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第8章 クストディオ皇国編
ファーストコンタクト
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「姫さまってさぁ? まだ16、7だったよねぇ? それでババアと言われるとか? じゃあ、20歳乗ってるアタシらは何なんだって聞いてもいいかい? 厨二病とかいう不治の病に罹りっぱなしらしいお坊っちゃんよ? ええ?」
怒気を纏ったラリリアとリジェンダ、そしてサナンジェがブルーに作ってもらった武器を手元でパシパシ音をさせながら、思い切りガラ悪く近づいて行く。
どうやらエルリーリアとユリアーヤはフィリアより年下であったらしく軽蔑の目は向けているものの彼女達と共に少年へと詰め寄ることはなかった。
そして、それは礼拝堂に居る18歳以上の女性達や礼儀を弁えていたり、恐ろしさを知っている紳士諸君にも言えることだった。
「異界の王子だか何だか知らないけど、いるんだね、王族の癖に他国の王女に対する礼儀を弁えられないのが」
「どういう教育されてるのかしら。そのトコヤミの国? とかいう所は、アレで許される程度の常識しかないの?」
「女性というのは幾つであろうが女性なのだということを教えられとらんとは、何とも嘆かわしい話しだの」
「つか、女の前で歳に関わる話しは例え褒め言葉でも口すんな、それが常識だって、かあちゃん言ってたぞ? 平民の俺が知ってんのに何で王族のアイツが知らないんだよ?」
「あたしゃ今年で46なんだがねぇ? 姫様やあの冒険者達の歳でババア扱いされんならあたしゃ一体、何だってんだい⁈」
これまでの空気を完全にブチ壊した発言となったそれが大批判を浴びて、流石の少年も少したじろいだ。
その隙に黒薔薇女豹の3人とフィリアが彼を包囲し、アストレイは神殿長を完全に足止めしていた。
「ねぇ、藤川くん」
「俺のことは宵闇殿下と呼べ」
「藤川くんはさー? 何でそうやって嘘ついて周りの人を騙してるの?」
「何のことだ?」
「物見の谷にあったキミの記録書を世界副神様に見せてもらったけど、繰り返す輪廻の輪の中でキミが王族に生まれたことも王子だったことも一回もなかったし、設定ノートっていうのに書いてあった……」
「その話しはするなーーーーーーーー!!!!!」
単なる素朴な疑問を口にしていただけだったらしいスガルは「設定ノート」の単語を出した瞬間、彼が発した叫びと飛んできた紫の縁取りがされた炎の矢にキョトンとした顔をした。
当然ながら飛ばされた炎の矢は、ブルーによって迎撃されていてスガルには何の被害もなかったのだけれど。
「設定ノートに書いてあった……」
「だからその話しはするなというのに!!!!!」
めげすに再び同じ単語を口にしたスガルへ、再び少年が炎の矢を放ち、ブルーが手にした銃でまたも迎撃を行う。
「ここ聞かないと話し進まないんだけどな?」
「何が聞きてぇんだよ、スガル?」
「何かね? その設定ノートが……」
「やかましいぃぃぃぃぃ!!!!」
三度起こる攻防にスガルが怪訝な表情を少年へと向けた。
「ブルーに言うのもダメなのー?」
「いいよ、もう面倒臭ぇからいつもので済ませよ、分かるから」
「うんとね? でね? なんだって」
「は? マジでか?」
「うん。世界副神様も吃驚してた」
ブルー以外は全然分からないそれに礼拝堂は、クエッションマークがパレードを起こしていた。
「ああ! そうか! コイツ、1回ヴィゼン派の連中に聖光力ナシのダメダメ勇者召喚されてこの世界に転移して来てっからか!」
「そうみたい。その後、すぐに役に立たないっていうのが分かって殺されちゃって、魂が地獄界行く前に捕獲されて改竄された形跡が、記録書にあるんだよね」
2人だけが分かるようなやり取りの後、その目は真っ直ぐ少年へと向けられた。
それは、これまで彼が向けられたことのない種類の感情を含んでいて、少年は咄嗟に否定の言葉を紡ぐことが出来なかった。
「世界副神様が記録書から消されてた改竄部分を復元したらね? “原初の記載” に追記される形で、転生特典扱いになってたんだって。その内容」
「だからって、常闇の国とやらがいきなり何処かに現れる訳でもねぇし、何書いたんだか知らねぇが、そこに書いた能力をすぐさま全部使えるようになるって訳でもねぇ筈だぞ? そもそも魔導素地土台が存在してねぇんだから…」
