124 / 258
第6章 惑星フォロスレイネ査察編
査察 中間報告
しおりを挟む
「そんな感じでお嬢ちゃんと新勇者ちゃんは、殆ど不服を申し立てることなく終わったとさ」
送られてきた報告書片手にそう言ったガラに仕事机で膨大な書類に囲まれながらキャルが笑った。
「だーろーなー。“原初の記載” に神質だのそれに近いモンなんかを刻まれてるヤツは、どう転んでも受け入れるだろうよ。自分の根本、大元にあたるトコへ仕事根性刻まれてんだ。不服に思う訳ねぇわな」
「だが、今回はそれ関連で別の問題も浮上した。寧ろ楽観視できんのは、そちらだろう」
適当な所へ屈んだままなガラと違い、椅子へと腰掛けてちゃっかりお茶まで嗜んでいるエルズは手にしたカップの中身へと視線を落としながらそう切り出した。
「異脅親和性戦略か」
「今生で何に生まれ変わってようが、“原初の記載”がある部分を覗いたり察知できるだけの力があれば目標に設定しやすい。そこを引っ張って連れて来れりゃ、旨味もある。確かに問題だわな」
「そうであることを知ってさえいれば、抵抗することが可能なのはSUNが実証済みだ……あいつの場合、やり過ぎの感はあるが」
「いやいやいや、やり過ぎもクソも “やられた” って理解した瞬間にテメェを連れ去ったトコの連中、星ごと燃やし尽くして自分だけとっとと元の世界へ帰って来るってどうなのさ?」
エルズがした実例者の話しにその件を思い出したキャルが、己の補佐官である彼女の怒鳴りに顔色1つ変えず「太陽をこの3人の承諾もなく勝手に盤面移動させやがった上に同じような質を持ってるヤツ、また掻っ攫ってくる危険性が高い連中が星中に居るようなとこだったんだぜ? そんなのを野放しにしろと? 業取れっつーなら取ってやるよ。その覚悟で星ごと殺ってきたんだからな」などと悪びれもせず言い放った、彼等にとっても記憶に新しい出来事を評してそう言った。
「また業増やしやがって馬鹿が。あいつSUN抱えてもう1万5千年乗ってる筈だろ? 解放される気ねぇのか?」
「本人曰く『例え任期が伸びようがコイツらだけは絶対ぇ滅ぼす』と一瞬で決めて即、実行して帰って来たそうだ」
「自力で帰って来れる手段があるヤツならではの選択肢だな」
普通はそんなことをすれば確実に自分も逝くことになるので選択肢にすら含めない人間が多いのだけれど。
「そういう意味では、お嬢ちゃんもSUNの同類項だぞ。帰る気はねぇようだが、今後は自力で帰れる手段を作ろうと思えば作れる位階を手に入れることになる。今はまだそれを作れるだけの知識がないのと、例の聖銃士の坊っちゃんが全力ブッパした時に転移魔法失敗したのの影響で、新しいものを実行するより躊躇が優先になってるだけだ。この手の人間は決断したら即実行。特に責任取るのが自分だけとなったら決断までの時間が短いのも特徴だ。傍にでもいない限り止めるのは難しいぞ」
ガラのしたカテゴリー区分に対する共通評価でキャルも嫌そうな表情の中に思案げな様子を覗かせた。
「亜神化したら、上に上がるまでは人界で、お目付役いるかもなー……あのお嬢さん止められる神材いたっけ? あそこの管理界?」
「覚えがないな」
実例として彼女を止めることができたのは、スガルとブルーの2人だけなので、あの管理界にその神材を期待するだけ無理があるのかもしれなかった。
「まぁ、聖脈が戻りさえすりゃ、あそこはまだ人界と管理界の距離が近いとこだからやりようはあるだろうよ」
「そういや、一応、大陸の北側切り離すのは却下しといたけど、守るかねぇ? あのお嬢ちゃん。異星の生体機械もあの辺に不時着した筈だしな」
「ヤツが協力の申し出を受け入れればまた打てる手も増えるかねぇ? 取り敢えず後2ヶ国分、聖脈処理が終わるまでは静観ってとこだわな。最後は流石に観てないとダメだろうけど」
「………」
ずっとこの世界のことに感けていられる程、自分達に遑がないのも勿論だが、人の世の歴史に収まる範囲であるのなら干渉しないのも必要なことだと解っているのだから、それが最善策とこの場の結論だけは3人で一致していた。
