お金がないっ!

有馬 迅

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第3章 謎な扉のその先に

魔法のことを -4-

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 実質、3回目の一覧表示ずらずらずらずらずらー。

 今回は、系統が多い所為かやけに多くて長い。

 残念ながら流れて行く速度は変わってないから、一覧の内容を確認したいなら完全に動体視力頼りだから俺には、ほぼ無理ポだけど。

 そんな中、フッと目に入った魔法は、他と違って後ろにカッコ書きがあった所為で、上の方に出て来た時から目についたのが読めた理由だったんじゃないかと思う。

 精霊視[常時展開]

(はい? 常時展開ってことは、精霊居たらいつでも見えるようになったってことなん?)

【YES, 精霊言語[常時展開]も同時に習得している為、精霊語による意思疎通も可能となっています】

「……そもそもこの2つは、魔法なのか?」

【YES, 魔力が枯渇するか精霊力が届かない場所に行くと発動しなくなります。尚、救世種に魔力枯渇は発生しません】

 つまり俺は有り余るほどの魔力を持ちながら、賢者の石2つ埋め込むまでは魔力に関して完璧、宝の持ち腐れだったと?

【NO, 応答ウインドウ並びに万能花葉のスキル使用でも魔力の消費は発生しています】

 ウインドウさんの正式名称は、応答ウインドウだったらしい。

 ……そこじゃなく。

「何故、私には魔力枯渇が発生しない? 種族特性か?」

【YES, 減少した直後にエーテルから自動的に変換、補充されます】

 チート種族ここに極まれり。

(ねぇ、神様? 俺、ほんっとにここへ引きこもって悠々自適な自堕落のほほんライフ送る気満々なんだけど、そんなヤツにここまでチート塗れなもんばっか与えてマジでいいの? 世界に対して有用な能力リソース無駄にし過ぎなんじゃないの?)

 訊ねるともなしにそんなことを考えていたら。

【お前が救世種として世界に存在してるってこと自体に意味があんだってウインドウそいつ使って説明しただろが。寿命まで生きてさえいりゃそれでいいから好きに過ごせや】

 応答ウインドウさんとは別のウインドウが開いて、そんな文字列が表示された。

 やっぱ見てたよ神様。

 ……まぁ、いいならいいんだけどさ。

 さて。

 それじゃ4つ目の瓶、いってみようか。

 残るは3本。

 全部パール系だけど色としては、ピンクパール、バイオレットパール、そしてブラックパール。

 魔法を取得する為だけに出された飲み物なんだから、別に危険物ではないと思うけど、何となく色的に忌避感があって、俺は3本の中から1番マシに見えたピンクパールの液体が入った瓶をテーブルから取り上げて見詰めた。

【創造魔法ポーション:このポーションを飲用することにより、創造魔法を習得します。レベルを上げることでスキル・万能花葉がバージョンアップまたはグレードアップされ、より強力になります】

 ……………おっと、いかん。

 あまりの内容に思考停止してしまった。

 さっきの今で、これってどうなん⁈

 今でも何でも有りな感じがする万能花葉さんが、創造魔法とやらを習得してレベリングするともっと凄くなるとかさ⁈

 ううん……魔法とスキルの違いはあるけど、もしかしてこの2つは、存在意義的に近い所にあったりとかする影響なんだろうか?

 謎が謎呼ぶ異世界知識……。

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