボードみたかったんだもん♡」
「もう、しょうがないなぁ。じゃあ、アリィだけは、さきにみていいから、かわりにいろいろおしえて?」
「もちろんよ♡」
エンディミオン殿下とアリューシャ様は、とっても仲がよろしくて、ちょっとしたことで、すぐお2人でこうして盛り上がれるのが、本当に凄いです。
「んー……きょかされちゃったかー……ってことは、やっぱ、やんねーとヤバいワケね。りかい」
「なにをなやんでおられましたの?」
わたしよりも先にフランソワーヌ様が、悩ましげに額を押さえて呟かれたエルドレッド様にそれを問われました。
「……18きんサブスト “ゆるされざるばんこう”」
「!」
「あ! それ、わたしも、しんぱいしてたヤツ!」
エルドレッド様のお答えにフランソワーヌ様は、口元を押さえて目を見開かれ、アリューシャ様が弾かれたようにエンディミオン殿下のステータスボードから顔を上げて仰いました。
「そうか……きっとそうよ! エル! サーシャエールさまは、わたしにも、やっていいっていったわ。ってことは、あのサブスト、もうげんじてんで、はっせいがかくていしたってことじゃないの⁈」
「ふざけんなっ‼︎ アレだけは、なにがあろうが、ぜんりょくでそしする!」
「とうぜんよ!」
険しいお顔で勢いよく席を立たれたエルドレッド様にアリューシャ様が駆け寄られました。
「はやいほうがいいわ! いくわよ、エル! アイツらのとこに、わたしもつれって! せいじょのなにかけて、アンタたちのやくにたってみせるわ!」
「……エンディ、フラン。リリエンヌをたのむ」
低いお声でそれだけ告げて、エルドレッド様は、アリューシャ様と何処かへ転移して行かれたようでした。
エンディミオン殿下が、出していたステータスボードを消して、わたしとフランソワーヌ様の所へと来られます。
「フラン、なにがおこったの? じゅうはっきんさぶすと、ってなに? なにが、ゆるされざるばんこうなの?」
残されたわたし達3人の中では、エルドレッド様とアリューシャ様の態度が急変された理由を知るのは、フランソワーヌ様お1人だけです。
「フランソワーヌさま。わたくしも、しりたいです。サーシャエールさまのおことばで、なにがわかって、お二人は、なにをしにゆかれたのですか?」
「………エンディにいさま、わたくしにいえるはんいで、せつめいいたしますので、おすわりください」
エンディミオン殿下は、フランソワーヌ様のお言葉に近くの椅子を引き寄せて、そこに腰を落ち着けられました。
フランソワーヌ様自身も同じように、わたしの傍へ椅子を引き寄せてドレスの裾を捌き、優雅に腰を下されます。
「さきに、おことわりしておきますが、わたくしがしょうさいをここでかたったばあい、おねぇさまとエルドレッドさまのたいしょに、どのようなえいきょうがでるかわかりません。おふたりがおもどりになるまでは、おおしえできないこともございますので、それだけはごりょうしょうくださいませ」
「ふたりがもどってきたら、ちゃんとぜんぶわかるんだね?」
「……エルドレッドさまは、リリエンヌさまに。おねぇさまは、エンディにいさまに。それぞれ、かくしごとはしたくないでしょうし、これだけせいだいに、なにかおこっているのをまのあたりにさせて、でていったのですから、ごまかされるおつもりはないようにおもいます」
確かに、エンディミオン殿下とわたしに、絶対話さないつもりなら、もっと隠れてこそこそ出かけて行かれた筈です。
それこそ、何処かの陰で転移されたら、エンディミオン殿下もわたしも分からなかったのですから。
「………わかった。なら、いまはきかない」
「エンディにいさま……」
「リリエンヌ。きゅうけいはおわりだ。エルのかわりに、ぼくとフランが、がんばってキミをてつだうから、ルルアザミのみつだまをつくりはじめよう。いま、ぼくたちがしなくちゃいけないのは、ふたりのやってることをせんさくして、ここでやきもきしながらまつことじゃない。ふたりをしんじて、さぎょうをすすめよう」
正直に言えば、フランソワーヌ様からお話しを聞いて、ちょっとでもいいから安心した後に製作に入りたかった。
けれど、エンディミオン殿下の仰る通り、作業を進めることが。
エルドレッド様が、わたしの我儘を叶えてくださる為に沢山準備をしてくださって、アリューシャ様が、こうすれば出来る、と道筋を示してくださったことを押し進めることが。
お二人を信じることに繋がるというのなら。
「わかりました。さぎょうをはじめます。エンディミオンでんか、フランソワーヌさま。どうぞ、わたくしに、おふたりのちからを、おかしくださいませ」
深々と頭を下げてお願いしたことに、お二人は、力強く頷き返してくださいました。
エルドレッド様、アリューシャ様。
わたしは、あなた方が示された道を進みます。
きっとその先に、お二人も変わらず居てくださるのだと信じて。
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