時空神が作ってくれた次元の扉を使って人界のザティウス王国とマーベラーズ帝国の中間辺りへ戻ってきた戦略巡航艦アルザスターは中空へ停止したまま、すぐに光学迷彩装置を使用して周辺の景色へと混じり込んだ。
艦内では、やっと帰って来れたとばかり4人が一斉に大きく息をついている。
「あー…もう、どうなるかと思ったわぁ。まさか査察っていうので艦ごと攫われるなんて思ってなかったものぉ」
「あいつらいつも唐突なんだよ」
「そーそー。僕ら査察に巻き込まれるのもうこれで7度目なんだけどー。いっつもそうなんだー」
「7度目……常連と言われても仕方ない気のする頻度ですわね」
「次元移動させてる手段が分かんねぇから阻止も無効化もできやしねぇんだよ。面倒臭ぇ」
「していいことなの? それ……」
神々よりも偉いのだろう立場に居ることが察せられる者達の呼び出しに対して阻止や無効化を検討するブルーに思わずアストレイが疑問を投げかけた。
「だって、査察自体本来は管理界か神仏界が対象なんだよ? あの3人にとって世界なんか遊戯の盤面みたいなもんなんだ。その盤面の1区画でしかない人界のことになんて干渉してくることすら稀になのに管理界や神仏界になんて100%いない僕らをその世界の人界で見つけたからって必ず巻き込むっておかしいじゃない。多少は巻き込むタイミングを見てくれてはいるみたいだけどさ。こう毎度毎度だと拒否くらいしたくもなるよ」
「本来なら関わることもそうないだろうが、お前さんもお姫さんも今回のことで完全に目ぇつけられたと思うから俺らと同じような目に遭う覚悟くらいはしとけよ?」
スガルとブルーが順に言い募ることへ、アストレイの眉根が真ん中へと寄り、大きく右へと首を傾けながら腕を組む。
「おっかしぃわねええぇぇぇ。どこで道間違えたのかしら? アタシ」
「そうだねぇ。フィリア姫以上にアストレイさんは謎だよねぇ」
「あいつらのこった。この旅終わったタイミングで、その辺りも説明されるだろうとは思うけどな」
査察結果の通達で記載されていた口振りからして、勇者派遣隊への要請という名の強制指示は、もう通っていると見るべきだとスガルもブルーも理解出来ていた。
だって、色々な意味でいつものことだから。
「さぁ、皆さま。先のことより今のこと。先ずは目の前のことから片付けて参りましょう!」
「そうねぇ。考えても仕方ないことばっかり気にしててもしょうがないものね」
「ええ」
「それじゃ改めて、マーベラーズ帝国の聖脈穴がある鉱山領都に向かおうか。ブルー、五舷原速前進! 目標、バルカンザイム!」
「了解!」
スガルの指示を受け、アルザスターは再び青空の下、目的地に向かって進み始めた。
送られてきた報告書片手にそう言ったガラに仕事机で膨大な書類に囲まれながらキャルが笑った。
「だーろーなー。“原初の記載” に神質だのそれに近いモンなんかを刻まれてるヤツは、どう転んでも受け入れるだろうよ。自分の根本、大元にあたるトコへ仕事根性刻まれてんだ。不服に思う訳ねぇわな」
「だが、今回はそれ関連で別の問題も浮上した。寧ろ楽観視できんのは、そちらだろう」
適当な所へ屈んだままなガラと違い、椅子へと腰掛けてちゃっかりお茶まで嗜んでいるエルズは手にしたカップの中身へと視線を落としながらそう切り出した。
「異脅親和性戦略か」
「今生で何に生まれ変わってようが、“原初の記載”がある部分を覗いたり察知できるだけの力があれば目標に設定しやすい。そこを引っ張って連れて来れりゃ、旨味もある。確かに問題だわな」
「そうであることを知ってさえいれば、抵抗することが可能なのはSUNが実証済みだ……あいつの場合、やり過ぎの感はあるが」
「いやいやいや、やり過ぎもクソも “やられた” って理解した瞬間にテメェを連れ去ったトコの連中、星ごと燃やし尽くして自分だけとっとと元の世界へ帰って来るってどうなのさ?」