「何ッ⁈ 話しが違う! ヤツの復活を手助けするなら俺の能力は全開放すると約束した筈だ!!」
彼等の言うことは今一つ良く分からなかったけれど、すぐに全部の能力が使えない、という部分にだけは心当たりがあったのだろう。
少年が、信じられない、とばかりに叫ぶ。
「ヤツって、誰?」
「ジャハルナラーとかいう神を名乗ってたオッサンだ!」
ババアに続いて出てきた単語、オッサン。
悪びれもせずに放たれた言葉は、これまでの「傲岸不遜、ボクの考えた王族喋り」が完全に消え去っていた。
「出ましたわね! 神々詐欺!」
フィリアにすぐ側でそう指摘され、ポカン、とした顔をしていた少年は、やがて空に映し出されていた一連のやり取りを思い出したのだろう。
愕然とした表情を彼女に向けた。
「ま、待て。詐欺と決まった訳では。事実、俺は魔法を使えているのだし…」
「この世界で、それは普通のことですのよ? 転生しているのですから、その世界準拠で肉体が出来上がっていますもの。それに、私も勇者様方と会ってから知ったのですけれど、地球にも精霊は居たし魔法もちゃんとあったのですって」
「は⁈ そんな筈はない! 俺は売ってた魔法書を買って読んだことがあるが、この世界みたいなことは何も出来なかったぞ⁈」
「それ、適正魔法書か? 知らねぇヤツが間違って使っちまわねぇように一部改竄して出されてる不適正魔法書なんじゃねぇの?」
「……なんだ、それ? そんなものがあるのか⁈」
「普通にあるよー? ブルーがさっき言ってた魔導素地土台って言うのがある人には、どこが改変されてるか分かる仕組みになってるから、分からなかったってことは、それがないか、改変ルールを教えられてないってことなんだろうねー」
「地球ってとこは、機械文明偏重星だぞ? 両方ない確率のが高ぇだろうよ」
「だ、だが! 今、俺は自分が使える筈の魔法を殆ど使えている!」
「 “原初の記載” に追記されてるのに使えないものがあるってことは、使い方を忘れちゃってるか、封印されてるか、そもそも存在していないものだから実現できなかったか、そのどれかな筈なんだよねー?」
「…………」
フィリアと2人の勇者から齎された情報に不思議と嘘は感じられなかった。
自分が考えた設定ノートに設定してある能力を全て使えるようにしろ、というのが望んだ特典だった。
けれど、その中でも使えないものがある理由としては、納得できるものだったのだから。
「俺は……力を封印されているのか……?」
「や。設定した代物によっては、そもそも無ぇんじゃ…」
「何故だ、ジャハルナラー! 何故、俺の力を封印したーーーーーー⁈」
すぐ側でされたブルーのツッコミも何のそので、封印されたことに決定した少年が全力で叫んだ。
その瞬間、礼拝堂の天井を突き抜けて真っ直ぐに照射された光が落ちる。
彼が使っていたのと同じ紫の縁取りがされた黒い光が紅の放電を伴って彼の身体を貫く。
「ああああああッ!!!!!!」
学校からの帰り道、苛めっ子達から走って逃げていた。
彼等を組織の追っ手に見立てて隠れることでやり過ごし、再び見つかる前に家に帰ろうとしていた彼を貫いたのと同じ現象だった。
勇者召喚陣でこの世界に現れてすぐ、勇者としての力がないことを術者達や2つの国の貴族達から罵られた時に彼を貫いたのも、この黒い光だった。
(……また、死ぬのか……? 俺はただ、自分の生きたいように生きる力が欲しいだけなのに……)
もう2度もこの光に殺されていることだけは、はっきり覚えているのもあって、抵抗よりも諦めが優った。
「させませんわッ!」
「これ以上、お前の好きになんかさせないぞっ!」
「人の生死はテメェの玩具にしていいモンじゃねぇ!」
「舐めんじゃないわよっ!」
4つの声が側近くで聞こえて、重圧と鋭痛が途切れた。
両膝と両手を床について、荒い息を繰り返しながらも自分を貫いていた黒い光から解放されているのだけが理解出来た。
「何故、俺を、助ける……?」
フィリアが。
勇者3人が。
自分を守ってくれて、剰え反撃しているらしいことを視界の端に捉えながら、やっとのことで言葉を繋ぐ。
「正義の、味方の、悲しい、反射神経、とやらか……?」
「例え、その経緯が間違っていたとのだとしても彼は今、エルリッヒ・アディシ・ラオスとして、この世界に生きているのです! ならば彼の命と身体は、他の人々と等しく世界主神様の愛し子であるのです! 間違いを犯した者を糺すことはあっても見捨てることなど、永劫ありえませんわ!」
それが、女神の力を預かる己の矜持であるかのように凛と言い切ったフィリアの目は、彼ではなく勇者3人に押し返されてゆく、黒い光の先に向いていた。
怒気を纏ったラリリアとリジェンダ、そしてサナンジェがブルーに作ってもらった武器を手元でパシパシ音をさせながら、思い切りガラ悪く近づいて行く。
どうやらエルリーリアとユリアーヤはフィリアより年下であったらしく軽蔑の目は向けているものの彼女達と共に少年へと詰め寄ることはなかった。
そして、それは礼拝堂に居る18歳以上の女性達や礼儀を弁えていたり、恐ろしさを知っている紳士諸君にも言えることだった。
「異界の王子だか何だか知らないけど、いるんだね、王族の癖に他国の王女に対する礼儀を弁えられないのが」
「どういう教育されてるのかしら。そのトコヤミの国? とかいう所は、アレで許される程度の常識しかないの?」
「女性というのは幾つであろうが女性なのだということを教えられとらんとは、何とも嘆かわしい話しだの」
「つか、女の前で歳に関わる話しは例え褒め言葉でも口すんな、それが常識だって、かあちゃん言ってたぞ? 平民の俺が知ってんのに何で王族のアイツが知らないんだよ?」
「あたしゃ今年で46なんだがねぇ? 姫様やあの冒険者達の歳でババア扱いされんならあたしゃ一体、何だってんだい⁈」
これまでの空気を完全にブチ壊した発言となったそれが大批判を浴びて、流石の少年も少したじろいだ。
その隙に黒薔薇女豹の3人とフィリアが彼を包囲し、アストレイは神殿長を完全に足止めしていた。
「ねぇ、藤川くん」
「俺のことは宵闇殿下と呼べ」
「藤川くんはさー? 何でそうやって嘘ついて周りの人を騙してるの?」
「何のことだ?」
「物見の谷にあったキミの記録書を世界副神様に見せてもらったけど、繰り返す輪廻の輪の中でキミが王族に生まれたことも王子だったことも一回もなかったし、設定ノートっていうのに書いてあった……」
「その話しはするなーーーーーーーー!!!!!」
単なる素朴な疑問を口にしていただけだったらしいスガルは「設定ノート」の単語を出した瞬間、彼が発した叫びと飛んできた紫の縁取りがされた炎の矢にキョトンとした顔をした。
当然ながら飛ばされた炎の矢は、ブルーによって迎撃されていてスガルには何の被害もなかったのだけれど。
「設定ノートに書いてあった……」
「だからその話しはするなというのに!!!!!」
めげすに再び同じ単語を口にしたスガルへ、再び少年が炎の矢を放ち、ブルーが手にした銃でまたも迎撃を行う。
「ここ聞かないと話し進まないんだけどな?」
「何が聞きてぇんだよ、スガル?」
「何かね? その設定ノートが……」
「やかましいぃぃぃぃぃ!!!!」
三度起こる攻防にスガルが怪訝な表情を少年へと向けた。
「ブルーに言うのもダメなのー?」
「いいよ、もう面倒臭ぇからいつもので済ませよ、分かるから」
「うんとね? でね? なんだって」
「は? マジでか?」
「うん。世界副神様も吃驚してた」
ブルー以外は全然分からないそれに礼拝堂は、クエッションマークがパレードを起こしていた。
「ああ! そうか! コイツ、1回ヴィゼン派の連中に聖光力ナシのダメダメ勇者召喚されてこの世界に転移して来てっからか!」
「そうみたい。その後、すぐに役に立たないっていうのが分かって殺されちゃって、魂が地獄界行く前に捕獲されて改竄された形跡が、記録書にあるんだよね」
2人だけが分かるようなやり取りの後、その目は真っ直ぐ少年へと向けられた。
それは、これまで彼が向けられたことのない種類の感情を含んでいて、少年は咄嗟に否定の言葉を紡ぐことが出来なかった。
「世界副神様が記録書から消されてた改竄部分を復元したらね? “原初の記載” に追記される形で、転生特典扱いになってたんだって。その内容」
「だからって、常闇の国とやらがいきなり何処かに現れる訳でもねぇし、何書いたんだか知らねぇが、そこに書いた能力をすぐさま全部使えるようになるって訳でもねぇ筈だぞ? そもそも魔導素地土台が存在してねぇんだから…」
「何ッ⁈ 話しが違う! ヤツの復活を手助けするなら俺の能力は全開放すると約束した筈だ!!」
彼等の言うことは今一つ良く分からなかったけれど、すぐに全部の能力が使えない、という部分にだけは心当たりがあったのだろう。
少年が、信じられない、とばかりに叫ぶ。
「ヤツって、誰?」
「ジャハルナラーとかいう神を名乗ってたオッサンだ!」
ババアに続いて出てきた単語、オッサン。
悪びれもせずに放たれた言葉は、これまでの「傲岸不遜、ボクの考えた王族喋り」が完全に消え去っていた。
「出ましたわね! 神々詐欺!」
フィリアにすぐ側でそう指摘され、ポカン、とした顔をしていた少年は、やがて空に映し出されていた一連のやり取りを思い出したのだろう。
愕然とした表情を彼女に向けた。
「ま、待て。詐欺と決まった訳では。事実、俺は魔法を使えているのだし…」
「この世界で、それは普通のことですのよ? 転生しているのですから、その世界準拠で肉体が出来上がっていますもの。それに、私も勇者様方と会ってから知ったのですけれど、地球にも精霊は居たし魔法もちゃんとあったのですって」
「は⁈ そんな筈はない! 俺は売ってた魔法書を買って読んだことがあるが、この世界みたいなことは何も出来なかったぞ⁈」
「それ、適正魔法書か? 知らねぇヤツが間違って使っちまわねぇように一部改竄して出されてる不適正魔法書なんじゃねぇの?」
「……なんだ、それ? そんなものがあるのか⁈」
「普通にあるよー? ブルーがさっき言ってた魔導素地土台って言うのがある人には、どこが改変されてるか分かる仕組みになってるから、分からなかったってことは、それがないか、改変ルールを教えられてないってことなんだろうねー」
「地球ってとこは、機械文明偏重星だぞ? 両方ない確率のが高ぇだろうよ」
「だ、だが! 今、俺は自分が使える筈の魔法を殆ど使えている!」
「 “原初の記載” に追記されてるのに使えないものがあるってことは、使い方を忘れちゃってるか、封印されてるか、そもそも存在していないものだから実現できなかったか、そのどれかな筈なんだよねー?」
「…………」
フィリアと2人の勇者から齎された情報に不思議と嘘は感じられなかった。
自分が考えた設定ノートに設定してある能力を全て使えるようにしろ、というのが望んだ特典だった。
けれど、その中でも使えないものがある理由としては、納得できるものだったのだから。
「俺は……力を封印されているのか……?」
「や。設定した代物によっては、そもそも無ぇんじゃ…」
「何故だ、ジャハルナラー! 何故、俺の力を封印したーーーーーー⁈」
すぐ側でされたブルーのツッコミも何のそので、封印されたことに決定した少年が全力で叫んだ。
その瞬間、礼拝堂の天井を突き抜けて真っ直ぐに照射された光が落ちる。
彼が使っていたのと同じ紫の縁取りがされた黒い光が紅の放電を伴って彼の身体を貫く。
「ああああああッ!!!!!!」
学校からの帰り道、苛めっ子達から走って逃げていた。
彼等を組織の追っ手に見立てて隠れることでやり過ごし、再び見つかる前に家に帰ろうとしていた彼を貫いたのと同じ現象だった。
勇者召喚陣でこの世界に現れてすぐ、勇者としての力がないことを術者達や2つの国の貴族達から罵られた時に彼を貫いたのも、この黒い光だった。
(……また、死ぬのか……? 俺はただ、自分の生きたいように生きる力が欲しいだけなのに……)
もう2度もこの光に殺されていることだけは、はっきり覚えているのもあって、抵抗よりも諦めが優った。
「させませんわッ!」
「これ以上、お前の好きになんかさせないぞっ!」
「人の生死はテメェの玩具にしていいモンじゃねぇ!」
「舐めんじゃないわよっ!」
4つの声が側近くで聞こえて、重圧と鋭痛が途切れた。
両膝と両手を床について、荒い息を繰り返しながらも自分を貫いていた黒い光から解放されているのだけが理解出来た。
「何故、俺を、助ける……?」
フィリアが。
勇者3人が。
自分を守ってくれて、剰え反撃しているらしいことを視界の端に捉えながら、やっとのことで言葉を繋ぐ。
「正義の、味方の、悲しい、反射神経、とやらか……?」
「例え、その経緯が間違っていたとのだとしても彼は今、エルリッヒ・アディシ・ラオスとして、この世界に生きているのです! ならば彼の命と身体は、他の人々と等しく世界主神様の愛し子であるのです! 間違いを犯した者を糺すことはあっても見捨てることなど、永劫ありえませんわ!」
それが、女神の力を預かる己の矜持であるかのように凛と言い切ったフィリアの目は、彼ではなく勇者3人に押し返されてゆく、黒い光の先に向いていた。
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