エルズがした実例者の話しにその件を思い出したキャルが、己の補佐官である彼女の怒鳴りに顔色1つ変えず「太陽をこの3人の承諾もなく勝手に盤面移動させやがった上に同じような質を持ってるヤツ、また掻っ攫ってくる危険性が高い連中が星中に居るようなとこだったんだぜ? そんなのを野放しにしろと? 業取れっつーなら取ってやるよ。その覚悟で星ごと殺ってきたんだからな」などと悪びれもせず言い放った、彼等にとっても記憶に新しい出来事を評してそう言った。
「また業増やしやがって馬鹿が。あいつSUN抱えてもう1万5千年乗ってる筈だろ? 解放される気ねぇのか?」
「本人曰く『例え任期が伸びようがコイツらだけは絶対ぇ滅ぼす』と一瞬で決めて即、実行して帰って来たそうだ」
「自力で帰って来れる手段があるヤツならではの選択肢だな」
普通はそんなことをすれば確実に自分も逝くことになるので選択肢にすら含めない人間が多いのだけれど。
「そういう意味では、お嬢ちゃんもSUNの同類項だぞ。帰る気はねぇようだが、今後は自力で帰れる手段を作ろうと思えば作れる位階を手に入れることになる。今はまだそれを作れるだけの知識がないのと、例の聖銃士の坊っちゃんが全力ブッパした時に転移魔法失敗したのの影響で、新しいものを実行するより躊躇が優先になってるだけだ。この手の人間は決断したら即実行。特に責任取るのが自分だけとなったら決断までの時間が短いのも特徴だ。傍にでもいない限り止めるのは難しいぞ」
ガラのしたカテゴリー区分に対する共通評価でキャルも嫌そうな表情の中に思案げな様子を覗かせた。
「亜神化したら、上に上がるまでは人界で、お目付役いるかもなー……あのお嬢さん止められる神材いたっけ? あそこの管理界?」
「覚えがないな」
実例として彼女を止めることができたのは、スガルとブルーの2人だけなので、あの管理界にその神材を期待するだけ無理があるのかもしれなかった。
「まぁ、聖脈が戻りさえすりゃ、あそこはまだ人界と管理界の距離が近いとこだからやりようはあるだろうよ」
「そういや、一応、大陸の北側切り離すのは却下しといたけど、守るかねぇ? あのお嬢ちゃん。異星の生体機械もあの辺に不時着した筈だしな」
「ヤツが協力の申し出を受け入れればまた打てる手も増えるかねぇ? 取り敢えず後2ヶ国分、聖脈処理が終わるまでは静観ってとこだわな。最後は流石に観てないとダメだろうけど」
「………」
ずっとこの世界のことに感けていられる程、自分達に遑がないのも勿論だが、人の世の歴史に収まる範囲であるのなら干渉しないのも必要なことだと解っているのだから、それが最善策とこの場の結論だけは3人で一致していた。
時空神が作ってくれた次元の扉を使って人界のザティウス王国とマーベラーズ帝国の中間辺りへ戻ってきた戦略巡航艦アルザスターは中空へ停止したまま、すぐに光学迷彩装置を使用して周辺の景色へと混じり込んだ。
艦内では、やっと帰って来れたとばかり4人が一斉に大きく息をついている。
「あー…もう、どうなるかと思ったわぁ。まさか査察っていうので艦ごと攫われるなんて思ってなかったものぉ」
「あいつらいつも唐突なんだよ」
「そーそー。僕ら査察に巻き込まれるのもうこれで7度目なんだけどー。いっつもそうなんだー」
「7度目……常連と言われても仕方ない気のする頻度ですわね」
「次元移動させてる手段が分かんねぇから阻止も無効化もできやしねぇんだよ。面倒臭ぇ」
「していいことなの? それ……」
神々よりも偉いのだろう立場に居ることが察せられる者達の呼び出しに対して阻止や無効化を検討するブルーに思わずアストレイが疑問を投げかけた。
「だって、査察自体本来は管理界か神仏界が対象なんだよ? あの3人にとって世界なんか遊戯の盤面みたいなもんなんだ。その盤面の1区画でしかない人界のことになんて干渉してくることすら稀になのに管理界や神仏界になんて100%いない僕らをその世界の人界で見つけたからって必ず巻き込むっておかしいじゃない。多少は巻き込むタイミングを見てくれてはいるみたいだけどさ。こう毎度毎度だと拒否くらいしたくもなるよ」
「本来なら関わることもそうないだろうが、お前さんもお姫さんも今回のことで完全に目ぇつけられたと思うから俺らと同じような目に遭う覚悟くらいはしとけよ?」
スガルとブルーが順に言い募ることへ、アストレイの眉根が真ん中へと寄り、大きく右へと首を傾けながら腕を組む。
「おっかしぃわねええぇぇぇ。どこで道間違えたのかしら? アタシ」
「そうだねぇ。フィリア姫以上にアストレイさんは謎だよねぇ」
「あいつらのこった。この旅終わったタイミングで、その辺りも説明されるだろうとは思うけどな」
査察結果の通達で記載されていた口振りからして、勇者派遣隊への要請という名の強制指示は、もう通っていると見るべきだとスガルもブルーも理解出来ていた。
だって、色々な意味でいつものことだから。
「さぁ、皆さま。先のことより今のこと。先ずは目の前のことから片付けて参りましょう!」
「そうねぇ。考えても仕方ないことばっかり気にしててもしょうがないものね」
「ええ」
「それじゃ改めて、マーベラーズ帝国の聖脈穴がある鉱山領都に向かおうか。ブルー、五舷原速前進! 目標、バルカンザイム!」
「了解!」
スガルの指示を受け、アルザスターは再び青空の下、目的地に向かって進み始めた。
0
お気に入りに追加
185
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界で勇者をやって帰ってきましたが、隣の四姉妹の様子がおかしいんですけど?
レオナール D
ファンタジー
異世界に召喚されて魔王を倒す……そんなありふれた冒険を終えた主人公・八雲勇治は日本へと帰還した。
異世界に残って英雄として暮らし、お姫様と結婚したり、ハーレムを築くことだってできたというのに、あえて日本に帰ることを選択した。その理由は家族同然に付き合っている隣の四姉妹と再会するためである。
隣に住んでいる日下部家の四姉妹には子供の頃から世話になっており、恩返しがしたい、これからも見守ってあげたいと思っていたのだ。
だが……帰還した勇治に次々と襲いかかってくるのは四姉妹のハニートラップ? 奇跡としか思えないようなラッキースケベの連続だった。
おまけに、四姉妹は勇治と同じようにおかしな事情を抱えているようで……? はたして、勇治と四姉妹はこれからも平穏な日常を送ることができるのだろうか!?
『元最弱少女』は神様から鬼畜クエとチートを貰っちゃいました(泣)
らら
ファンタジー
主人公、椿は高一の春、異世界へ転移する。
そこで待ち構えていたのは『最弱』という事実。椿は仲間と共にその事実を受け止めたが────ある枝を手にした瞬間、その世界で転生をしてしまう。
いったい何が起ったのか、神様に調べて欲しいと言われチートを貰う。
そうして、学校に通ったあと、
天使からの助言で、集めろといわれた『神の使い手』の7人を集めるた旅にでる
~これは仲間と共に異世界の真実を探る物語~
※再投稿です
物語の本編(旅に出るところ)からチェリーのチート能力が発揮すると思います。
テンプレ的な場面もありますが、この作品では登場人物同士の人間関係や設定を詳しく書きたいと思っています。なので物語の進行ペースが比較的ゆっくりかも知れませんが、暖かい目で見守っていて下さると嬉しいです。宜しくお願いしますm(_ _)m
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
天空国家の規格外王子は今日も地上を巡り行く
有馬 迅
ファンタジー
神代古龍との単独戦闘中に転移魔法で知らない土地へと飛ばされてしまった青年は、転移先の地上大陸で生きる人々にとって伝説とされている天空に浮かぶ地、天空国家の第三王子だった。
とにかく自国の近くまで何とか自力で帰ろうと奮闘する彼に襲い来る数々の奇問難問ハニートラップ。
果たして彼は自国へ帰りつくことが出来るのだろうか。
※R15は保険です(主に暴力表現、グロ用です。エロは多少ありますが本番はタグ通り全力回避方向です)
※ストック尽きたので毎週水曜日更新になります(毎日更新は前作で懲りた)→暫くの間、文字数少なめの不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる